サッカー監督ゲームFootball Managerでのスペインのサッカーリーグの特徴についてまとめてみました。
Twitter(@kerlon_fm)やYoutubeもやっているので、よろしければフォローとチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
他のリーグの紹介はこちらです。
当ブログではFootball Managerの様々な情報を発信しているので、よろしければ他の記事も見ていってください。
特殊なルールが多かったり、レアル・マドリードなどの強豪クラブを除いて収入が他の4大リーグと比べて少なかったりするので、比較的難易度が高いリーグな気がする。とりあえずはイングランドやドイツなどのリーグでFMのプレイに慣れてからチャレンジをしたほうが良いかもしれない、中級者以上向けのリーグかもしれない。
目次
リーグのルール
前述の通り、サラリーキャップや最低移籍金などなど特殊なルールが多くて、選手の契約の管理が面倒くさい印象。
ここで話すルールは基本的にはトップディビジョンの話。
サラリーキャップ
スペインのリーグには、選手登録した選手の合計年俸の上限を設ける、サラリーキャップというルールが有る。全てのクラブで同一の上限が決まっているMLBとは異なっていて、それぞれのクラブごとに上限金額は決まっていて、上限金額はクラブの収入などによって決まる。
このサラリーキャップのルールが有るため、選手の年俸を上げ過ぎると、最悪の場合は登録できない選手が出てくることがある。また、選手登録をすることが出来ても、サラリーキャップのギリギリで登録をしてしまった場合は、選手の給料が上がるような契約更新が出来なくなってしまうので、ある程度の余裕を持ったり、計画的な選手の給与管理が必要になる。
選手登録人数は23人で、他のリーグと比べて少なく感じるかもしれないが、サラリーキャップのルールがあるので選手を多く雇うのも難しいので、ちょうどよいのかもしれない。18歳以下の選手は登録不要なので、選手登録の人数的にも、サラリーキャップ的にもありがたい存在。
最低移籍金
スペインのリーグはすべての選手に最低移籍金を設定しなくてはいけないルールがある。最低移籍金とは、その額以上のオファーが他のクラブから来た場合は自動的に受けなくてはいけないというもの。
ビッグクラブを除けば、大体の選手はステップアップをしたいと思っているので最低移籍金は低く設定したがる。最低移籍金を高く設定するためには良い給料の契約をオファーしなくてはいけないが、前述のサラリーキャップもあったりするので、これもビッグクラブ以外は難しい気がする。
選手の価値に合わせて上手く最低移籍金を設定しておかなければ、気がついたら他のクラブからオファーが来ていて、選手を引き止める術もなく、放出せざるを得なくなってしまうことがあるので注意が必要。
外国人枠・国籍取得
トップディビジョンは外国人の選手を3人まで登録できる。しかし、EUの加盟国、ACP諸国(アフリカ、カリブ、太平洋諸国の大体が参加している国際協定)、EUに参加をしていないヨーロッパ諸国、ACPに参加をしていないアフリカ諸国、つまりアジアとアメリカ大陸の国以外は外国籍とみなさない。逆に言うと、外国人枠にカウントされるのは南米とアジアの国籍の選手となる。
そのためスペインのリーグでは、日本人選手は、ブラジルやアルゼンチンといった強豪国が多い南米の選手と外国人枠を争うことになり、それが理由か、今までスペインでプレイをしている日本人選手は他のリーグと比べて少ない気がする。
その上、昔にスペインやポルトガルの植民地だった地域、例えば南米諸国は、スペイン国籍取得にあたって優遇措置があり、通常は10年の滞在が必要なところ、2年の滞在で国籍取得の条件をみたすことが出来る。この国籍取得の条件でも、日本人は、南米のブラジルやアルゼンチンといった国に対して、不利なところがある。
私が日本人なので日本人目線で少し話をしてしまったが、スペインのクラブで選手のやりくりをする立場で言うと、南米の選手は2年で外国人枠から外れるので、積極的に獲得をしても問題がないし、その2年を計算して選手の獲得をすると良いと思う。
ちなみに2年経ったら自動的にスペイン国籍が取得できるわけではなく、その時点で事務手続きが始まる。実際にスペイン国籍が獲得できるのは数カ月後になる。夏の移籍期間の初日に加入をした選手が、2年後の夏の移籍期間の最終日までにスペイン国籍の獲得まで行けたら早いほうな気がするかもしれない。
放映権料
スペインのリーグは大会賞金はなく、リーグから支払われるのは放映権料だけとなっている。
2019年の情報だが、ラ・リーガは放映権料を1部と2部のクラブで分配をしていて、50%を全クラブに均等配分、25%を過去5シーズンの成績によって配分、残り25%は「社会的影響力」(観客動員やテレビ視聴率などの指標)をによって配分となっていて、1部で多くもらっているクラブと少ないクラブでは3.5倍の差があるらしい。
スペインのクラブでプレイをしている体感では、大陸大会に出場をして、その大陸大会からの収入が無い限りは基本的にお金はカツカツで、やりくりが難しいイメージがある。逆に言うと、大陸大会に出ているクラブとそれ以外で資金力に由来する戦力差がある気がして、クラブをステップアップさせるハードルが他のリーグと比べると高い気がする。
Bチーム
イングランドのクラブはトップチームとリザーブチームは全く異なるリーグに参加をしているが、スペインのクラブのリザーブチームは同じリーグの下位のディビジョンに参加をしている。例えば2022/23シーズンではビジャレアルのBチームが2部のリーグに参加をしていたり、レアル・マドリードのBチームは2部での優勝経験もある。
ちなみにトップチームとBチームは同じディビジョンに所属することが出来なくて、上のディビジョンにトップチームがいる場合はBチームが昇格を出来なかったり、トップディビジョンがBチームがいるディビジョンに降格をするとBチームは下のディビジョンに降格となる。
オリンピック招集
これは現実での話でFMではまだ再現をされていないものだが、FM22からはサラリーキャップがFMでも再現をされたりと、今後は追加をされる可能性があるのではないかというもの。
オリンピックのサッカー競技はFIFAの管轄の大会ではないので基本的に招集を拒否できるのだが、スペインの場合は国の法律上で拒否をすることが出来ない。そのため、4年に1度、夏に若手の有望な選手が大会に招集されて、チームへの合流が遅れたり、オフシーズンに休むことが出来ず、疲労が溜まったままシーズンを迎えることになる。
FM22時点では、オリンピックの招集拒否をすることが出来ないので、スペインだけではなく、オリンピックに参加をする国全体が影響を受けるようになっている。
リーグの強さ
スペインではレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードの3クラブが頭抜けて強く、それ以外のクラブがオトラリーガ(スペイン語で別のリーグ)と呼ばれることがある。
前述の通り、スペインのリーグだとCL出場による収入が重要になってくる気がして、安定して毎年CLに出場をしているレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードの3クラブはリーグ内で圧倒的な戦力を持っていて、最近はタイトルも独占している気がする。
下部組織が優秀
下部組織に生成される選手は、ゲーム上で普通に見えるパラメータや、インゲームやプレのエディタを使わないと見れない隠しのパラメータなどが影響をして能力のレベルが決まるのだが(詳しくはこちらの記事を参照)、スペインはそれらのパラメータを考慮した以上に優秀な選手が多く出てくる気がする。
FM23で2050年のデータで国別にPAが150の選手を数えたら以下の通りで、スペインがかなり多かった。カッコ内はユース評価だけど、その値以上にPAに影響をしているものがありそう
— けるろん(Kerlon) (@kerlon_fm) August 1, 2023
スペイン(146): 221人
イングランド(136): 164人
フランス(152): 112人
イタリア(141): 105人
ドイツ(147): 77人#fm23
前述の通り、スペインのクラブは一部を除いて基本的に金銭的な難しさがあるのだが、下部組織の選手を上手く育てればトップチームで戦える選手が結構出てくるというのもあるので、中級者向けにはなるかもしれないが、そういった点に面白さを感じて中長期的に遊べる人には面白いリーグかもしれない。
特徴的なクラブ
アスレティック・ビルバオ
バスク州ビルバオに本拠地があるクラブで、バスク人しか獲得をしない縛りプレイをしている。バスク州の人口は新潟県と同じくらいで、日本でいうと新潟県で育った選手と、新潟県にゆかりのある選手だけでクラブを運営しているといった感じか。FMではこれが再現されていて、アスレティック・ビルバオはバスクの国籍を持っている選手しか獲得をすることが出来ない。
カナリア諸島
アフリカの北西にあるカナリア諸島はスペイン領だが、スペインの本土から1100kmほど離れている。
このカナリア諸島には、ラス・パルマスやテネリフェといった1,2部あたりに所属をするクラブがいて、これらのクラブを強化して大陸大会に出場して、ヨーロッパの他の国のクラブを、大西洋のハワイと呼ばれている温暖なカナリア諸島に招待をするのも面白いかもしれない。
セウタ
セウタはアフリカ大陸にある都市ではあるが、スペイン領となっている都市で、モロッコに囲まれている。ジブラルタルの対岸で、地中海の出入り口になる要衝のため、現在でもスペインは手放していないといった感じか。
ここを本拠地とするADセウタFCは2021-22は4部、2022/23は3部に所属をしていてFMに登場をしている。このクラブを率いて、ヨーロッパの大陸大会のトロフィーをアフリカに持ってくることを狙うプレイも面白いかもしれない。
FCアンドラ
本拠地がスペインではなく、隣国のアンドラにあって、越境参加をしているクラブ。
地理的にバルセロナからか、オーナーはジェラール・ピケで、2019年には3部の枠を金銭で買ったり、積極的な補強により、2022/23シーズンには2部でプレイをしていたりする。
デポルティボ
2000年前後に強かったクラブで、1999/2000年シーズンにはリーグ優勝をしており、この黄金期のチームは「スーペル・デポル」と呼ばれていた。しかしその後は成績が低迷しており、1部と2部を行き来した後に、2019-20シーズンには3部へと降格をしてしまっている。
主要なリーグの中では、ここ最近で絶頂期と現在の差が一番激しいクラブな気がするので、立て直すプレイをするのも面白いかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿