今回のプレイガイドはドイツのブンデスリーガの超名門FCバイエルン・ミュンヘンです。現在リーグ戦を9連覇しており、チャンピオンズリーグも18年連続で決勝トーナメントに進出をしています。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力
流石ドイツを代表するクラブなだけあって各ポジションにとても優れた選手がそろっている。特に攻撃面では優れている選手が多く、全員出してしまいたい気持ちはあるが、バランス的に難しいので悩みどころ。
ゴールキーパー
ノイアーという絶対的な守護神がいるが、年齢が34歳と高めなのが気になる。ブッフォンのように40歳を超えても現役のキーパーはいるが、次を考えても良いかもしれない。後継者として取ったと思われるニューベルは悪い選手ではないのだが、欠点が多いのが気になる。
マヌエル・ノイアー
サッカーにおけるキーパーというポジションに革命を起こした選手。積極的な飛び出しによるボールの回収と、キーパーにもかかわらず足元がありビルドアップに参加をするという、ノイアーが出てきた当時では非常に稀なタイプの選手だった。そんなプレイスタイルもあって、飛び出しの傾向は20と最高で、奇抜さも18と高め。そういったプレイを支えるための判断力、予測力、冷静さはかなり高めで、1対1も優秀となっており、パスコースを探す視野も12と、全体的に優れているキーパー。
アレクサンダー・ニューベル
高齢のノイアーの後継者としてまたシャルケから引き抜いた若手のキーパー。総合能力で見ると悪くない控え選手という感じだが、コーチングやポジショニングに難があったり、ハンドリングもそこまで高くないといった気になる点が多い。
センターバック
ボアテング、ズーレと優秀なセンターバックがそろっており、パヴァールとエルナンデスといったオプションもある。
ジェローム・ボアテング
弱点のない堅いディフェンス能力を持った選手。年齢が年齢なので、足の速さに関する、スピードが14とそこそこ高めな一方で、加速力や敏捷性は高くないといったところはあるが、それ以外のタックル、マーキング、ポジショニングといった表面的なディフェンス能力と、判断力、予測力といったそれを支えるメンタル能力、ジャンプ到達点、バランス、強靭さといったフィジカル能力が全般的に高い数値となっている。また、パスも出せる選手で、パスが15と精度が高く、視野が14とセンターバックにしてはかなり高い値になっている。
ニクラス・ズーレ
タックル、マーキング、ポジショニングと守備が優秀で、判断力も良く、予測力もそこそこ優れていて、集中力がとても高く、ミスが少ない感じ。ジャンプ到達点、バランス、強靭さがとても高く、空中戦やボディコンタクトが高く、ヘディングの精度もあるので、セットプレー時には得点も狙えそう。
ベンジャマン・パヴァール
ポジショニング、判断力、予測力が優れており、守備時の位置取りがとても優れている選手。タックルが高かったりして、ボール奪取も優れている。また、パスと視野もディフェンダーとしては高く、ビルドアップ時には生きそう。サイドバックもできるが、クロスが上手くなかったり、オフザボールも低め。
リュカ・エルナンデス
タックル、マーキング、ポジショニングと守備関係の能力が優秀。センターバックと左サイドバックが出来るが、センターバックとしてはジャンプ到達点が低いのが気になるので、ターゲットマンが相手だと苦労しそうだし、サイドバックとしてはオフザボールや視野が高くないので攻撃面ではあまり期待が出来そう。
右サイドバック
インバーテッドウイング型のキミッヒ、典型的なサイドで運動量で勝負をするサール、センターバックでは紹介したが右サイドも出来て、守備が売りのパヴァールとそれぞれ良い感じにキャラがそろっており、戦術的に上手く切り替えて使える腕があれば楽しそう。
ヨシュア・キミッヒ
ミッドフィルダーと右サイドバックの両方が出来る選手で、能力もそんな感じ。タックル、マーキング、ポジショニングがそこそこ高く、判断力と予測力はとても優秀で、守備が優れており、それに加えて、パスと視野もとても高いのでビルドアップもできるし、クロスも得意という感じ。チームワーク、運動量、スタミナあたりはあるが、スピードと加速力はそれほどで、足はあまり早くない。以上を加味すると適正なポジションはインバーテッド・ウイングバックという感じか。
ブナ・サール
スピードと加速力が高く、足が速い選手で、スタミナと運動量もある。全体的に欠点が無くそこそこできて、サイドを走り回る典型的なサイドバックという感じ。
左サイドバック
左のサイドバックも右と同じく、何でもこなせるアラバ、推進力のあるデイヴィス、守備のエルナンデスと色々なタイプがそろっている。
ダヴィド・アラバ
左サイドバックがメインではあるが、センターバックやミッドフィルダーと色々なポジションが出来る選手。能力的にも割と何でもできる感じで、10未満の能力が1つもない。基本的にはサイドバックらしく、スピードと加速力があって足が速く、スタミナ、チームワーク、運動量もあるので、サイドを元気に走り回る感じではある。だが、視野が12とサイドバックにしてはそこそこなので、ビルドアップでもそこそこ期待をしてもいいかもしれない。集中力と冷静さが高く、プレイの安定感があり、判断力と予測力も高く、プレイの判断が優れており、テクニックも高いのでそれぞれのプレイの質も高い感じ。
アルフォンソ・デイヴィス
スピードと加速力が19でとにかく足が速い選手。テクニック、ドリブル、ひらめき、バランス、敏捷性がどれも14で、ドリブルもそこそこ優秀といった感じ。他の能力は攻守ともに最低限という感じか。
ミッドフィルダー
ゴレツカ、トリッソと攻撃的な選手が並ぶ。守備が気になるのであれば、キミッヒやアラバあたりのミッドフィルダーもできるサイドバックを個々で使っても良いかもしれない。
レオン・ゴレツカ
チームワーク、運動力、勝利意欲、積極性、勇敢さ、スタミナがあり、非常に元気に走り回るタイプの選手。それに加えて、オフザボールが高かったり、テクニックがあり質の高いプレイが出来たり、視野が高いのでパスコースを探すのが得意だったり、判断力も良いという感じ。フィジカル面を見るとスピードが高く最高速度が速いのと、強靭さとバランスが高いのでボディコンタクトがとても強い。
コランタン・トリッソ
ゴレツカと似て運動量とオフザボールが武器で、ボディコンタクトが強い選手で、パスもそこそこ出せる。
マルク・ロカ
パス、視野、判断力、予測力が高く、テクニックも高くレジスタのような選手。オフザボールがそこそこ良く、フィジカルも全体的に悪くはないので前目でも使えるし、ポジショニングがそこそこで守備も悪くないので、後ろで使っても良いか。強いて言えば勝利意欲が9と少し低く、試合終盤に手を抜く傾向があるのが気になる。
ハビ・マルティネス
ボランチもできる鈍足センターバックという感じ。タックル、ポジショニング、判断力、予測力が高いので守備が上手く、集中力と冷静さもあるので安定感も安心、ジャンプ到達点、バランス、強靭さが高いので空中戦とボディコンタクトが強い。また、パスと視野もそこそこあり、ビルドアップ面でも困らなさそう。
ウイング
サネ、ニャブリ、コスタ、コマンと豪華すぎる面々。それぞれが、他のクラブだったらエース級というレベル。
レロイ・サネ
ウイングに必要になる能力を全て備えている選手。まずは得点能力なのだが、オフザボールが高く、判断力と予測力もそこそこ高いのでポジション取りも良いし、テクニック、決定力が高く、冷静さもそこそこ良いので、難しいゴールも決めれれば、簡単なゴールも冷静に決めれる。また、ドリブルが非常に優れていて、ひらめき、バランス、敏捷性も高いのでドリブルも上手い。また、スピードと加速力が非常に優れており、とても足が速いので、前述の位置取りの良さとドリブルをさらに良いものにできそう。さらに視野が高くパスコースを見つけるのが上手く、クロスが優れており、パスもそこそこ良いので、長短かかわらず良いパスが出せる。
セルジュ・ニャブリ
ドリブル、攻撃時の位置取り、シュートはサネと同じく優秀。パスまわりの能力はそこそこ優秀という感じ。
ドウグラス・コスタ
前述のサネやニャブリよりさらにドリブルが優れている恐ろしい選手。その代わりに集中力が9と低めで、プレイの安定感がない。パス関係はサネとニャブリの間という感じで、オフザボールやシュートに関しては一般的なウイングレベル。
キングスレイ・コマン
ドリブル、ひらめき、スピード、加速力、敏捷性が高い、とても足の速いドリブラーなのだが、前述のサネ、ニャブリ、コスタと比較してしまうと凄く見えないから不思議。他の能力は悪くは無いといったレベルか。
マキシム・シュポ=モティング
バイエルンのウイングの中では唯一の一般人。身長が191cmで、体重が91kgあるしっかりとした体格で、ジャンプ到達点と強靭さはウイングとしてはかなり高い15となっている。テクニック、ドリブル、ひらめきがそこそこたかく、ドリブルがちょっと得意で、パスやオフザボールといった能力も一般的なレベルはある。判断力や予測力が低く、プレイの判断が悪いという欠点がある。
フォワード
ロベルト・レヴァンドフスキ
世界を代表するフォワードのうちの一人。テクニック、決定力、冷静さが高く、難しいシュートも簡単なシュートの決められる。オフザボール、判断力、決定力が高く、攻撃時の位置取りが良い。強靭さとバランスも良いのでフィジカルコンタクトも優れているし、ファーストタッチも高いので、とてもボールのおさまりが良い。ドリブル、視野、パスもそこそこあり、ポストプレーもできるし、冷静さが高いのでプレイの安定感がある。
トーマス・ミュラー
非常に変態な能力をしている選手。スキルとフィジカルを見ると、シュートが上手いのとスタミナがある以外はとても平凡な能力をしている。しかしながらメンタルが異常に優れており、攻撃に関係しそうな能力が少なくとも16の評価をつけられており、頭脳でサッカーをやっている選手。
フィーテ・アルプ
20歳と若手のストライカーではあるが、オフザボールが高く、判断力と予測力もそこそこあって、ポジション取りが上手いが、フィジカルは平凡といった、少しベテランっぽい能力をしている選手。しかしながら集中力が9でプレイの安定感がないのは若手らしいか。決定力が16でシュートが上手かったり、視野が12でそこそこパスが出せたりする。
戦術
どんなフォーメーションにしようか考えた時、まずレヴァンドフスキを外すのはあり得ないので起用をするとして、ウイングも優秀な選手がそろっているので使いたくて、ミュラーも中々こんな個性的な選手はいないので使いたく、ゴレツカとトリッソも使いたいけど、能力的になるべく攻撃に絡めるタスクを任せたいという気持ちになった。残る選手数はキーパーも含めて5人なので、この時点で4バックは決まったことになる。そして、前述の選手の配置を考えると、4-4-2か4-2-3-1となると思う。中盤の2人を少し攻撃目に使うとすると、流石に4-4-2は守備的に中盤が薄くなって危ない気がするので、4-2-3-1を選択した。
それぞれ、ポーチャーでレヴァンドフスキ、シャドーストライカーでミュラー、ウイングでサネとニャブリを起用する。中盤のゴレツカとトリッソはボックストゥボックスMFにしたが、こうすると中盤の底でプレイをして、ディフェンスラインから中盤へのパスのつなぎや、カウンターの防波堤となる選手が中盤にいなくなるので、両サイドバックをインバーテッドウイングバックで使ってこれらの役割を任せることにした。それぞれ右にはキミッヒ、左にはアラバを起用するが、2人ともこのタスクが得意な選手だと思う。
センターバックはパヴァールとボアテングの組み合わせ。パヴァールではなくズーレでもよかったのかもしれないが、ズーレの敏捷性の低さが気になった。
結果
リーグ戦は優勝、クラブW杯も優勝、チャンピオンズリーグはチェルシーに負けてベスト8、ドイツカップは優勝という結果になった。
リーグ戦を見ると無敗優勝という圧倒的な強さだった。中盤の組み合わせ的に、攻撃的な戦術だった気がしたので、失点が14と少ないことがとても意外。押し込んでしまいすれば、ボックストゥボックスMFとインバーテッドウイングあたりが、セカンドボールをひたすら回収するいじめになっており、守備が安定していた気がする。しかし、押し込んでしまいすればなので、バイエルンだからこそできる荒業な気がする。なので、チャンピオンズリーグのチェルシーにはそれが通じなくて負けてしまった気がする。得点の91は流石という感じ。
個人の成績を見ると前線が圧倒的な感じ。レヴァンドフスキが29得点の活躍だが、そのうちPKが7と多め。チーム全体でもPKの得点が8で多めで、ずっと押し込んでおり、相手のペナルティエリア内でのプレイが多かったり、両ウイングにドリブラーが多かったおかげという感じか。また、アラバの15アシストも目立つが、ここもフリーキックによるアシストが多かった印象で、ゴールに近い位置でのファウルが多かった影響か。
実際にチームの被ファウル数ランキングを見てみると2位の1.33倍という圧倒的1位で、直接&間接フリーキックとコーナーキックからの得点合計もリーグで1位だった。
課題
戦術面で見ると、バイエルンだから上手く行っていた気がして、リーグで圧倒的な戦力を持っているクラブ以外でこの戦術を使った場合にどうなるかは見てみた方が良い気がする。リーグ戦では無敗ではある一方で、チェルシーには負けたこともあり(互いのホームで勝って、得失点差で負けた)、近いレベルの相手には通用をしない戦術な気がして、リーグ内で安定して戦力通りの順位を示すには良いかもしれないが、チャンピオンズリーグなどのどう頑張っても戦力だけでは突き抜けられない試合では、この戦術を使って優勝をするのは難しいかもしれない。
戦力を見るとレヴァンドフスキ、ミュラー、ボアテング、ノイアーと主力に高齢者が多いので気になるところ。
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