Super Leagueについて個人的に思うこと

2021年4月20日火曜日

Football Manager以外

t f B! P L

まず最初に個人的な意見としてはSuper League(以降SL)については反対です。そして、その理由についてつらつらと書いていきたいと思います。

前半では事実と個人的な立場について、後半で反対の理由といった構成になります。

理由を要約すると、ブンデスリーガのCEOを務めるクリスティアン・ザイフェルト氏の「DFL(ドイツサッカーリーグ機構)は欧州スーパーリーグという概念を拒否する。特に、欧州のプロサッカーの基盤である国内リーグをこのような形で、取り返しのつかないダメージを与えることは無責任である」という発言と同じです(バイエルンは欧州スーパーリーグ反対…クラブCEOが声明「計画に関与していない」(サッカーキング) https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20210420/1263342.html )。

目次

SL側の発表(Wikipediaより引用)

本大会の創設メンバーとして以下の12のクラブと、開幕前にさらに3つのクラブが加わることになる。設立された15のクラブは、大会に永続的に参加し、組織を統括することになる。本大会には、設立された15のクラブを含む20チームが参加する。残りの5チームは、前シーズンの成績をもとにした予選方式で決定される。

  • アーセナル
  • チェルシー
  • リヴァプール
  • マンチェスター・シティ
  • マンチェスター・ユナイテッド
  • トッテナム・ホットスパー
  • インテル・ミラノ
  • ユヴェントス
  • ミラン
  • アトレティコ・マドリード
  • バルセロナ
  • レアル・マドリード

この大会では、クラブへの連帯支払いに上限を設けず、リーグの収益に応じて増加させることを特徴としている。また、創設クラブには、インフラ投資計画とCOVID-19パンデミックの影響を相殺するために35億ユーロが支払われる。アメリカの投資銀行大手のJPモルガン・チェースは、このスーパーリーグ計画に50億ドルの資金提供を約束したと言われている。体制は以下の通り。

  • 会長:フロレンティーノ・ペレス(スペイン人、レアル・マドリード会長)
  • 副会長:アンドレア・アニェッリ(イタリア人、ユヴェントス会長)
  • 副会長:ジョエル・グレーザー(アメリカ人、マンチェスター・ユナイテッドの共同経営者)
  • 副会長:ジョン・W・ヘンリー(アメリカ人、リヴァプールのディレクター)
  • 副会長:スタン・クロエンケ(アメリカ人、アーセナルのオーナー)

個人的な立場

自分は非SL参加クラブで、イングランドのニューカッスル・ユナイテッドのファンです。立場が変われば意見も変わると思います。人によりけりでしょうが、レスター、セビージャ、ナポリといったSL参加クラブを追う存在や、オランダのアヤックス、ポルトガルのポルト、ベルギーのアンデルレヒトといった中堅リーグのクラブの関係者や応援をする立場の人たちにとっては、そのクラブがSLにより損を被る可能性が高いことから、反対の立場をとる可能性が高いかもしれません。

反対の理由

SLは一部のメガクラブによる利益の独占になり、その他のクラブの選手育成や雇用に悪影響を及ぼす可能性が高いと思うからです。SLでは基本的に固定チームで大会を回すことによりそのクラブで利益を独占しようとすることになります。固定チームでリーグを運営すると言えば、よくあるアメリカのプロスポーツリーグの手法だと思います。例えば野球のMLB、バスケットボールのNBA、アメリカンフットボールのNFLとかがあると思いますが、これらに参加をしているチームに対して選手を供給するのは、高校や大学で、スポーツクラブとは財源が全く異なる存在です。しかしながら一方で、欧州のサッカーにとって、メガクラブに選手を供給するのは、同じプロサッカークラブです。例えばリヴァプールを例にあげると、同じプレミアリーグに参加をしているサウサンプトンなどのクラブが選手の供給源となっています。今回のようにSLが実現した場合、チャンピオンズリーグなどのUEFA主催の大陸大会や国内リーグのブランド力の低下が見込まれ、SL以外のクラブの減収が見込まれます。

私は現代のサッカー界の成功はメガクラブだけによるものではないと思っています。メガクラブにとっては現行のチャンピオンズリーグや国内リーグでの利益配分に不満があったり、強豪クラブ同士の試合を増やすことにより増収を期待していたりしてのSL構想だと思います。確かにサッカー界の人気は一部のメガクラブに集まっており、これがサッカー界を支えており、彼らが抱えているファンの数に対して、チャンピオンズリーグや国内リーグの利益の取り分が少ないという表面的なロジックは理解できます。しかし、そのクラブの価値の根源であるスター選手たちは、そのメガクラブだけのものなのでしょうか。選手の育成はギャンブル性が高く、どの少年が将来のスター選手になるかわかりません。そのためメガクラブと言えども、全て自前で育成をしたような選手は一握りで、同国のクラブから引き抜いたり、中堅国の強豪から選手を引き抜いてチームを形成しております。例えば今回SLの会長に就任をしたフロレンティーノ・ペレスのレアル・マドリードもキャプテンのセルヒオ・ラモスは同国スペインのセビージャの出身ですし、中心選手のモドリッチもクロアチアの名門クラブのディナモ・ザグレブの出身です。こういった、自クラブの選手を代わりに育成をしてくれる他クラブの貢献を考えると、メガクラブへの利益分配は過少と考えることが正しいかは、かなり疑問に思います。

実際にSL12クラブに所属をする選手の297人のうち、クラブ内育成枠(18-21歳の間にクラブに所属)を持っている選手は59人で全体の20%、さらに育成年代からSL12クラブ内のみに所属をしていた選手は25人で全体の8.4%、さらに期限付き移籍を経験していない選手となると15人で、全体の5%という値になります。さらにその選手たちを育成したコーチ、対戦相手などを考えると、SL12クラブ以外の影響を全く受けていない選手は0人でしょう。

おそらくSLが実現した場合は長期的にみてサッカー界が没落をしていくと思います。収入が減った中堅国のクラブは規模が縮小をしていき、その国のサッカー人気も下火になっていくでしょう。イングランド、スペイン、イタリアのSL参加以外のクラブも、減収により規模の縮小となり、サッカー界全体としてファンの数が減るでしょう。

SLによりサッカー界の富の一極集中化が加速すると思いますが、サッカー界の価値を創造しているのはメガクラブだけではないので、富の適切な再分配が必要だと思いますし、それが出来ないと継続的な成長は望めません。そこらへんは、バイエルンが同じ国のクラブからたくさんの選手を引き抜くことにより強さを維持しているという自分のふるまいをちゃんと理解しているのか、SLに参加をしないという賢明な判断をしました。また、FIFAやUEFA、各国のサッカー協会の会長は構成団体の投票によって決まり、有権者において数的にみるとメガクラブ以外を無視することは難しいので、富の一極集中が進むようなことを行うのは難しいかと思います。

もちろんFIFAやUEFAも褒められた存在ではないと思っていますが、UEFAが示した新しいチャンピオンズリーグの案には参加クラブを増やすことにより、メガクラブだけではなく様々なクラブが恩恵があると思いますし、FIFAが示したワールドカップの参加国増加案も、まだ新規にサッカーファンを多く発掘できる余地のある国へのサッカーの普及につながるというメリットは示せていると思います。とは言えどももちろん、FIFAもUEFAも汚職問題を抱えている組織ではありますが。

今回のSL構想において、実際にサッカー界において価値のあるクラブを直接所有しているオーナーは、FIFAやUEFAといった団体に対して有利な交渉を進めることが出来ると思います。しかしながら、そのクラブたちの価値の根源はクラブに所属している選手たちです。現在のマンチェスター・シティは価値のあるクラブだとは思いますが、ベルギーのヘンクで育ったデ・ブライネ、ポルトガルのベンフィカで育ったベルナルド・シウバ、フランスのル・アーブルで育ったマフレズといった選手たちがいなくても、まだ価値のある存在でしょうか。また、彼らは、自分を育ててくれたクラブたちの収入の機会を取り上げることが正しいことと考えているのでしょうか。SLによって一部の選手はより多くの報酬を手にすることが可能かもしれませんが、今後のSLの動きに対して、選手たちは大きな影響を与えられると思います。

最後にSL参加クラブの一つであるリヴァプールの大事にしている言葉で終わりたいと思います。You'll Never Walk Alone.

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プロフィール

サッカー監督シミュレーションゲームのFootballer Managerに関する動画やサイトを作っている人です。 かれこれFM2013からやっているけど、永遠の初心者。 好きなサッカークラブはイングランドのニューカッスル・ユナイテッド。 当ブログではプレイしているゲームについての...

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