今回のプレイガイドはドイツの首都を本拠地とするヘルタ・ベルリンです。ここ10年間で上位半分でのフィニッシュが2回、2部への降格が1回という中下位レベルのクラブといった感じです。
古くは奥寺康彦、最近だと細貝と原口など日本人選手も在籍していたクラブで、日本人にも馴染みのあるクラブかと思います。
以前に書いた記事のアトレティコ・マドリードの戦術がフィットするクラブがないかと、いろいろなクラブでテストプレイをした結果、このヘルプ・ベルリンへたどり着きました。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
キーパー
少し難があるポジション。1,2番手のシュヴォロウとヤーステインは大きな欠点があり、ケアバーは欠点が無く3番手としては優秀だが、スタメンで使うには物足りない。
アレクサンダー・シュヴォロウ
反応だけで勝負をしている感じ。高身長だが、エリア内の守備が苦手だったり、ポジション取りも苦手。ビルドアップは最低限。
ルネ・ヤーステイン
シュヴォロウと似た感じで、スキルや反応だけでキーパーをやっている感じ。ポジション取りはよろしくない。ビルドアップは最低限。
ニルス・ケアバー
総合能力は一番低いが、実は欠点があまり無く、一番安定感があるかもしれない。しかしながら1部レベルの選手とは言い難い。
センターバック
長所は優れているのだが、欠点もあり、使いづらい選手が多い。
ニクラス・シュタルク
身体能力が高く、ボール奪取が得意。ビルドアップも最低限はできる感じ。欠点というほどではないが、ポジショニングがあまり高くないのが気になる。
デドリック・ボヤタ
スキル、メンタル、フィジカルと表面的には守備関連の能力はまんべんなく優秀だが、判断力と冷静さが低いのでプレイの安定性が気になる。ビルドアップ面も悪くはないのだが、同じく冷静さと判断力が低いので危なっかしい。
オマル・アルデレーテ
ビルドアップは得意ではないが、前述の2人と比較をすると欠点が無くバランスが良い能力をしているか。ボール奪取と空中戦が得意。
エドゥアルト・レーヴェン
センターバックだか、ミッドフィルダーもできて、なんならフィールドプレイヤーならどこでもやろうと思えばできるというユーティリティさが凄い選手。能力は守備が悪くないミッドフィルダーという感じで、センターバックとしては守備能力が物足りない感じか。予測力が優れていて、敵味方問わず周りの選手の動きを見るのは得意。控えにいるとありがたいタイプか。
ジョーダン・トルナリガ
身体能力が優れていて、空中戦も強いし、足も速い。タックルが上手かったり、サイドバックも出来るので攻撃まわりの能力もそこそこ良かったりするのだが、集中力や判断力が低く、プレイの安定感に問題がある。
右サイドバック
ゼーファイクが一番能力が高い上に欠点が無く、もう少し高さが欲しいところだが戦術にあっている。
デヨファイシオ・ゼーファイク
スキル、メンタル、フィジカルが攻撃、守備、ビルドアップ、空中戦、走力とどの観点で見てもそこそこ良い感じ。運動量が豊富で足が少し速い。
ペテル・ペカリーク
守備がそこそこ優秀で、運動量が豊富、攻撃とビルドアップは最低限という感じ。高齢で走力に衰えが見え、また空中戦に強くないので戦術にあまりマッチしないか。
左サイドバック
スタメンとなりそうなミッテルシュテットは戦術に対して求めている要素もありつつ、欠点がないのでとりあえずは安心。控えのプラッテンハルトも悪い選手ではない。
マクシミリアン・ミッテルシュテット
ドイツ人らしい長くて厳つい名前。右サイドバックのゼーファイクと同じく何でもそこそこできる感じ。サイドバックにしては空中戦がそこそこ得意なので戦術にフィットしそう。
マルヴィン・プラッテンハルト
クロス、プレースキック、スローインが得意と色々な武器を持っている選手。全般的に悪くはないのだが、運動量がサイドバックにしては少なかったり、戦術的にもう少し高さが欲しい。
ミッドフィルダー
守備が優秀なアスカシバルとトゥサール、運動量が豊富で欠点のないゲンドゥージとダリダという手堅いメンバーがいる。
サンティアゴ・アスカシバル
守備の人という感じだが、特にボール奪取能力に優れている。ビルドアップは最低限、攻撃参加は苦手という感じだが、戦術的にミッドフィルダーの守備を任せることになるので欠点は気にならず、求めている人材という感じ。
マテオ・ゲンドゥージ
攻守ともに全般的にそこそこ良い選手。ミッドフィルダーにしては足が速い。
ヴラディミール・ダリダ
運動量の鬼。チームワーク、運動量、スタミナ、勝利意欲あたりが高く、チームのために走り続ける選手。集中力も高いのでプレイの安定感も高い。欠点がなく全般的に悪くない感じ。
リュカ・トゥサール
アスカシバルと同じく守備の人という感じだが、ボール奪取が非常に優れているアスカシバルと異なり、全般的に優秀な感じ。また、ビルドアップや攻撃参加も最低限は出来る感じ。
右サイドミッドフィルダー
ルケバキオとレッキーという2人とも個性的な能力のポジション。足の速さ得点能力を期待されるポジションなのでルケバキオが適任か。
ドディ・ルケバキオ
得意なことと苦手なことがはっきりしている選手。足が速くてドリブルが上手く、空中戦が強かったり、オフザボールやシュートが得意だったりする。一方でパス、守備、プレイの安定感は残念。
マシュー・レッキー
運動量と身体能力に極振りなアスリートという感じ。
左ミッドフィルダー
ここもディルロスンとダールダイの2選手の個性がはっきりしている。ドリブルが得意なディルロスンを取るか、そこそこパスが出せるダールダイを取るかという感じ。チャンスを作り出すポジションなのでドリブルもパスも両方できると嬉しいのだが、それぞれの選手に斎野が分かれているので、どっちを取るかという感じ。
ジャバイロ・ディルロスン
俊足ドリブラー。それ以外はクロスが上手かったり、そこそこパスを出すのが上手かったりするが、プレイの安定感が無かったり、ポジョションどりがあまりよろしくなかったりと、良いところはない感じの選手。
パルコ・ダールダイ
プレイの安定感が少し微妙だが、運動量が豊富で他は全体的にそこそこという感じ。そこそっこパスが出せる選手。
フォワード
とりあえずピョンテクはポーチャーとして起用するのにぴったりな選手なのでちょうどよい感じ。相方がクーニャかコルドバかという感じで、クーニャはスキルがあり、コルドバは身体能力があるが、欠点もありどちらを使うか迷いどころ。
クシシュトフ・ピョンテク
母国のポーランドのリーグに所属していた時代や、イタリアに移籍をした1年目はかなり活躍をしていた選手だが、イタリア2年目のミランであまり活躍が出来ず、ヘルタへ移籍をしてきた選手。FM内ではオフザボール、予測力、決定力とフォワードに必要とされる能力は高いので、活躍をしそうな気がする。
マテウス・クーニャ
スキルや身体能力はあるが、集中力や判断力あたりが低く、プレイの安定感が気になる。
ジョン・コルドバ
身体能力は非常に優れている。オフザボールはそこそこだが、パスは苦手、他は最低限という感じ。
デイショーン・レダン
決定力や冷静さが高く、シュートがうまい選手。オフザボールや予測力、ファーストタッチなども含めてフォワードに必要な能力は既に良いものを持っている。他にバランスが高かったりスピードが高い等の武器を持っているが、まだまだこれからの選手。成長した後が楽しみである。
戦術
キーパーはヤーステイン。シュヴォロウと迷いどころだが、シュヴォロウはポジショニングと予測力の両方が悪いので流石に使いづらいところ。とは言えどもヤーステインもポジショニングが悪いのだが。
センターバックはシュタルクとボヤタ。フィジカル的な空中戦やエリア内の守備の強さと、マーキングとポジショニングあたりを考えてこの二人を選択。守備はエリア内でボールをはじき返す方式なので、空中戦が大事そうになるのでこの判断。
サイドバックも同じくクロスに対してのファーサイドの競り合いの守備を重視するので、ある程度の空中戦の能力を要求する。右サイドバックの一番手のゼーファイクは最低限の空中戦能力があるのでそのまま起用する。左はミッテルシュテットとプラッテンハルトがいて、どちらも悪い選手ではないのだが、空中戦の強さを優先して、ミッテルシュテットを起用する。
中盤は守備力を重視して、アスカシバルとトゥサールの組み合わせ。比較的に攻撃参加ができそうなトゥサールをボックストゥボックス・ミッドフィルダーに。
右サイドはルケバキオが一番手かつ、求めている能力が高いのでそのまま起用。左サイドのプレイメイカーはパスが出せるダールダイを起用する。
フォワードのポーチャーは迷わずピョンテク。相方のフォルス・ナインは迷いどころだが、フィジカルのコルドバではなく、スキルのクーニャを起用。
結果
リーグ戦はまさかの優勝。カップ戦もベスト4とかなり良い成績となった。
リーグ戦はかなりの混戦で、バイエルンやドルトムントあたりの強豪がつまずいてくれて優勝をできた感じが。
75得点とリーグ内で最多得点をあげつつ、失点も36と低い値になった。守備は優秀な選手で最小限の人数でなんとかして、残りのリソースを効果的に攻撃にぶつけられた感じか。
ピョンテクが27ゴール10アシストと大活躍をしてくれた。相方のクーニャも19ゴール9アシストと期待以上の仕事をしてくれ、同じ戦術のアトレティコ・マドリードの同じポジションのフェリックス以上の活躍をしてくれた。総合能力的には圧倒的にフェリックスのほうが上なので、原因を探してみると面白いかもしれない。
左サイドのダールダイは2桁アシストの活躍で、アトレティコ・マドリードと比較をしてもレマルと同じくらいだ。
右サイドのルケバキオはアトレティコ・マドリードの同じポジションだったサウールと比較をすると得点が低い。
課題
ヘルタでのプレイのおかげで、この戦術でそれぞれのポジションの選手に必要な能力がわかった。やはりディフェンスラインは空中戦の能力が大事で、ミッドフィルダーは守備力がとにかく重要という感じ。左サイドはパス周りの能力が必要か。
ポーチャーはオフザボールと予測力あたりが大事な気がしますが、ヘルタのピョンテクとアトレティコ・マドリードのスアレスは両者ともそのあたりの能力が優秀な一方で、ピョンテクのほうが良い成績をおさめており、ピョンテクのほうが優秀な能力も重要な能力な気がする。ぱっと見た感じだとバランスあたりか。
右サイドはアトレティコ・マドリードのサウールのほうがかなり良い成績をおさめているのだが、ヘルタのルケバキオと比較をすると、運動量や予測力あたりが高いので、その影響か。
ヘルタのスカッドを見て改善点を上げるとすればまずはキーパーか。1,2番手がともに大きな欠点があり、つかいづらさがある。
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