今回は、Football Managerのフォワードの役割について解説をしたいと思います。検証にはFootball Manager 2022を使っているので、他のシリーズでは結果が異なる可能性もあります。
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目次
アドバンストFWとポーチャー
どちらも共に積極的に前に出て得点を狙うというところが共通していてかなりにている役割。メインの違いはアドバンストFWには指示で「スペースに飛び込め」がついていて、相手のディフェンダーの間、例えばセンターバックとサイドバックの間のスペースを積極的に狙うようになっている。
下記の図はアドバンストFWとポーチャーでそれぞれ5試合ずつプレイをさせたときのボールを受けた位置となっていて、アドバンストFWが赤、ポーチャーが青になっている。ちなみに選手の能力は積極性以外は全て14で、積極性だけ1に設定をして、プレイ特性は無しで検証をしている。積極性を1にした理由は後で分かるかと思う。
図を見ての通りなんとなくアドバンストFWの赤の点が外側にいたり、特にセンターラインの少し手前ではセンターバックとサイドバックの間になりそうな箇所にアドバンストFWの赤の点が集中していることが見れる。
しかしながらポーチャーにも指示で「スペースに飛び込め」をつけられるので、この指示をするとあまりポジショニングでは差がなくなってしまう気がするのと、積極性が高い選手の場合はポーチャーでも様々な場所に顔をだすので、アドバンストFWとポーチャーでポジショニングの違いが出づらくなる。以下の図は積極性が1と14のポーチャーが5試合でパスを受けた位置を示していて、1が青、14が赤となっている。
見ての通り積極性が14のポーチャーは、積極性が1のアドバンストFWと似たようにサイドやCBとSBのスペース周りでボールを受けているのがわかる。
ちなみに積極性が14のときのアドバンストFW(赤)とポーチャー(青)を比較すると以下の図の通り。
アドバンストFWとポーチャーであまり差が感じられなく、ほぼ似たようなポジション取りになるようだ。
他の差としてはポーチャーの指示に「もっとリスクを減らせ」がついていてミスの確率が少ないシンプルなパスを選ぶ傾向があるのと、「ドリブルをもっと控えろ」がついていてドリブルの頻度が少なくなる。
データを見てみると以下の通り。能力を全て14に設定をした選手をアドバンストFW(上)とポーチャー(下)で1シーズンプレイをさせた結果は以下の通りとなっている
誤差かも知れないが、データでも傾向が出ていて、ポーチャーのほうがパス成功率が高く、ドリブルは少なくなっている。
なので、パスやドリブルを駆使してチャンスを作ることも期待をするような場合はアドバンストFW、そうでない場合はポーチャーといった感じになるか。
以上、アドバンストFWとポーチャーの使い分けとしては2パターンあると思っていて、1つは相手のCBとの直接的な勝負を避けたい場合はスペースに入るアドバンストFWを起用して、バランスなどの能力が高くてCBとバチバチと戦いあえる場合はポーチャーの起用となるか。2つ目の考えとしては、パスやドリブル関係の能力が低い場合は安全なプレイをするポーチャーで、高い場合はアドバンストFWの起用が良いかもしれない。
必要な能力としては、アドバンストFWもポーチャーも前に出て得点を狙うことが一番の仕事なので、オフザボールや決定力は大事になるだろう。そして共にスピードや加速力といった足の速さに関係する能力も大事で、特に相手のディフェンスラインが高い場合は重要性が増す気がする。逆に相手が引いて守る場合で、特にポーチャーは相手のエリア内でセンターバックとぶつかり合うことも少なくないと思うのでバランスがあると良いと思う。
アドバンストFWやポーチャーの役割を起用するときに、相性の良い役割としては、共に前に出る役割なので、シリーズのマッチエンジンにもよるが孤立をしやすいので、トップ下を配置したり、フォルス9などの中盤とつなぐ役割のフォワードを使って2トップにしたりして、連携を取りやすい位置にもう一人選手を置くと良いかもしれない。この相方になるトップ下やフォワードは、アドバンストFWやポーチャーが前に出て後ろに空いたスペースを活用するか、彼らにアシストをするのが仕事になると思う。そのため能力としてあると良いのは、スペースを使うためのオフザボール、ゴールから離れた位置にはなるがフリーでシュートも狙える事があるのでロングシュートやテクニック、アシストを狙う場合は視野やパスといった能力があると良いと思う。戦術の例としてはFM22のプレイガイドのアスレティック・ビルバオの4-2-3-1や、リーズの4-4-2といった感じか。
アドバンストFWやポーチャーと相性の悪い特性としては「ボールを受けに下る」だと思う。文字通りボールを受けに中盤に下がるので、これらの役割に期待をしている前に出ることと矛盾をしてしまい、思った仕事をしてくれなくなる。同じ理由で「ゴールに背を向ける」も好ましくない特性だと思う。
ディープライイングFWとフォルスナイン
フォワードで前に出て似た動きをするアドバンスドFWとポーチャーを紹介したが、今度は中盤に降りてくる役割のディープライイングFWとフォルスナインについて話したいと思う。
積極性だけを10に設定して、他の能力を全て14にした選手を、ディープライイングFWのサポートとフォルスナインで5試合ずつ出場させたときの、パスを受けた位置の図は以下の通り。ディープライイングFWが赤で、フォルスナインが青になっている。
見ての通りディープライイングFW(赤)もフォルスナイン(青)も、ハーフウェーラインと低めの位置でボールを多く受けていて、アドバンストFWとポーチャーのときと大きく異なっている。その中でも自陣の深い位置、ピッチでいうと自陣の4分の1あたりの付近になるとフォルスナイン(青)が多くボールを受けていて、フォルスナインの役割のほうが深く中盤に降りてくることが分かる。
また、役割に設定をされている戦術指示もいくつか異なっていて、一番目を引くのはディープライイングFWは「ボールを持て」が設定をされていて、フォルスナインは逆に「ボールを持て」が設定できないようになっている。なので、ディープライイングFWはボールをある程度持って味方の上がりを待つことが求められる一方で、フォルスナインは周りと連携をして攻めることが期待されている感じになる。その違いはそれぞれの役割に求められる能力にも現れていて、それぞれの役割に大事なものとしてハイライトをされている能力を比較すると、ディープライイングFWの方にだけフィジカルコンタクトの強さに関する強靭さがハイライトされている。
もう一つ異なるのはフォルスナインの方に「ドリブルをもっと使え」の戦術設定がついていて、フォルスナインはドリブルで相手を抜いたり、相手を引き付けたりしてチャンスを作ることがより求められているようだ。そして、ハイライトをされている能力を見ても、フォルスナインのほうだけドリブルがある。
逆に共通をしているのは「もっとリスクを負え」の戦術設定がついていることで、ともにすぐに得点につながるような攻撃的なパスをすることが求められている。
ディープライイングFWにはサポートだけではなく攻撃のタスクも用意をされていて、この攻撃タスクのディープライイングFWも中盤に降りてくるが、サポートのディープライイングFWよりさらにもっと前でプレイをする感じになる。なので、ディープライイングFWの攻撃とサポート、フォルスナインの役割の使い分けとしては、そのフォワードにどれだけ深く中盤に降りてきて欲しいかになると思う。分かりやすい使い分けの例だと、4-3-3-のようにトップ下が居なくてバイタルエリアが大きく空くようなフォーメーションでは、より深く中盤に降りるフォルスナインの相性が良いかもしれないし、4-3-1-2のようなトップ下もいて中盤も厚いようなフォーメーションでも前線と中盤をつなぐフォワードを起用したいときは、あまり中盤を邪魔しないように少し前目でプレイをするディープライイングFWの攻撃が良いかもしれない。
以上より、中盤に降りてきてパスをさばくのが主な仕事になるこれらの役割だが、パスをする前に上手くパスを受けることが大事になるので、大事な能力としてはトラップの上手さのファーストタッチ、場合によっては相手を背負ってパスを受けることもあるのでバランスあたりも大事になってくるかと思う。そして、その後の仕事になるパスのために、パスの精度に関するパスや、パスコースを多く探すための視野といった能力も大事になってくる。
同時起用で相性の良い役割としては、中盤に降りてくる役割のため、代わりに空いた前線のスペースを使って攻めてくれる相方がほしいので、サイドの位置だとウイング、インサイドFW、ラウムドイター、サイドMFの攻撃的なタスク、トップ下でも攻撃的な攻撃的MFの攻撃タスクやシャドーストライカー、中盤だとセントラルMFやメッツァラーの攻撃タスク、サイドバックだとインサイドWBの攻撃タスクなどがいると良い感じに追い抜いてくれて連携が取れる気がする、また2トップで前に出るアドバンストFWやポーチャーの相方として起用をして、前に出るFWと中盤を繋ぐ役割を任せても良い。戦術の例としてはFM22のプレイガイドのリーズの4-4-2、ACミランの4-3-3、レアル・バリャドリードの4-3-3といった感じか。
相性の悪いプレイ特性としては「オフサイドトラップを破るのを好む」があって、中盤に降りてきて欲しい役割なので、前に出る特性とは相性が悪いだろう。逆に相性がよい特性は「ボールを受けに下る」や「足元にボールをもらうのをこのむ」あたりか。
ターゲットFW
ターゲットFWは少し特殊な役割で、その特殊さは記事「プレイメイカーとターゲット(Football Manager)」でも紹介をしている。
ターゲットFWは前線で体を張ってボールを受けるのが仕事の役割で、この役割の選手にはかなり雑にボールが放り込まれるが、上手く収まれば一気にボールを前に進めて大きなチャンスを作ることもできる。ディープライイングFWとフォルスナインと同じくボールを受けるのがメインの役割ではあるが、違いはこの雑にボールが放り込まれるというところだ。
必要な能力としてはボールを放り込まれたときにトラップをするためのファーストタッチ、ヘディングをする場合のためのヘディング、体を張るので相手のディフェンダーにフィジカルで勝つためのジャンプ到達点、バランス、強靭さあたりか。
タスクはサポートと攻撃の2つが用意をされていて、ボールを受けたい位置が深ければサポート、より前であれば攻撃を使うと良い。周りの他の選手のポジションや役割と相談をして使い分けると良い。
同時起用で相性の良い役割としてはディープライイングFWとフォルスナインと紹介をしたものと全く同じで、ターゲットFWを上手く使って攻撃をしてくれる相方が欲しい感じになる。戦術の例としてはFM22のプレイガイドのクリスタル・パレスか。
このターゲットFWの役割を使うときの注意点としては、この役割を設定したFWにボールが多く放り込まれることになるので、この役割で起用をしている選手のプレイがチームの結果に大きく影響を与えることになるため、チームで実力が飛び抜けていてターゲットFWにも向いている選手がいるときや、中盤やディフェンダーのビルドアップ能力が低くてボールを前に進めることをターゲットFWに頼るしか無い時にだけ使ったほうが良いということか。
トレクアルティスタ
トレクアルティスタも記事「プレイメイカーとターゲット(Football Manager)」でも紹介している通り、プレイメイカーという特殊な役割で、チームメイトはこの役割を設定している選手に積極的にパスを出そうとする。
設定されている戦術の指示を見ると「スペースに飛び込め」や「ポジションを離れていい」があるので自由に動いて、「ドリブルをもっと使え」と「もっとリスクを負え」があるのでドリブルやアシストを期待されるフォルスナインのような役割だが、タスクが攻撃なので、ディープライイングFWの攻撃のように少し前目でプレイをするような感じか。
この役割も多くボールが集まって、この役割の選手のプレイがチームの結果に大きく影響をするので、チームで飛び抜けた能力を持っていてトレクアルティスタに向いている能力の選手がいるときに使うと良い役割だと思う。
同時起用で相性の良い役割としては、トレクアルティスタは自由に動き回る役割なので、ちゃんと前に出て得点を狙ってくれる相方がいると良いかもしれない。また、守備にも負担がかかると思うので、近場に守備能力の高い選手がいると良いかもしれない。
コンプリートFW
役割の説明の通り、ディープライイングFW、ポーチャー、ターゲットFWの全ての役割の仕事を任せられる万能な役割で、スキル、メンタル、フィジカルと能力全般で高い能力を要求される。なのでめったに起用を出来ない役割かも知れない。
プレッシングFW
フォワードだが、守備時のプレスを要求される役割。タスクは攻撃、サポート、守備があって、プレイをして欲しいエリアによって使い分けると良い。
重要になる能力はプレスをかけるためにチームワーク、運動量、積極性、スタミナあたりか。また、攻撃タスクの場合は前の方でのプレイになるので得点にも絡むのでオフザボールや決定力、守備の方だと中盤の低い位置に降りてプレイをすることがあるのでパスの能力があっても良いかもしれない。
守備時に体力を使うので疲れやすく、攻撃に残す余力が減って攻撃力が下がったり、1試合を戦い切るにはかなりのスタミナを要求されることは気をつけたほうが良い。
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