今回は元ニューカッスル・ユナイテッドのジョンジョ・シェルビーについての記事を書いてみました。
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先日、ニューカッスルで7年間プレイをしたジョンジョ・シェルビーがノッティンガム・フォレストへ移籍をした。
Thank you for some incredible memories.
— Newcastle United FC (@NUFC) January 31, 2023
Wishing you every success in the future, Jonjo! 🫶 pic.twitter.com/Sz7rvQVbqv
シェルビーはアーセナルやウェストハムの下部組織を経て、当時イングランド2部だったチャールトン・アスレティックで、クラブ最年少出場記録を更新する16歳59日でトップチームデビューをした。ここ最近で同じくミッドフィルダーで似た経歴の選手といえば、現在ドルトムントでプレイをしているジュード・ベリンガムがイングランド2部のバーミンガムで16歳38日でトップチームデビューをしている。なので、当時のシェルビーはそれくらいの期待をされていたと思う。
そして2010年で、彼が18歳のときに、移籍金170万ポンドでリヴァプールFCへ引き抜かれている。当時、キャリアの終盤に差し掛かっていたジェラードの後釜として期待をされていたと思う。プレイスタイル的にも、ロングパスやロングシュートの上手いところがジェラードに似ている気がする。
Liverpool FC - Transfers 10/11 | Transfermarkt ; https://www.transfermarkt.com/liverpool-fc/transfers/verein/31/saison_id/2010 |
その2010年といえば、ニューカッスルファンにとっては奇しくも、アンディー・キャロルが当時のイングランド人最高移籍金でリヴァプールに引き抜かれた年でもある。
Football Manager 2013
FM13はシェルビーがリヴァプールで3シーズン目を迎えるころの作品。チャールトン・アスレティックのユース時代はU18の試合で23試合14得点を記録するなど、得点能力があるミッドフィルダーという扱いで、攻撃時の位置取りに関する能力のオフザボールが評価されていたり、リヴァプールではルイス・スアレスが怪我をしたときにFWで出場をすることもあって、FWも出来なくはない設定となっていた。そしてこの年にイングランドのA代表デビューを果たしている。
Football Manager 2014
リヴァプールでは10代ながらもそこそこ試合に出場をしており、将来が有望にも見えたが、2013年にリヴァプールを離れて、同じプレミアリーグのスウォンジーに移籍をしている。今回の記事の後にも所々でエピソードして出てくるが、当時のシェルビーは、気性が荒くて不用意にカードを貰ったしまったり、FM上の能力でもあらわれているが集中力が散漫で不用意なミスをしたり守備に安定感がなかったり、そしてプロ意識もあまり高くなくて、同じく将来を期待されていたウェールズ人選手と似たような感じで、ゴルフばかりやっていたらしい。そういった背景もあって早い段階でリヴァプールからは見限られてしまったのかもしれない。
Football Manager 2015
ポルトガル人バス運転手(モウリーニョ)やゲーゲンプレスのクロップなどの登場で、守備戦術がどんどんと向上をした影響か、トップ下にプレイメイカーを置くことが難しくなり、10番=トップ下=司令塔といった図式は崩れて、中盤の底やサイドに試合やチャンスを作る選手を置くのが流行り始めた。シェルビーもその影響を受けてか、それともスウォンジーでの戦術の影響か、トップ下の適性が下がった代わりに、守備的MFの適性が上がっている。
Football Manager 2016
2016年1月についにシェルビーがニューカッスルに来た。シェルビーが来た時点でニューカッスルはプレミアリーグで19位と非常に低迷をしていた。この年のシェルビーはシーズンの前半にイングランド代表として5試合も出場をしていたり、元リヴァプールで期待をされていた選手だったので、よくそんな選手が苦しい状況のニューカッスルに来てくれたと思った。一方で、前述の通りプレイの安定感が無かったり、不用意にイエローカードを貰ったり、移籍直前のスウォンジーの試合に出場をしたときには試合後にファンと口論をしていたりと、良い選手だがそういった面があるので、降格しそうなニューカッスルに流れ着いたという気もした。その特徴がFM上でも反映されていて、パスコースなどを見つけるために使われる能力の視野は非常に高い評価で、パス精度やロングシュートも高い設定になっているが、運動量が低く設定されていたり、勝利意欲も低く設定されていて、試合中に手を抜く事があるような扱いとなっている。そんなシェルビーに監督が変わって欲しいと思ったのか、チームに対する責任感を感じさせるためか、試合でキャプテンマークを任される事もあった。
Football Manager 2017
昨シーズンは3月にベニテスが監督に就任をしたりして最後の最後でニューカッスルは調子を取り戻したものの、間に合わず、残念ながらこのシーズンのニューカッスルはイングランド2部でプレイをすることになってしまった。降格をしてしまったので、シソコ、ワイナルドゥム、タウンゼント、ヤンマート、カベッラ、シセ、ティオテ、コロッチーニ、スティーブン・テイラー、ローンではクルル、トヴァン、シーム・デ・ヨングなどなど多くの選手がクラブを離れたが、シェルビーはクラブに残ってくれた。そして2部でほぼ全ての試合に出場をする頑張りを見せて、1年でのプレミアリーグ復帰に貢献をしてくれたのだが、試合中の人種差別発言で5試合の出場停止処分と10万ポンドの罰金処分を受けるといった相変わらずな面もあった。
Football Manager 2018
このシーズンはプレミアリーグ復帰初年度にも関わらずベニテス監督の頑張りのおかげで10位でフィニッシュをした。この頃のニューカッスルの中盤は、他にもメリーノやディアメなどがいて、地味に選手層が厚かった気がする。そしてこのシーズンもシェルビーはトットナム戦でデレ・アリを踏みつけて2試合の出場停止を食らっている。
Football Manager 2019
このシーズンのニューカッスルは2部に降格したスウォンジーからキ・ソンヨンとフェデリコ・フェルナンデスを獲得している。シェルビーも元スウォンジーの選手で、この2人とのプレイ経験もあったのだが、個人的には「2部に降格するような選手たちを集めて大丈夫か?」とか思ったり「やっぱりアシュリー(当時のニューカッスルの会長。ケチなことで有名)はケチだな」とか思ったが、よくよく考えると、2014-15シーズンのスウォンジーは、この3人に加えて、シグルズソン、ボニー、ファビアンスキなどのメンバーでプレミアリーグで8位になったこともあった。
このシーズンのシェルビーは怪我で半分くらいの試合を欠場していたが、ちょうどタイミングよくユース出身のロングスタッフ兄がいて、ロングスタッフ兄が出場機会を得て台頭をしてくれた。このへんのシーズンからシェルビーは怪我がちになった気がする。
ちなみに武藤嘉紀もこのシーズンにニューカッスルに加入をしているが、残念ながら武藤女子やTwitterで武藤ジャパンのようなアカウントが出来るような活躍はできなかった。
Football Manager 2020
前のシーズンにはシェアとアルミロンが加入をしていたり、このシーズンではジョエリントンとサン=マクシマンが加入をしていたりと、今のニューカッスルのベースはこの時期に出来上がった感じがある。しかしながら、ベニテス監督の契約が更新できず、昨シーズンで契約が切れてしまい、このシーズンからはブルースが監督を務めることになる。そのブルース監督は残念ながらあまり優秀な監督ではなく、ベニテス時代には良いプレイを見せていたアルミロンや、当時のニューカッスルの最高額の移籍金で獲得をしたジョエリントンは、ブルースが監督の時代は全く活躍出来なかった。そのため現地のファンにはキャベツ頭(マヌケみたいな意味らしい)と呼ばれていたみたいだ。
Bruce out!!!
Clueless liftin’ Cabbage Heed pic.twitter.com/EKNC4u3Kz0
そしてしばらくニューカッスルのファンは、ブルース監督とケチなアシュリー会長という地獄のような体制を見せ続けられることになる。
ちなみにこの年のプレシーズンには、同じくニューカッスル所属のキーパーのダーロウとパブでお酒を飲んでいたところ、一般人に「ハゲ野郎」と絡まれて喧嘩になった事があったようだ。やはりニューカッスルのミッドフィルダーとして、たとえ相手が一般人でも舐めた態度を取られたら許すことは出来ないだろう。
Football Manager 2021
このシーズンのシェルビーは怪我が少なく、久しぶりにリーグ戦で30試合の出場をした。一方でチームはシーズンの平均ポゼッションが38.7%という、ファンからすると中々見ているのがつらいサッカーをしていた。補強活動もあまり活発ではなく、ニューカッスルファンからすると、かなり面白くないシーズンだったのではないか。
Football Manager 2022
このシーズンの途中からニューカッスルのオーナーがサウジアラビア人になり、監督はエディ・ハウとなって戦術面は大きく改善されて、ギマランイスやトリッピアーなど優秀な選手も加入をした。
エディ・ハウが監督に就任をした11月までチームは未勝利で最下位という非常にひどい状況だったが、終盤戦は持ち直して最終的には11位となった。
Football Manager 2023
エディ・ハウが監督に就任をしてから主に守備的MFの位置で使われていたので、ついにメインポジションが守備的MFになった。そして、昨シーズンの後半の調子の良さが反映されてか、微妙に能力がアップしている。
しかし、このシーズンの冬の移籍期間にノッティンガム・フォレストが決まり、FM23の冬のアップデートからニューカッスル所属の選手では無くなるだろう。
残念ながら今シーズンは今のところ怪我が多く、ほとんどまともに出場ができていなかった。優秀なパスセンスを持っているので、チームに入れば非常に良いオプションになる選手なので本来は手放したくない選手なのかもしれないが、怪我の多さが気になるところで、それもこのシーズンでの放出の原因になったのかもしれない。
さいごに
シェルビーは7年間もクラブに在籍をしていて、ロングパスやロングシュートなどロマンがあふれるプレイスタイルだったり、2部に降格をした厳しいシーズンもニューカッスルで戦ってくれたので、ニューカッスルのファンにはかなり思い出に残る選手だったと思う。
同じくニューカッスル所属のマット・リッチーはYoutube上で「練習中のロンド(鳥かご)でシェルビーが鬼になったことは数回しか見たことがない。彼は天才的なパス、ボールを受ける能力、ボールを動かす能力を持っていて、高いプロ意識を持っていたらバルセロナでプレイをしていただろう」と発言するほど、シェルビーは非常に高いポテンシャルを持っていた選手だったようだが、性格的なダメな部分も含めて、ニューカッスルのファンはそういった選手が好きなのかもしれない。
移籍先のノッティンガム・フォレストでも(ニューカッスル戦以外の試合での)活躍を期待したい。
今までありがとう。
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