今回は、サッカーの監督業を体験できるゲームFootball Manager(以下FM)について面白さを3つのテーマで紹介をしていきたいと思います。
日本ではあまりなじみのないゲームかもしれませんが、シリーズ累計販売本数は2200万本売れていて、グリーズマンなどなど現実のサッカー選手でもプレイをしていたりします。
Griezmann plays Football Manager as Arsenal. Transfer confirmed. pic.twitter.com/e6YYjcoe12
— Zwë 👑 (@ZwebackHD) January 24, 2017
ちなみに、リヴァプールのディオゴ・ジョッタなどがFMについてのインタビューに答えていたりして、その記事を日本語で翻訳したものを当ブログのこちらで紹介していたりします。
FMはSteamで無料のDemo版も配布されているので、興味のある方は、とりあえずプレイをしてみて欲しい。
戦術が自由に組める
FMはかなり自由にかつ細かく戦術を組めます。まずはフォーメーションなのですが、24箇所のポジションを自由に選択することができます。なのでオーソドックスな4-3-3のフォーメーションはもちろんのこと、
フォワードを3人並べた超攻撃的な4-3-3もできますし、
下記のような非対称でそれぞれのポジションに強い意図をもたせたような非対称な4-3-3を組むことができる。
Messi ,Mbappe,Neymar, Di Maria ,Ramos ,Hakimi, Gigi, Wjinaldum,Paredes,Verratti, Marquinhos ...is this club becoming the new Galacticos?
— Shalen Mohod (@ShalenMohod) August 7, 2021
Just PSG Version! pic.twitter.com/q7vPGkISrs
なので今話題のパリ・サンジェルマンの明らかに無理があるフォーメーションも再現ができたりすると思います。
ここまではおそらく他のサッカーゲームでもできるものはあるかもしれませんが、FMではさらにそれぞれのポジションで役割を設定できます。例えばなのですが、同じ守備的ミッドフィルダーでもピルロとカゼミーロでは役割が大きく異なっており、ピルロは試合を作るために常にボールを受ける選択肢となってそこからパスを出して試合をコントロールする一方で、カゼミーロは他のクリエイターな選手をサポートするために走り回ったり相手からボールを奪うことがメインの仕事となると思います。ここをFMは再現しており例えば守備的ミッドフィルダーでも以下の通りに7種類(役割の中で攻撃的、サポート、守備的などのタスクが選べたりするものもあって、それも含めると10種類)の役割が用意されており、これらの設定により同じポジションの選手でも様々な動きをさせることができます。
例えば前述のピルロであれば彼の代名詞ともなっているレジスタという名前の役割が用意されていたり、カゼミーロの場合は直訳するとボールを獲得するミッドフィルダーという意味になるボールウィニングMFあたりで再現ができるでしょう。また、サイドの攻撃的ミッドフィルダーでも以下の通り7種類(タスクも含めると12種類)用意されている。
- ウイング:アダマ・トラオレのようにサイドをドリブルしてクロスを上げる
- アドバンストPM:ハメス・ロドリゲスのようにサイドで試合を作る
- インサイドFW:サラーのようにサイドからカットインをして得点を狙う
- トレクアルティスタ:メッシのようにサイドで試合も作るし点も取る
- サイドターゲットマン:マンジュキッチのようにサイドで体を張ってボールを受ける
- ラウムドイター:ミュラーのように自由に動いて得点を狙う
- インバーテッドウイング:マフレズのようにサイドからドリブルでカットインをしてボールを運ぶ
この他にもフォワードではペップ時代のバルセロナでメッシがやって流行ったフォルスナインや、サイドバックでは同じくペップがバイエルンでやったアラバロールやマンチェスター・シティでやったカンセロロールを再現したインバーテッドウイングバックなどの役割があったりする。
さらにはこれらの役割からさらに選手の動き方を選手個々への指示で微修正することができる。
例えばだがビルドアップ時にミッドフィルダーが少し開き気味の位置に逃れて相手のプレッシングをかわす俗に言うインサイドハーフ落としも、選手個々への指示で味方のボールの場合の「サイドに残れ」の指示で再現をすることができる。
他にはチーム全体への指示をポゼッション時、トランジッション時、非ポゼッション時の3項目に分けて出すことができる。
これによってクロップの積極的なプレスからのカウンターや、シメオネの自陣で強固な守備を構築するなどの様々な戦術の再現を試みることができます。
以上の通りFMでは色々と細かく戦術を設定することが出来るので、好きな監督の好きな戦術や、自分の考えた最強の戦術の再現を試みて楽しく遊ぶことが出来ます。
また、当ブログで様々なクラブで様々な戦術を試してこちらで記事にしているので、よろしければご覧ください。
徹底的な再現性
FMはリアリティをとことん追求している。
例えばチャンピオンズリーグの選手登録のルールも、以下の通り再現されており、選手登録は25人までで、クラブ内育成を4人、HGを8人登録しなくてはいけなくなっている。
また、スペインのクラブのアスレティック・ビルバオがバスク人しか獲得しないのも再現していたりして、国籍にバスク地方がある選手しか獲得できなかったりする。
移籍や契約周りも非常に細かく再現されており、多彩なインセンティブを設定することが出来る。
これらを使えば、長く活躍することが期待できそうな若手選手の移籍金の支払いと給料のボーナスに次回の移籍金から50%あげる約束をしておいて、さんざん使い古して全く価値がなくなったころに放出をしてお金の節約をしたりもできるし、将来のチャンピオンズリーグで得られる資金を前借した気持ちで、インセンティブでチャンピオンズリーグに関するものをつけて、移籍や契約をすることも出来る。
さらには細かいネタではあるが選手がゲイをカミングアウトするイベントが用意されていたりする。このイベントはその選手の知名度を増加させる影響があって、その選手のユニフォームが多く売れたりと、ちょっとした増収をもたらしたりもする。
あの有名サッカーゲームで「ゲイを告白する選手」が登場 そのワケは https://t.co/B4wdc0ufPa
— サッカーニュースQoly(コリー) (@Qoly_Live) October 30, 2017
しかしFFPはゲームがゆえに機械的に判断をされてしまうため、マンチェスター・シティがFFPに違反をしても回避はすることは出来ず、そのまま罰せられてしまうという非現実的なところもあったりする。
豊富なクラブと選手数
FMは50か国2500クラブ以上の大量のデータが搭載されています。なのでビッグクラブでチャンピオンズリーグの制覇を狙ったり、下部のディビジョンから成り上がったり、5大リーグ以外の国から大陸大会で上位を目指すなど、様々な遊び方をすることが出来ます。
例えばイングランドは6部まで搭載されており、FM2021ではNetflixのドキュメンタリ「サンダーランドこそ我が人生」の舞台であるイングランド3部のサンダーランドや、マンチェスター・ユナイテッドの92年組のギグス、ネヴィル兄弟、スコールズ、バット、ベッカムが共同で保有をしているイングランド4部のサルフォード・シティでもプレイが出来る。
そのほかにもエジルなどの有名選手が多数いるトルコ、MLS、中国スーパーリーグなどなどさまざまな国のリーグが搭載されている。
FM2021では日本人選手も、冨安、南野、久保建英から、瀬戸貴幸、加藤恒平、ピピ君まで幅広く紹介されており、当ブログの以下の記事で紹介をしている。
Football Manager 2021に収録をされている日本人 前編
Football Manager 2021に収録をされている日本人 後編
最後に
FMはデフォルトのままでは、日本語に対応をしていなかったり(FM24から日本語&Jリーグが追加になりました!)、一部偽名のクラブがあったり、クラブロゴや選手の顔のグラフィックが無かったり、Jリーグも搭載されていなかったりします。しかしながら、そこらへんは有志の方が作成したデータをゲームに追加することでカバーをすることが出来て、その方法はこちらで紹介をしています。よろしければ参考にしてください。
購入をする際は、色々なプラットフォームで販売をされていますが、Steamで買われることをおすすめします。前述のModなどの導入情報が、Steamが一番充実をしています。
また、当ブログではFootball Managerの様々な情報を発信しているので、よろしければ他の記事も見ていってください。
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