イングランド労働許可のルール

イングランドの労働許可のルールについて日本語で詳細な情報が無かったので、記事を書いてみました。2020年12月にフットボール・アソシエーションが公開した情報を元に記載をしていて、FMがそれをどこまで再現をしているかはわかりません。

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外国籍の選手がイングランドのリーグでプレイをするには、労働許可が必要で、労働許可を取得するには代表の試合の出場やリーグ戦の出場などで決められた条件を見た必要がある。イギリスがEUに加盟をしていた頃は、EU加盟国の選手であれば労働許可の必要がなかったのだが、Brexit後はアイルランドと、イングランド、スコットランド、ウェールズといったイギリスを構成する国々の国籍を持っている選手以外は労働許可が必要になっている。

労働許可を取得するためには以下の6つの要素から算出されるポイントで15以上である必要がある。

• 直近12ヶ月の代表試合出場の割合
• クラブの大陸大会への出場割合
• クラブの大陸大会の成績
• クラブのリーグ戦への出場割合
• クラブのリーグ戦の成績
• 所属しているリーグのレベル

直近12ヶ月の代表試合出場数の割合

クラブの大陸大会への出場割合

クラブの大陸大会のレベルを定めたBandというものと、その試合の出場時間割合ごとにポイントが割り振られている。Bandの定義とポイントの割り振りは以下の通り。

• Band1 : UEFAチャンピオンズリーグ、コパ・リベルタドーレス
• Band2 : UEFAヨーロッパリーグ、コパ・スダメリカーナ
• Band3 : その他の大陸大会(UEFAカンファレンスリーグやAFCチャンピオンズリーグなど)

クラブの大陸大会の成績

クラブの大陸大会で1試合でもスタメンかベンチ入りをしていれば、成績でもポイントが加算される。

クラブのリーグ戦への出場割合

リーグ戦のレベルを定めたBandと、その試合の出場時間割合ごとにポイントが割り振られている。Bandの定義とポイントの割り振りは以下の通り。

• Band1 : イングランド1部、ドイツ1部、スペイン1部、イタリア1部、フランス1部
• Band2 : ポルトガル1部、オランダ1部、ベルギー1部、トルコ1部、イングランド2部
• Band3 : ロシア1部、ブラジル1部、アルゼンチン1部、メキシコ1部、スコットランド1部
• Band4 : チェコ1部、クロアチア1部、スイス1部、スペイン2部、ドイツ2部、ウクライナ1部、ギリシャ1部、コロンビア1部、アメリカ1部(MLS)、オーストリア1部、フランス2部
• Band5 : セルビア1部、デンマーク1部、ポーランド1部、スロベニア1部、チリ1部、ウルグアイ1部、中国1部
• Band6 : その他のリーグ

中国がBand5で、日本がBand6なのはなんだかと思うが、このテーブルを決めた時点ではAFCクラブコンペティションランキングで中国が1位だったので仕方がなしか。おそらくどこかのタイミングでBandの定義は更新がかかるのではないか。

クラブのリーグ戦の成績

クラブのリーグ戦での成績でもポイントが決まっており、1試合でもスタメンかベンチ入りをしていれば加算される。

所属しているリーグのレベル

クラブの所属しているリーグでもポイントが決まっており、1試合でもスタメンかベンチ入りをしていれば加算される。