今回のプレイガイドはプレミアリーグで最近力をつけてきているクラブのウルブスです。
今回の目的は2つあり、1つめロングシュートが得意なフォワードを低めの位置で起用をしたときの強さの確認です。ヘルタ・ベルリンでプレイをしたときのクーニャや、ミランでプレイをしたときのイブラヒモビッチのようにひらめきが高く、意表をついて普通の選手が打たないような場所からシュートを狙ってくる上に、ロングシュートとテクニックの能力が高いので、そのようなシュートでも得点にしてしまうような選手(イブラヒモビッチはさらに強靭さが高いのでシュートスピードもある)を中盤まで降りてくるフォルス9で起用をしたときに、わけのわからないロングシュートをよく決めていた気がして、ウルブスにもウィリアン・ジョゼという似たタイプの選手がいるので、フォルス9で起用をして本当にそうか検証をしてみる。
もう一つは外を狙うドリブラーと内側を狙うドリブラーを配置して、相手が狭い陣形で内側を固めてきたら、外側をドリブルで進んでチャンスメイクをして、逆に相手が広い陣形で来たらカットインをして直接チャンスを狙うことにより、相手がどんな守り方をしても攻められるような仕組みを作ってみて、実際に上手く行くかの検証です。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
ゴールキーパー
正ゴールキーパーのパトリシオはそこそこ優秀なのだが、控えのラディもなかなか。しかしながら2人とも年齢がいっているので、早めに若いキーパーを獲得したほうが良いかもしれない。
ルイ・パトリシオ
ポルトガル代表のベテランキーパー。キーパー系の能力は全般的に優れているが、密集地帯での機動力の支配力だけ微妙。奇抜さや飛び出し傾向は低めで、クラシックなキーパーな感じもするが、パスと視野がキーパーとしてはそこそこ優秀で、パスが出せる。しかしファーストタッチが低めなので注意。
ジョン・ラディ
33歳と高齢ではあるが、優れたキーパー。欠点はなく、空中戦やコーチングが優れている。2部であれば間違いなく正ゴールキーパーだろう。
アンドレアス・ソンダゴール
キーパーではあるが足が速いという面白い特徴を持っているが、肝心のキーパーとしての能力は低め。ハンドリング以外は全て微妙な値となっている。
センターバック
人数が5人と多めで、他のポジションにセンターバックもできる選手がいたりするので、戦術は3バックが推奨かもしれない。どの選手も大きな欠点が無いので使いやすいのと、足元があるので、ビルドアップに期待ができそう。
ウィリー・ボリー
欠点がなく、ビルドアップも含めて全般的にそこそこ以上の能力。特にタックル、ポジショニング、空中戦、ボディーコンタクトが優れている。ヘディングの精度も高いのでセットプレー時の得点も期待ができそう。
コナー・コーディ
守備の能力はプレミアリーグのレベルでいうとそこそこという感じだが、集中力、判断力、冷静さが高いのでプレイの安定感がある。一方でビルドアップが非常に優れており、視野とパスが15とディフェンダーにしてはとても高い値。センターバックより、展開力のある守備的ミッドフィルダーという使い方をしたほうが良いかも。ちなみにリーダーシップが17もある優れたキャプテンでもある。
レアンデル・デンドンケル
センターバック、守備的ミッドフィルダー、ミッドフィルダーと全てが天性の選手。試合中にフォーメーション変更が好きだったり、相手によって戦術を使い分ける監督にはたまらない選手だと思う。しかし能力は少し中途半端で、悪いところはないのだが、センターバックとして使うにはポジショニングが少し低めで、ミッドフィルダーとして使うには攻撃面の長所がない。少し守備が得意で、少しビルドアップができる守備的ミッドフィルダーがしっくりくる感じか。前日の通りポリバレントなので、ベンチに入れておくと便利。
ロマン・サイス
コーディーと似て、守備はそこそこでビルドアップが得意なセンターバックだが、少しだけスケールダウンした感じ。左利きだったり、コーディーより優れている点で空中戦があったりもする。
マクシミリアン・キルマン
サイスと同じく守備はそこそこで、ビルドアップが得意なタイプだが、少しレベルが下がる感じ。レベル的には2部スタメンから1部の優秀な控えという感じ。勝利意欲が4ととても低く、試合中にすぐにやる気をなくしてしまうのが残念。
右サイドバック
脂が乗っている26歳のセメド、ホニーと、18歳の若手のフーフェルと年齢的にバランスの良い選手構成のポジション。
ネルソン・セメド
全般的に優れていて、どちらかといえば攻撃的なサイドバック。守備を見るとマーキングが11と良くはないくらいのレベルだが、それ以外は優秀。攻撃面を見るとオフザボールが高く、ドリブルも得意で、パスもそこそこ出せて、シュートも少し得意。フィジカル面では空中戦が少し苦手だが、足が速く、運動量が豊富。
ホニー
ディフェンダーならどこでもできるポリバレントな選手。守備の能力は全般的に優れており、フィジカルもサイドバックにしては空中戦はそこそこで、足も速い。攻撃を見るとスキルはあるが、メンタルは残念な感じ。大怪我をしていてシーズン前半が絶望なのと、勝利意欲が低いのが気になるところ。
キ=ヤナ・フーフェル
右のディフェンスとセンターバックができる選手。全般的に最低限の能力という感じで、足の速さとドリブルは少し優秀で、ジャンプ到達点もサイドバックとしては優秀か。18サイトまだまだ若いのでこれからに期待。
左サイドバック
マルサウとアイト=ヌーリは同じくらいの能力だが、アイト=ヌーリのほうが19歳と若く伸びしろがあり、レンタルではあるが買取条項もついているので、よっぽどのこだわりが無けれなこちらを起用する感じか。
マルサウ
左サイドのディフェンスとセンターバックができる選手。センターバックとしてはポジショニングとジャンプ到達点が物足りないが、サイドバックとしては悪いレベルではないし、ジャンプ到達点は優秀。サイドバックとして評価をすると、守備は優秀で、攻撃とビルドアップもそこそこ優秀という感じ。冷静さと集中力が10と最低限で、プレイの安定感が少し心配。
ラヤン・アイト=ヌーリ
全般的に能力がそこそこ優秀におさまっている選手。19歳と若いので、ここから成長をすれば何でもできる凄い選手になりそう。
ミッドフィルダー
モウティーニョとネヴェスという優秀なパサーが2人もおり、ポゼッション系のサッカーとの相性が良さそう。他には優秀な若手選手が揃っており、将来的にもあまり心配はなさそう。
ジョアン・モウティーニョ
スキルの全般とパス関係のメンタルが非常に優れている。33歳と高齢でフィジカルはギリギリだが、ドリブルに関係のあるバランスと敏捷性はそこそこで、パスでもドリブルでも前にボールを運べるし、決定的なパスを出せる選手。
ルベン・ネヴェス
優秀なゲームメイカー。テクニック、パス、視野、判断力が全て高く、パスの質、正確さ、パスコースを見つける能力、パスコースを選ぶ能力が全て優れている。また、集中力、冷静さが高くプレイの安定感があり、予測力が高いので周りの選手の動きを見るのが得意だったり、ロングシュートが得意だったりする。他の能力は欠点はなく、だいたいが最低限からそこそこのレベル。
モーガン・ギブス=ホワイト
視野が高く、テクニック、パス、あたりも高いのでアシストが得意で、ひらめきも高いのでファンタジスタという感じか。守備はあまり得意ではないが、それ以外はそこそこ優秀。プレミアリーグのトップレベルでやっていくにはもう少しの成長がほしいが、20歳とまだ若いのでこれからに期待か。
ヴィトール・フェレイラ
視野が高く、ドリブルやバランスもそこそこ高いので、ボールを前に運べる選手。ジャンプ到達点や強靭さは低いが、他の能力は全般的にそこそこで、割と何でもできる選手。
オーウェン・オタソウィー
身体能力が非常に優れており、他の能力は全般的に最低限という感じ。19歳と若い選手で、ここから成長次第ではフィジカルが化け物で何でもそこそこできる選手になりそう。
ウイング
かなり似たタイプの選手が揃っており、みな足が速く、ドリブルが得意で、ほかは微妙という感じ。監督の好みなのか。
アダマ・トラオレ
爆速ドリブラー。スピードと加速が20で最高評価の足の速さ。さらにドリブルが高く、ひらめきも高いので、予想外のプレイにディフェンダーはついてこれないだろう。さらにバランスと強靭さも高く、フィジカルコンタクトにも強いので手に負えない。しかし、それ以外の能力は残念。
ダニエル・ポデンセ
トラオレと同じく、俊足ドリブラーだが、まだ人間寄り。とは言えども、テクニック、ドリブル、ひらめき、スピード、加速力、バランス、敏捷性とドリブルに必要な能力が非常に高く、対応するディフェンダーは大変そう。オフザボールや視野、クロスはそこそこ良いが、あとは残念。
ペドロ・ネト
ポデンセと似た感じだが、若くした代わりに少し弱くした感じ。
テオ・コルベナウ
ネトをさらに若くした代わりに、さらに弱くした感じの選手。2,3部レベルという感じだが、18歳でこの能力は十分で、これからに期待という感じ。
フォワード
ラウル・ヒメネス
運動量が豊富で何でもできるフォワード。フィジカルの能力は全体的に優れており、ヘディングや決定力も高いのでシュートが上手い。オフザボールが高いので位置取りも良く、パスや視野が高いのでポストプレーが得意で、ドリブルもそこそこできる。おまけに守備の能力もフォワードにしては高め。
ウィリアン・ジョゼ
フォワードとトップ下の中間のような選手。ドリブルがうまく、フォワードにしてはパスが出せる。強靭さが高かったり、ファーストタッチもそこそこ高いので、ポストプレイが得意そう。ロングシュートがとても上手く、ひらめきやテクニックもあるので、予想外のところから難しいシュートも決めてくるタイプ。
ファビオ・シウバ
ラウル・ヒメネスと似たタイプだが1つレベルを落とした感じの18歳。既に1部の控えであれば悪くないレベルで、今後の成長に期待。
戦術
フォワードはヒメネスとジョゼの組み合わせ。ヒメネスはポーチャーとして相手のディフェンスラインを押し下げて、後ろの選手のためにスペースを作ることを狙う。一方ジョゼはフォルス9で中盤近くに降りて、ミッドフィルダーとヒメネスをつなぐことを期待するとともに、そもそもロングシュートが得意なので、離れた位置から直接のゴールも狙う。
左サイドはポデンセをインバーテッド・ウイングの攻撃で起用をする。最初に書いた通り、中央にドリブルでカットインをすることを狙うのだが、ドリブルが得意で、右利きなので体が中央に向きやすいポデンセは適任のはず。
右サイドはトラオレをウイングの攻撃で起用する。ここも最初に書いた通り、相手が中央を固めてきてカットインが難しい場合に、外側をドリブルで攻めることを狙う。この役割でトラオレ以上の適任はいないだろう。
中盤はネヴェスとモウティーニョ。ネヴェスには試合を作ることと、少し後ろに残って守備のバランスをとることを期待するのでディープライイング・プレイメイカーの守備。モウティーニョは少し高めの位置でドリブルでさらに前に進むことや、アシストを期待するので、ローミング・プレイメイカーをまかせる。
サイドバックは左右両方ともウイングバックのサポートに設定して、サイドミッドフィルダーを少し高めの外側の位置からサポートする。右はセメド、左はアイト=ヌーリを起用する。
キーパーは1番手のパトリシオを起用。
結果
リーグ戦は2位で、目標がヨーロッパリーグの出場権獲得だったので、かなり良い成績をおさめられた。カップ戦はFAカップもリーグカップもともにローテーションをした影響か、早期の敗退となった。
88得点となかなかの破壊力だったようだ。失点は43と悪くはない感じか。
ホームでの勝ち点の順位は4位で、リーグ戦のより低い順位だが、1位から4位までが勝ち点2差以内におさまっていて大差がないので、特別ホームで勝点を逃していた感じでは無いだろう。
アウェーはリーグ戦と同じ2位。得点が41と1位だが、失点もそこそこしてしまった感じ。
15得点以上の選手が4人もいる凄い結果。ダイエーホークスの100打点カルテットのようだ。ドリブルで崩す狙いが当たったのか、サイドミッドフィルダーで15ゴールはなかなかの値で、今作ではドリブルも結構使えるようだ。サポートのフォワードも15得点はかなり良い成績だと思うが、ここもやはりロングシュートや難易度の高いシュートが得意な選手を起用したのが当たりだった気がする。
アシストはモウティーニョが18ととても多い。一方でポデンセが3と少なめで、カットインをしてアシストというより、自分で決める感じなのだろう。
ヒメネスは得点王で、得点ランキングには4人が10番以内にランクインすることになった。チームで99得点もあげているリヴァプールが6,7位にしかランクインしかしておらず、どこからでも得点が取れるということか。また、よく見るとカバーニが21試合(スタメンは16試合)で19ゴールととんでもないペースで得点を決めており、約81分に1得点と、1試合で1点以上を決めているようだ。
課題
戦術的な課題としては、欲を言えば失点を減らしたいところか。得点が多くても失点が多いと試合が安定せずに、勝ち点を取りこぼすことがある気がする。となると中盤を守備的に変更したいところだが、中盤でそこそこのアシストを稼いでいるので、変更により攻撃に影響が出そうでもある。
選手層を見てみると、第1,2キーパーの年齢の高さと、サイドミッドフィルダーとフォワードの選手層の薄さが少し気になるか。しかしこのポジションの選手層の薄さは、ウルブスのスカッドが3-4-3を想定しているからな気もする。
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