今回のプレイガイドはスペインの強豪のアトレティコ・マドリードです。シメオネ監督の就任後、非常に守備が優れたチームを形成して、良い成績を収め続けています。資金力に差はあるものの、同じリーグの強豪のレアル・マドリードやバルセロナと渡り合っているクラブです。
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戦力
ゴールキーパー
第1GKのオブラクが非常に優秀だが、第2のグルビッチもそこそこ優秀で、層が厚い。
ヤン・オブラク
キーパーとしての能力が非常に優れていて、全般的にハイレベル。フィジカル面はそこそこで、ビルドアップ面は最低限という感じ。
イヴォ・グルビッチ
優秀な選手ではあるが、オブラクがいるため中々試合で使うのは難しいところ。カップ戦要員という感じか。ビルドアップは苦手だが、キーパーとしての能力は全般的にそこそこ優秀で、特に空中戦の能力が優れている。
ミゲル・サン・ロマン
第3GKだが、全くトップディビジョンのレベルの能力ではない。クラブ内育成。
センターバック
ヒメネス、フェリペ、ホセ・ヒメネスと優秀な選手がいるが、逆に言うとトップレベルのセンターバックがこの3人しかいない。左サイドバックのマリオ・エルモソもセンターバックを出来るので、場合によっては起用をすることになるかも。
ホセ・ヒメネス
欠点のない優秀なディフェンダー。スキルとメンタルの守備関係の能力は全て優れている。パスも少し得意。
ジョアン・ロジャス
総合能力は低いが、センターバックとして必要な能力とビルドアップの能力は最低限はある。
右サイドバック
ヴルサリコは優秀なのだが大怪我をしていて前半戦は使えないが、トリッピアーも優秀なので、スタメンは問題ないという感じ。しかしながら控えがいないので、怪我人や出場停止が発生すると難しい。
シメ・ヴルサリコ
全般的にそこそこ優秀で使い勝手の良い選手だが、5ヶ月という割と長めの怪我をしている。
リカルド・サンチェス
足がそこそこ速かったり、攻撃周りの能力の能力は悪くはないのだが、守備の能力が低い。トップディビジョンのレベルの選手ではないが、ヴルサリコが怪我をしていることもあってトップチームに入れておく必要があるか。
左サイドバック
攻撃的なサイドバック。ドリブルがとても得意で、パスも捌ける。守備も悪くはない感じ。
ミッドフィルダー
どの選手も運動量が豊富でチームのために走り回るタイプで、守備もある程度以上は出来る。
コケ
何でもできるミッドフィルダー。運動量が豊富で、攻撃周りの能力は全て優れており、守備もそこそこ良い。
マルコス・ジョレンテ
運動量が豊富で、欠点が無く、守備とビルドアップはそこそこ優秀で、攻撃周りは最低限という感じ。ミッドフィルダーにしては珍しく少し足が速い。
エクトル・エレーラ
運動量が豊富で、欠点が無く、それ以外の能力は全体的にそこそこ優秀。
サイドミッドフィルダー
レマル、サウール、カラスコ、ビトーロと層が厚すぎて起用に困る。
トマ・レマル
テクニックとスピードがあり、アシスト能力が優れている選手。他の攻撃周りはそこそこで、守備は最低限という感じか。
サウール
右サイド、セントラル、守備的ミッドフィルダーがメインのポジションだが、フォワードとキーパー以外は出来なくない選手。能力的にも何でも出来る感じで、スキルとメンタルは攻守関係なく割と何でも優秀で、フィジカルも全てそこそこある感じで、ゲームメイクも出来てしまう。
フォワード
ここのポジションもスアレス、フェリックス、コレア、コスタと非常に豪華。出場が少ない選手から不満が出ないとよいのだが。
ルイス・スアレス
スキル、メンタル周りは非常に優秀。ディフェンス能力もフォワードにしてはかなり優秀。フィジカル系の能力はそこそこだが、年齢にしてはかなり頑張っている感じがする。
アンヘル・コレア
ドリブル、アシスト、オフザボールあたりが得意。決定力はそこそこ。右ウイングも出来る。
ジエゴ・コスタ
献身性と運動量が優れている選手。オフザボールや決定力もある。
戦術
戦術は4-4-2を起用。フォワードは得点を狙うポーチャーと、中盤とのつなぎも担うフォルスナインの組み合わせ。それぞれスアレスとフェリックスという適任の選手がいるので起用をする。控えの組み合わせもコスタとコレアという豪華さだが、コスタが控えを受け入れてくれるかは問題か。
左サイドはジョレンテをミッドフィルダーの守備的な役割にして後ろにおいて、そのジョレンテとポーチャーまでの広いスペースの間に、ワイドプレイメイカーに設定をしたレマルが中央へ切り込むようにする。試合を作る能力が高いレマルがプレイメイカーなのでボールが集まる仕組みで、そのレマルが空けたサイドを、サイドバックの攻撃に設定をしたロディが走りこむのと、右と右前のボックストゥボックス・ミッドフィルダーのエレーラとフェリックスあたりにボールが展開されるのを期待する。
一方で右サイドはサウールが外側の前目の位置で幅を取り、右サイドバックはインバーテッドウイングバックに設定をして、守備設定のミッドフィルダーとともにディフェンスから前へのつなぎの役割をする。右サイドバックはビルドアップを期待しているので、その能力が高いトリッピアーを起用する。
フォルスナインのフェリックスから、左はポーチャーのスアレス、右は攻撃のサイドミッドフィルダーのサウールへのアシストも期待をしたい。
中盤が薄いので、相手のミッドフィルダーが3人いたりすると、どうしてもプレスのかからない相手が発生してしまい、そのタイミングと、相手フォワードの裏抜けのタイミングがあってしまうと、簡単に裏へパスが通ってしまうので、ディフェンスとキーパーの間を空けることはかなりリスクが高く、ディフェンスラインは高く設定しないことにした。一応、エンゲージラインを下げて、コンパクトに守るようにしたので、そのような機会自体も減らすようには試みている。
結果として低めの位置で守ることになり、クロスを受けることが多くなると思われるので、センターバックは空中戦が強いフェリペを選択。他の選手はあまり空中戦が強くないので、とりあえず一番総合能力が高いヒメネスを起用することに。
4-4-2だが、ターゲットマンはおらず、プレイメイカーを置いたり、前述のとおりディフェンスからのビルドアップを考えているのだが、どうしてもビルドアップ中に不用意にした横パスを奪われてしまうと、2人とミッドフィルダーと2人のセンターバックしかいない中央にもろにカウンターを受けてしまうことになり、かなりリスクが高い。そのためあまり不用意なパスをしないように、「もっと自分を抑えろ」を設定している。
キーパーはオブラクの一択だろう。
結果
国内はリーグとカップの2冠を達成した。チャンピオンズリーグは決勝トーナメントの最初でいきなりリヴァプールと当たってしまい敗退となった。
得失点差は3位だが、負けない粘り強さを発揮して優勝となった。負けた相手はアウェーでのレアル・マドリードとレバンテのみだった。
ホームでは無敗ではあったが、格下相手に攻めきれず引き分けが多かった。
アウェーはダントツで良い成績。アウェーにもかかわらず多くの得点を挙げることが出来た。
カップ戦の決勝は以下のような感じ。
得点期待値では負けているが、オブラクが活躍をしてくれたおかげで1-1となり、さらにPK戦でも3回も止める大活躍をしてくれた。
初戦はホームで2-1で勝ったものの、アウェーの2ndレグで0-2と逆転をされてしまった。
最初はサイドバックをそれぞれトリッピアーとロディを起用していたのだが、低めの位置で守り、クロスを食らうとどうしても身長の低い2人は弱点となってしまうので、それぞれエルモソとヴルサリコを起用することになった。
得点を見るとスアレスとサウールが2桁得点の活躍で期待通りといった感じか。
プレイメイカーのレマルも期待していた通りアシストが一番多く、逆サイドの選手よりかなり多くのパスを捌くこととなった。
センターバックでは総合能力が相方より優れているはずのヒメネスが、フェリペより平均点が低いことを見ると、やはり空中戦の強さが大事なのかもしれない。
ジエゴ・コスタは怒ることなく、シーズン最後まで控えでも我慢をしてくれた。課題
選手起用で、サイドバックの高さの必要性が分かった。
選手層を見ると、センターバックの層の薄さが気になる。また、戦術的に空中戦に強いセンターバックが必要だろう。それ以外はどのポジションも良い選手がそろっている気がする。
以上、他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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