今回のプレイガイドはブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンです。
製薬会社バイエルの従業員によって設立されたクラブで、クラブの名前にもバイエルと会社の名前が入っており、ドイツでは数少ない企業の名前が入っているクラブです。ちなみにレッドブルがライプツィヒのクラブを買収したときにチーム名にレッドブルを入れようとしたらドイツのサッカー協会に許されなかったようで、RasenBallsport(直訳すれば「芝生球技」)という言葉の略称としてRBという文字をチーム名に無理やり入れたらしいです。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
ウイングが全員イケイケな快速ドリブラーという面白い特徴がある。全体的にどのポジションにも悪くない選手が揃っている。
キーパー
とりあえず1番手のフラデツキーはそこそこ優秀、バックアッパーの2人も控えにしては悪くない感じ。
ルーカス・フラデツキー
1対1や反応が非常に優れており、シュートを止めるのが得意なキーパー。飛び出し傾向が高く、加速力もキーパーにしてはとても高いので、広いエリアをカバーできそう。
レナート・グリル
身長が192cmあり、ジャンプ到達点も17もあるにもかかわらず、空中リーチが10と低めな不思議な選手。腕が短いのだろうか。長所はなぜか1対1のシュートストップ。
ニクラス・ロム
キーパーに必要な能力は全般的に最低限からそこそこという感じで悪いところはあまりない。2,3部の正ゴールキーパーで、1部なら悪くない控えという感じか。
センターバック
それぞれの選手が何かしらの武器を持っていて面白いポジション。
ヨナタン・ター
ジャンプ到達点、バランス、強靭さが高く、空中戦やフィジカルコンタクトに強い選手。タックルやマーキングあたりも優れており、優秀な選手。
スヴェン・ベンダー
センターバック守備的ミッドフィルダーがメインで、セントラル・ミッドフィルダーもできる選手。スキルとメンタルの守備系の能力が優れており、特にタックルが得意。チームワーク、運動量、スタミナあたりが高く、元気に走り回る選手で、ジャンプ到達点がそこまで高くなく空中戦は微妙だったりするので、どちらかというと守備的ミッドフィルダーよりか。双子のラースも同じクラブに所属をしている。
エドモン・タプソバ
ジャンプ到達点が高いので空中戦が強くて、他の守備の能力はそこそこという感じ。パス、視野、判断力、冷静さあたりが高く、ビルドアップも得意だったりする。
アレクサンダル・ドラゴヴィッチ
ポジショニングと予測力が高いので守備時の位置取りが的確だったり、スピードが高いので足が速い選手。ハイラインのディフェンスをした場合はかなり活躍をしそう。パス、視野、冷静さが高く、プレッシャーがかかった場面でも良い感じにビルドアップできそう。
ティン・イェドヴァイ
右サイドバックとセンターバックができる選手。スピードが高く足が速いが、ジャンプ到達点はセンターバックとしては微妙。集中力が低く危なっかしいところがあったり、ポジショニングがセンターバックとしては物足りない一方で、オフザボールがそこそこ良かったりして、どちらかといえばサイドバックという感じ。
右サイドバック
4人もいて、かなり人数が多め。様々なタイプの選手がいるので、好みに合わせて整理をすれば良いと思う。
サンティアゴ・アリアス
運動量とスタミナがあり、スピードも速い選手で、攻守ともに何でもそこそこできる、オーソドックスで優秀なサイドバック。
ミッチェル・ヴァイザー
サイドバックにも関わらず運動量がなんと9という低い値。パス、視野、判断力あたりはサイドバックにしてはそこそこあるので、インバーテッド・ウイングバックなどで低めの位置でパスをさばくのが適任か。
ジェレミー・フリンポン
スピードと加速力がとても高く、足が速い選手。オフザボールが高く、攻撃参加が得意な選手だが、集中力と冷静さが低くプレイの安定感がなかったり、パスとファーストタッチも低く、危なっかしい感じがする。
ティモシー・フォス=メンサー
マンチェスター・ユナイテッドのユースにいた選手。様々なポジションをこなせる選手だったが、右サイドバックに落ち着いたらしい。ジャンプ到達点、スタミナ、スピード、加速力、強靭さが高く身体能力が高い選手で、他は最低限という感じ。
左サイドバック
ウェンデウもシンクフラーフェンもちょっと守備に不安がある。
ウェンデウ
タックルは得意だがポジショニングは微妙で、集中力が低いというイケイケな守備の持ち主。あとの能力は悪くない感じ。
デーリー・シンクフラーフェン
タックル、マーキング、ポジショニングがどれもサイドバックとしては微妙なので、守備に不安が。一方で攻撃関係の能力はそこそこだったり、チームワークと運動量は高かったりする。ミッドフィルダーもできる選手なのだが、どちらかというとサイドバックというよりミッドフィルダーか。
ミッドフィルダー
守備が優秀な選手や、パスが得意な選手など長所がはっきりしており、役割分担がしやすそう。
チャルレス・アランギス
チームワーク、運動量、勝利意欲、スタミナが高く、試合を通して走り回る選手。他の能力は全般的にそこそこという感じだが、判断力と予測力が高く、プレイ判断が正確。
ケレム・デミルバイ
クロス、テクニック、パス、視野、冷静さが高いパサーの選手。長短関わらず、質の高いパスを供給する。コーナーキックとフリーキックも得意で、優秀なセットプレイのキッカー。
ラース・ベンダー
守備的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダー、サイドバックをこなせる選手。守備や運動量は優秀だが、攻撃は最低限という感じ。前述をしたが、兄のスヴェンも同じクラブに所属をしている。
ナディーム・アミリ
クロス、パス、視野が優れており、優秀なパサーで、オフザボール、チームワーク、運動量、スタミナが高く、攻撃時は質も量も走力が優れている。テクニックとドリブルもそこそこ良かったり、守備も最低限はできる感じで素晴らしい選手に見えるが、判断力が9と低く、プレイ判断が悪いという難点がある。
エセキエル・パラシオス
運動量が高く走り回れる選手で、パスと視野も高いのでパスも出せるという良い選手。ほかも全般的に悪くないレベルから、そこそこ良いレベルで纏まっていて、なかなか強い。
ユリアン・バウムガルトリンガー
ラース・ベンダーと似た感じで、タックルを中心に守備が優れており、チームワーク、運動量、スタミナあたりが優秀で、攻撃は最低限という感じ。
サイドミッドフィルダー
見事に全員が快足ドリブラー。監督の好みなのか、それともディレクターの好みなのか。
カリム・ベララビ
ドリブル、ひらめき、スピード、加速力、敏捷性が高い典型的な快速ドリブラー。運動量とスタミナがあったり、タックルとポジショニングがサイドの選手にしては優秀で守備がそこそこな感じはするが、集中力、勝利意欲、判断力、予測力、冷静さとメンタルに欠点が多くロマンを感じる。
ムサ・ディアビ
ベララビと同じく快速ドリブラーだが、守備はあまり得意ではない。集中力が低かったりするが、ベララビと比較するとメンタルはマシな気がする。
レオン・ベイリー
同じプロサッカー選手のFMプレイヤーに人気がある。チェルシー所属でイタリア代表のエメルソン・パルミエリも自身のFMプレイでは獲得をした事があったり、 元マンチェスターシティで現在はバレンシアに所属のエリアカン・マンガラはおすすめの若手選手として推している。能力としては前述の2人と同じく快速ドリブラーという感じだが、ロングシュートという飛び道具も持っていたりする。しかし集中力と判断力が低いという欠点がある。
デマレイ・グレイ
またまた快速ドリブラー。ドリブルや足の速さ以外の能力はサイドの選手の中では一番低めか。
パウリーニョ
テクニックとドリブルがそこそこ良く、ひらめきがあり、スピードも速いので、彼もほぼ快足ドリブルの部類だろう。バランスも高いので倒れづらいという魅力があったり、オフザボールも優秀で、視野もそこそこあり、20歳と若いなど色々と魅力があるが、7ヶ月の大怪我をおってしまっている。
フォワード
アラリオもシックも控えにしておくのはもったいない良い選手。とは言えどもフォワードが2人しかいないので、怪我したときのことも考えると2トップは難しく、どちらか片方を使う1トップが現実的だろう。
ルーカス・アラリオ
ヘディング、決定力、冷静さが優れており、テクニックもそこそこ良かったりして、シュートが上手い選手。オフザボールと予測力も高く、攻撃時の位置取りが優れていたりして、センスやシュートの上手さが長所のフォワード。
パトリック・シック
ジャンプ到達点、スピード、加速力が高く、デカくて速いという身体能力が高い選手。テクニックとドリブルが高いのでドリブルが上手かったり、ファーストタッチが高いのでボールの収まりが良かったり、視野が高いので良いパスが出せたり、決定力も高いのでシュートが上手かったりと、身体能力だけではなく色々できる選手。
センターバックにはターと、スヴェン・ベンダーを起用する。それぞれ足の速さは普通と少し遅いくらいなので、ディフェンスラインは普通に設定をする。
サイドバックにはそれぞれのサイドで1番手の、右にアリアスと左にウェンデウを起用する。どちらの選手もジャンプ到達点が10未満で、相手にクロスを上げられたときに、ファーサイドの守りに不安があるので、そもそもクロスを上げられることを避けるために「相手に内側でプレイさせろ」を設定して、サイドからクロスを上げさせるのを防ぐようにした。
となると中央で相手の攻撃を受けなくてはいけないので、守備的MFの位置にボールウィニングMFの守備を置いて対策をする。ここはラース・ベンダーに任せるが、守備が得意で運動量もあるので適任ではないかと思う。
ウイングはドリブルが得意な選手が揃っているのでウイングのサポートに設定をして、主にここからのドリブルで前にボールを運ぶことを狙う。総合評価が高い上位2人を選んで、右にベララビ、左にディアビを起用する。
中盤はウイングでボールを運ぶので、逆にどんどんと攻撃的な位置で直接得点に絡むような動きを期待してメッツラーの攻撃に設定する。ここはアランギスとアミリに任せる。ともにチームワークと運動量が高い選手なので、チームのために走り回ってくれるだろう。
フォワードはアラリオとシックのどちらの選手を起用するか悩みどころだが、総合評価の優れているアラリオを起用することに。
キーパーは1番手のフラデツキーを起用することにした。
結果
なんとリーグ戦は優勝。目標がチャンピオンズリーグ出場なので、なかなかの良い成績だった。リーグ戦以外はローテーションをしたが、ヨーロッパリーグは準々決勝まで進出をしてリールに敗北、カップ戦は早い段階でヴォルフスブルクと当たってしまい敗北となった。
リーグ戦の成績の詳細を見ると勝ち点は78で、バイエルンの調子が良かったらおそらく優勝はできなかったレベル。失点が24と極めて少なく、安定した守備を見せることができた。おそらく守備の組み方や選手の特徴がうまく合致したのだろう。一方で得点は58と少なめで、起用する選手や、戦術の組み方をもう少し考えたほうが良いかもしれない。
個人の成績を見るとアラリオが15得点と最終的には活躍をしてくれたものの、シーズンの序盤になかなか得点をあげられない状態が続き、一時はシックをスタメンで試したこともあった。
ウイングとミッドフィルダーを見るとまんべんなくアシストは出ている。中盤のアランギスとアミリを比較すると、アミリのほうがオフザボールが高いので得点を上げるかと思ったが、アランギスのほうが多く得点を上げることになった。
課題
戦術的に見ると、失点が少ないので守備は問題がないだろう。一方で得点数が微妙だったので色々とテコ入れが必要かもしれない。今回はウイングからのビルドアップを期待していたものの、パスでサイドを重視するなどの設定は入れていなかったりしたので、そのへんを試してみても良いかもしれない。また、ミッドフィルダーでもアランギスとアミリとで得点数に差があり、偶然かもしれないが、原因を探すと面白いかもしれない。
選手層を見ると、とにかく右サイドバックが多いので整理が必要かもしれない。また、主力であるベンダー兄弟がともに今年限りでの引退を表明しており、ともにスタメンで、もう1年くらいできそうなのでなかなかの痛手で、代わりの選手を探さなくてはいけない。
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