今回のプレイガイドはイタリアのセリエAのヴェローナです。ピルロがユベントスでプレイをしていた時に彼を中盤の底にレジスタとして置いた5-3-2の戦術をFM21上で試してみたく、メンバー的に再現をできそうなクラブを探していたらたどり着いた感じです。そんなわけで今回はレジスタを使った5-3-2の戦術がテーマです。
クラブのレベル的には1部のセリエAと2部のセリエBを行ったり来たりする感じのクラブですが、実は1984-85シーズンに1度セリエAを制覇していたりします。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力
とにかく選手の数が多い。トップチームには27人が所属をしている。しかし、そのうちの約半数の13人がレンタルの選手なので、あまり選手の整理をしてしまうと来季以降の選手層が厳しくなってしまう。
キーパー
1番手のシルベストリは優秀で、ベラルディも控えにしては悪くない。パンドゥルは悪くない選手ではあるものの、ちょっと欠点があるが、まだまだ若い選手なので今後に期待が出来そう。こんな感じで優秀な正GKと、悪くない控え、今後に期待の若手選手と良い感じの選手層をしている。
マルコ・シルベストリ
反応が良く、それ以外のキーパーに大事な能力の1対1、コーチング、ハンドリング、空中リーチ、支配力も14とそこそこ良い。メンタルを見てもポジショニングと予測力が14、集中力、判断力、冷静さ13と隙が無い。フィジカルを見ても敏捷性が高く、加速力も12とキーパーにしては優秀で、キーパーとしての能力は何でもそこそこ以上にできるかなり優秀な選手。一方で、キック、スローイング、パス、視野あたりは高くなく、ボールを捌くのは苦手。
イヴォル・パンドゥル
キーパーに必要なスキルは最低限はそろっている感じだが、集中力や冷静さが高くなく、プレイの安定感に不安がある。
アレッサンドロ・ベラルディ
キックとスローイングはあまり高くなく、パス、ファーストタッチ、視野に至ってはかなりひどいレベルでボールを捌くのは苦手ではあるが、キーパーに必要な能力は1対1を除けば全て13前後とそこそこで、単純にキーパーとしては悪くない選手。
センターバック
6人もいてとにかく数が多く3バックの戦術を使った方がよさそう。皆、あまり大きな個性は無く、さらに能力も同じくらいなので、どの選手を使うかが難しそう。
コライ・ギュンター
ドイツのドルトムントのユース出身の選手であるが、トルコ国籍もあるからか、その後はトルコの名門ガラタサライへ移籍をしている。しかし出場機会があまり得られず、イタリアのジェノアへ移って、さらにそこからレンタルでヴェローナへ来た後に、完全移籍をした。タックルとマーキングが優れており、良い守備スキルを持っていて、集中力も高いので安定感がある。強靭さや勇敢さが高いのもトルコのセンターバックらしさを感じる。
パヴェウ・ダヴィドヴィチ
ジャンプと強靭さが高く、空中戦やフィジカルコンタクトに強い選手。またタックルも高くボール奪取が得意。パスと視野も悪くなく、最低限のビルドアップ参加もできる。
フェデリコ・チェッケリーニ
マーキングが優れており、集中力もある選手。それ以外の守備に必要な能力も全般的に13前後と悪くない。
ユルドゥルム・チェティン
タックル、予測力、強靭さあたりが優秀。他の能力も悪くはなく、スピードが14とそこそこ足が速い。
ジャンジャコモ・マニャーニ
マーキング、予測力、ジャンプ到達点が優秀。他の能力もそこそこで、悪くないセンターバック。
マッテオ・ロヴァート
ジャンプ到達点と強靭さが高く、空中戦やフィジカルコンタクトが強い選手。ヘディングも高いのでセットプレー時の得点にも期待が出来そう。
右ウイングバック
ファラオーニは攻撃参加が得意で、守備が最低限と、3バックに向いている能力をしている。ルエックも物足りなさはあるが悪い選手ではない。
ダヴィデ・ファラオーニ
オフザボール、運動量、スピードが優れており、サイドからとても良い攻撃参加が出来そう。クロスもそこそこ良かったり、決定力もウイングバックにしては良く、攻撃は良い感じだが、守備は最低限という感じ。
ケヴィン・ルエック
運動量が豊富で少し足が速く、守備はそこそこで、攻撃は最低限という良くも悪くもよくいるサイドバックの能力をしている。
左ウイングバック
ラゾヴィッチとディマルコもともに攻撃的な選手。中でも特にラゾヴィッチの方が攻撃に偏っているが、右利きのため少し取り扱いに注意が必要。
フェデリコ・ディマルコ
テクニックとひらめきが高く、ウイングバックの選手ではあるがかなりロマンがある。クロスやオフザボールもそこそこ高く、攻撃は割と優秀な一方で、守備は最低限という感じ。ロングシュートが得意という武器もある。
ダルコ・ラゾヴィッチ
左ウイングバックの選手ではあるが、右のサイドミッドフィルダーと攻撃的ミッドフィルダーもできる一方で、サイドバックは出来ない。そのためウイングバックとしては能力はかなり攻撃的。スピードと加速力が高く足が速く、オフザボールやドリブルの高さがより活きるだろう。クロスもそこそこ良くて攻撃は出来る一方で、タックル、マーキング、ポジショニングは高くなく、守備は微妙。また、右利きなので普通の左利きの左ウイングバックとは良くも悪くも少し違った動きをするかもしれない。
ミッドフィルダー
ミッドフィルダーは9人とかなり人数が多め。強い個性を持っている選手が何人かおり、うまく組み合わせたいところ。
マッティア・ザッカーニ
テクニック、ドリブル、ひらめき、敏捷性が高くドリブルが得意な選手で、パス、視野、判断力、予測力も高く、質の高いパスを安定して供給する優秀なプレイメイカー。それでいてチームワークや運動量も高い。
アントニン・バラーク
ジャンプ到達点、バランス、強靭さが高く、空中戦やフィジカルコンタクトに強く、ヘディングも優れているので、そこからの得点にも期待が出来る。またオフザボールと予測力も優れているので、攻撃時の位置取りに優れている。イメージとしてはフェライニから少し空中戦能力を落とした代わり、ドリブルやパスもできる感じにした選手ではあるが、中盤の選手としては中々いない空中戦での得点能力があるので、モイーズ監督の大注目の選手だろう。
アドリアン・タメズ
チームワーク、運動量、スタミナが高く、チームのために走り回る選手。判断力や予測力もそこそこあり、プレイ判断が良く、攻守ともに何でもそこ出来る良い選手。
ミゲル・ヴェローゾ
テクニック、パス、視野が高く、質の高いパスが供給出来て、判断力がそこそこ高く、予測力もあるのでプレイ判断が優れている選手。タックルとポジショニングがそこそこあって、守備も悪くない選手で、今回レジスタとしてピルロと同じような役割を任せる。
マルコ・ベナッシ
オフザボールが高く、ボールを持っていないときの動きで勝負をする選手。チームワークや運動量も多く、相手ディフェンダーはなかなか捕まえるのが厄介だし、気を取られても、味方を活かすための釣りだったりする面倒なタイプ。
ステファノ・ストゥラーロ
チームワークと運動量が高く献身的な選手。積極性と勇敢さが高いので相手にガツガツあたっていくタイプで、その上タックルと強靭さも高い、なかなか相手からすると嫌なタイプ。マーキングも高かったりと守備的な選手かと思いきや、オフザボールも高かったりする。
ロナウド・ヴィエイラ
これと言って大きな長所や短所は無い。チームワークと運動量がそこそこあって、そこそこ献身的で、判断力と予測力もそこそこあるので、プレイ判断がそこそこ良い。
イヴァン・イリッチ
チームワークや勝利意欲が高いが、他に大きな長所や欠点はない感じ。テクニック、パス、ドリブルと攻撃系のスキルが少し高い。
ダニエル・ベッサ
テクニックが優れていて、シュートを除けば攻撃に必要な能力は全般的にそこそこ良く、ドリブルもパスもオフザボールもそこそこできる。
フォワード
5人と人数が多いので戦術は2トップが良いか。足が速いラザーニャ、空中戦が強いカリニッチと様々なタイプがいる。
ニコラ・カリニッチ
ジャンプ到達点とヘディングが高く、空中戦での得点に期待ができそう。オフザボールと予測力も高くて攻撃時の位置取りが優秀で、運動量とチームワークも高くて献身性がある。
ケヴィン・ラザーニャ
スピードと加速力が高くて足が速く、オフザボールも高いポーチャー系のフォワード。チームワークと運動量が豊富で献身的だったり、ポジショニングが12と、守備時の位置取りの能力がフォワードではなかなかいない高レベル。
アンドレア・ファヴィッリ
ジャンプ到達点が高く、強靭さはもっと高くて、空中戦や肉弾戦に強い選手。ヘディングも得意なのでそこからの得点に期待ができそう。
エディ・サルセド
フォワードとトップ下ができて、その中間のような能力をしている選手。大きな特徴は無いが、ひらめきが高く、テクニック、ドリブル、スピード、加速力、敏捷性あたりが少し高く、ちょっと足が早くて、ちょっとドリブルが上手い選手という感じ。
エブリマ・コリー
スピード、加速力、敏捷性あたりが少し高く、機動力のある選手。オフザボールもそこそこで、フォワードならポーチャー、左の攻撃的ミッドフィルダーならインサイドフォワード、トップ下ならシャドーストライカーあたりが適任か。
戦術
かなり前後が分断された形で、レジスタとセンターバック以外は全員が攻撃的に前に出て、センターバックが後ろで守り、レジスタが中盤の底でその間を繋いでパスを供給するイメージ。
そのレジスタにはパスの供給が得意で守備もそこそこできるヴェローゾを起用する。
前線にはポーチャーで足の速いラザーニャと空中戦の強いカリニッチを起用する。相手が前に出てきたときはラザーニャで、相手が引いてきたときはカリニッチで勝負ができると思う。
中盤はタメズとザッカーニをメッツァーラで配置。メッツアーラの攻撃は、ミッドフィルダーの役割の中でもかなり攻撃的なもので、中盤の繋ぎの役割は全てレジスタに任せて、前に出てより得点に直接つながるような動きを期待する。
ウイングバックはインバーテッドWBの攻撃に設定をした。サイドから中央に入っていくインバーテッドWBと、サイドに流れるミッドフィルダーのメッツアーラが干渉しそうではあるが、意外とウイングバックが空気を読んでメッツアーラの邪魔にならない場所にポジションを取ってくれるので問題がなかった。今までもバイエルンのプレイガイドや、アタランタのプレイガイドでも中央で渋滞をおこしそうなインバーテッドWBの使い方をしていたが、意外とウイングバックが空気を読んでくれて上手く行っていた気がする。逆にウイングバックにサイドに張るような役割を任せると、サイドでウイングバックが孤立をして、そこで攻撃が詰まってしまうことが多かった。右はファラオーニ、右はラゾヴィッチ
センターバックはチェティン、マニャーニ、ロヴァートを起用。ディフェンスラインを上げれるようにするために、スピードと予測力を重視して選手の起用をした。ビルドアップは完全にレジスタに任せたいので、ここは普通のセンターバックの役割を選んだ。
キーパーは一番手のシルベストリで問題がないのでそのまま起用。
レジスタより前に6人も並ぶので攻撃の幅は広くとってもいいかと思いきや、戦術の調整をしていたら、意外と各々孤立をしてしまう場面が少なくなかったので、幅を非常に狭くしたら上手く機能したので、この設定を入れることに。
また、攻撃のテンポ作りを完全にレジスタに任せるために、チームのテンポは非常に遅いに設定。レジスタのヴェローゾがプレイ特性で「試合のテンポをつくる」を持っているので、チームのテンポに関わらず、チャンスがあれば前にボールを入れてくれると思うので、チャンスメイクは完全にそこに頼るようにする。
結果
リーグ戦は6位だった。目標が残留に勇敢に立ち向かうだったのでかなり良い成績がおさめられた。一方カップ戦はローテーションをして挑んでいたが3戦目でユベントスと当たってしまい敗北をした。
リーグ戦の結果を見ると失点が32と少ない一方で、得点は53と戦力の割にはそこそこだが、順位にしてはあまり伸びなかった。割と戦術を攻撃に寄せたつもりではあったが、予想外の結果だった。
個人の成績を見るとレジスタのヴェローゾが90分あたりのパス数が72とかなりの高水準で、かなり彼を経由しての攻撃が行われていた。しかし、同じくレジスタを使った戦術の、レンヌのプレイガイドのエンゾンジの77本よりは少なく、今回の戦術のほうがより前線とディフェンスのつなぎをレジスタに依存しているように思っていたので以外だった。だが、よくよく考えるとレンヌのときのエンゾンジは右によったレジスタをしていたので、サイドバックの位置まで逃げることができるので、今回の中央の位置よりプレスから逃げてボールを受けやすかったのかと思う。実際に今回は、センターバックがボールを持ったときに、中央でヴェローゾが捕まっている代わりにメッツアーラへのパスコースが空いて、そこへ直接パスが通るような場面も見受けられた。
フォワードは2トップだったがターゲットマンタイプのカリニッチが9得点しかあげられなかった一方で、ポーチャータイプのラザーニャが16得点とそこそこなゴール数だった。やはりヴェローナは戦力が低い方と思われているので、相手が積極的な試合展開を撮ってくることが多く、ポーチャーのラザーニャのほうが活きる感じとなったのか。
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