今回のプレイガイドはイタリアのセリエAのジェノアです。
以前にセリエAで2位と思いの外に好成績をあげたカリアリの戦術を他のクラブで試してみた場合の検証となります。
近年の順位は基本的に下位に沈んではいるが、ストロートマン、ザッパコスタ、クリスティアン・サパタ、クリシート、ベーラミ、パンデフ、デストロなどなどどっかで名前を聞いたことがある選手が多く、キャラは濃いめ。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
Twitter(@kerlon_fm)もやっているので、よろしければフォローをよろしくお願いいたします。
戦力確認
前述の通り一度はビッグクラブを経験している少し名の知れた選手が多い。しかし、セリエAの下位のクラブに流れてきているだけあって、年齢が高かったりと、何かとそれなりな欠点がある。
ゴールキーパー
正ゴールキーパーのペリンがまず結構優秀なのだが、控えのマルケッティとパレアリも少し劣りはするもののそこそこ優秀で、割と層の厚いポジション。
マッティア・ペリン
元々ジェノアの選手だが、ユベントスへ移籍をしてレンタルバックという形で所属をしている。おそらくブッフォンが引退後の第2キーパーあたりのためにユベントスは獲得をしたのだろうか。イタリアの代表キャップがあるだけあって優秀な選手で、1対1、ハンドリング、反応といったシュートストップ関係の能力が優れており、ポジショニングも優秀で、反だsんりょくや予測力も悪くないし、敏捷性もある。一方で空中リーチが高くなく、空中戦は少し苦手か。また、パス、ファーストタッチ、視野がとても低く、全くボールを持つことは出来ない。
フェデリコ・マルケッティ
ラツィオで長くプレイをしていた元イタリア代表キーパー。37歳と非常に高齢ではあるが、キーパーとしての能力には欠点が無く、反応はむしろ優れている。2部なら間違いなく正ゴールキーパーなレベルで、1部でも控えにしてはかなり優秀なレベルだと思う。ペリンほどではないがビルドアップは苦手。
アルベルト・パレアリ
マルケッティと同じく控えにしては優秀な選手。キーパーに必要な能力が全般的に13前後。しかしビルドアップの能力は最低限という感じ。
センターバック
それぞれ微妙に欠点がある選手がちらほらいて、ゴルダニガは欠点がないが少し物足りない気もするので、どの選手を起用をするか悩む。
アンドレア・マジエッロ
タックル、マーキング、ポジショニングが優れており、守備が優秀な選手。集中力や予測力も良く、判断力や冷静さも悪くないので、プレイ判断や安定感が良い選手。しかし34歳と高齢であるためか、フィジカル系の能力が高くなく、空中戦や足の速さが売りの選手と対峙をするときつそう。実は10年くらい前に八百長で2年半の出場停止を食らっているというヤバい経歴の持ち主。
ジェローム・オングエネ
身体能力が非常に優れているセンターバック。ジャンプ到達点が14とそこそこ良く、バランスと強靭さが優秀なのでフィジカルコンタクトに強く、スピードが15と足が速い。守備の能力を見ると、ポジショニングは優れているが、全体的に見るとそこそこ。パスが11で視野は9と、ビルドアップは最低限という感じ。
クリスティアン・サパタ
バランスと強靭さが高く、フィジカルコンタクトに優れていたり、他のフィジカルの能力もそこそこ良かったり、身体能力が優れている。タックル、マーキング、ポジショニングあたりもよく、表面的には守備が良さそうに見えるが、集中力が9とプレイの安定感がなかったり、判断力が11、予測力が12とあまり良くなく、プレイの判断が微妙だったりする。
ダヴィデ・ビラスキ
ポジショニングと予測力が高いので守備時の位置取りがよく、タックルとマーキングがそこそこ良く、守備の能力が優秀。一方でフィジカルは強靭さが16と優れているものの、他の能力が全体的に優れているわけではなく、身体能力が高い選手を相手すると苦労をしそう。右サイドバックもできたりして、オフザボール、クロス、ドリブル、パス、視野あたりの攻撃に必要そうな能力が最低限ある。サイドバックならフィジカルが気にならず、むしろ優れている感じで、守備が優れている選手という感じになりそう。
エドアルド・ゴルダニガ
全般的にそこそこ良く、悪い選手ではなく、2部ならレギュラーという感じだが、セリエAのスタメンとしては少し物足りないレベル。控えとして置いとくとすれば良い選手。
右サイドバック
ザッパコスタもギッリョーネも欠点がなく使い勝手の良い選手だが、ザッパコスタのほうが少し優れている感じ。
ダヴィデ・ザッパコスタ
守備面ではタックル、マーキング、ポジショニング、判断力、予測力と全般的に13以上で、フィジカル面でも欠点がなく、手堅い感じ。攻撃面ではオフザボールが15と優秀で、視野も11と悪くない感じ。
パオロ・ギッリョーネ
ジャンプ到達点が15とサイドバックとしてはかなり空中戦に強く、視野も13とサイドbっくにしては優秀な選手。この選手も必要な能力が全般的に13前後で欠点がなく全般的に何でもできる選手ではあるが、ザッパコスタと比べると少し劣る感じ。
左サイドバック
クリシートとペッレグリーニと優秀な選手が2人おり、どちらをスタメンとして使うか悩みどころ。しかし、クリシートは高齢、ペッレグリーニはレンタル、チボラは少しレベルが物足りなく、来年の左サイドバックはどうするのだろうという感じ。
ドメニコ・クリシート
元イタリア代表のベテランサイドバック。守備関係の能力が優れており、ポジショニングと予測力が15と位置取りがよく、タックルが14とそこそこ良く、マーキングと判断力も13と悪くない。パスと視野が11とビルドアップも悪くなく、決定力が11とサイドバックとしてはかなり高い。高齢がゆえかスピードと加速力が12とサイドバックとしては少し物足りないのと、ジャンプ到達点が11とサイドバックなら良いのだが、強靭さが9なのも合わせて、センターバックとして使うには微妙。
ルカ・ペッレグリーニ
サイドバックに必要な能力が全般的に能力が13前後で欠点がなく、何でもできる選手。中でもクロスが15だったり、オフザボールが14だったりと、攻撃面は少し優秀。
レナート・チボラ
スピードと加速力が14とそこそこ足が早く、他の能力は最低限よりちょっとできるというレベル。
ミッドフィルダー
ストロートマン、デバリ、ベーラミと守備が悪くない選手が揃っている。
ケヴィン・ストロートマン
元ローマのオランダ代表選手。良い選手ではあったが怪我が多いイメージ。しかし、最近は怪我をしていないようで、FMでも怪我がしやすい設定にはなっていないようだ。流石に怪我など色々あってピークと比べると能力は少し落ちているが悪い選手ではない。スピードと加速力が10と低めだが、バランスと強靭さが16とボディコンタクトが強かったり、チームワーク、運動量、勝利意欲、積極性、勇敢さが高く献身的に走り回る選手で、タックル、マーキング、ポジショニングがそこそこ良く、予測力も高いので守備もそこそこ良く、オフザボールも13と悪くなく、パスが高めで視野と判断力もそこそこ良いのでパスも出せたりと、割と何でもできる選手。集中力や冷静さも高く、プレイの安定感がある。
ミラン・バデリ
守備とパスが得意で、後方でボールをさばくのが得意な感じの選手。守備、スキル、パス関係の能力が全般的に14前後。一方でオフザボールが低かったりするので、あまり前目の位置でのプレイは向いていないか。
ヴァロン・ベーラミ
タックルやマーキングが優れおり、ポジショニング、判断力、予測力も悪くないので、守備が良い選手。運動量が18で、スタミナ、スピード、加速力といった能力が13あたりで、35歳のおじさんにしては頑張っている感じ。
ミハ・ザイツ
トップ下とセントラルミッドフィルダーができるので、その中間という感じで、攻撃関係のスキルとメンタルが14前後と少し優秀。タックル、マーキング、ポジショニングと守備関係は9前後で、運動量が優れていて、チームワークも悪くないのでトップ下なら守備がそこそこ良い感じだが、セントラルミッドフィルダーだと物足りないか。
フランチェスコ・カッサータ
能力が全般的に13前後で何でもそこそこできる選手。オフザボールは15と攻撃参加は得意か。
イバン・ラドヴァノビッチ
センターバックから、守備的ミッドフィルダー、セントラルミッドフィルダーができる便利な選手。2部のセンターバックにそこそこな足元を追加して、そこそこパスを出せるようにした感じで、守備的ミッドフィルダーが適任か。
トップ下
マケドニアのベテラン選手のパンデフ選手や、メインは左ウイングだが前線はどこでもできるピンツァ、ミッドフィルダーで紹介をしたザイツなど割と層は厚め。
ゴラン・パンデフ
マケドニアのレジェンドで、インテルなどでプレイをしていたベテラン選手。テクニックが高く、全般的にプレイの質が高かったり、視野がフォワードにしては高いので、アシストも期待できたり、オフザボールが高かったり、判断力が良かったりするが、37歳と年齢が年齢なので、スタミナ、スピード、加速力、ぅといった能力が低く、走るのは苦手な感じ。
マルコ・ピアツァ
左ウイングがメインではあるが、前線は割とどこでもできる感じ。テクニック、ドリブル、ひらめき、バランスあたりが優れており、優秀なドリブラーで、加えてオフザボールもある選手。
フォワード
1トップであれば得点能力があるデストロを起用することになりそうだが、もし2トップやウイングの得点能力に期待をするような戦術であれば、フォワードだが守備が得意なショムロドフを起用しても面白いかもしれない。
マッティア・デストロ
オフザボールと予測力が高く、攻撃時の位置取りがうまく、決定力も高いのでシュートが上手い、ゴール前で勝負をするタイプのフォワードという感じ。プレイ特性でも「スペースに飛び込む」や「オフサイドトラップを破るのを好む」などがある。他の能力は全般的に悪くないレベルで、視野が13とフォワードにしてはそこそこ良かったりとしてパスもそこそこ出せたりする。
エルドル・ショムロドフ
珍しいウズベキスタン国籍の選手。2019アジアカップで日本代表相手に得点を決めていたりもする。能力を全般的に13前後で、良く言えば何でもそこそここなせる万能なフォワードという感じだが、悪く言うと武器になるようなものがない。その代わり、タックル、マーキング、ポジショニングといった守備関係の能力がフォワードにしてはかなり優れており、視野もそこそこ高い感じで、直接自分が得点を狙うような感じにはならないが、レスター時代の岡崎のように、チームを支えるフォワードとしての使い方はありそう。
戦術
フォワードにはデストロを起用。カリアリのときのシメオネと同じく、オフザボールで勝負ができて、決定力もある選手なので、それなりに期待ができそうな気がする。
トップ下はザイツを起用。パンデフとどっちを起用するか迷いどころだが、パンデフは高齢でスタミナがないのでスタメン起用が難しい気がするのと、視野がパンデフが13で、ザイツが14と少しだけ高く、パスコースを探すのがうまいので、カリアリのペドロの19アシストを再現するならザイツのほうが良いのではという判断。
サイドミッドフィルダーは右にザッパコスタ、左にペッレグリーニを起用。二人とも本職はサイドバックで、カリアリの時と同じく守備力が高い選手を起用して、ボール奪取からのカウンターを狙う。
ミッドフィルダーもサイドミッドフィルダーと同じく守備的なストロートマンとバデリを起用。
サイドバックは右はザッパコスタをミッドフィルダーに起用しているのでギッリョーネを使う。左も同じくペッレグリーニがミッドフィルダーなので、クリシートを起用。
センターバックは欠点の少ないゴルダニガとオングエネの起用。
キーパーは一番手のペリンを起用。
結果
リーグ戦は6位だった。目標が残留争い回避だったのでかなり良い成績だろう。カップ戦ではいきなりナポリと当たってしまい、ローテーションもしたので、もちろん敗退をした。
リーグ戦の結果を見ると失点が53と少し多めな一方で、得点も62と多め。失点の多さはセンターバックのレベルが少し低い影響か。
選手個人の成績を見ると、カリアリの時と大きく異なる感じ。フォワードの得点はカリアリの時は32だったが、ジェノアのデストロは11と大きく減り、トップ下のアシストもカリアリの19からジェノアのザイツは6と大きく減った。シュート数を見ると、ここに表示は無いが、カリアリのシメオネは90分当たり4.2だったが、ジェノアのデストロは2.55と比較をするととても少なく、それが響いたようで、おそらくフォワードに良いパスが供給できていないのかと思う。というわけでトップ下が気になるのだが、控えのパンデフを見ると途中出場ばかりにもかかわらず8ゴール3アシストという結果で、出場もフォワードとトップ下が半々という感じで、トップ下でのプレイ時間の割にはアシストが多い気がする。パンデフと言えばオフザボールの高さが武器で、トップ下には視野ではなくオフザボールが大事だったのかもしれない。実際にカリアリのトップ下のペドロはオフザボールが15で、ザイツは13だったりする。
一方でサイドミッドフィルダーを見ると、右のザッパコスタが15ゴール、左のペッレグリーニが10ゴールと多くのゴールをあげており、カリアリの同じポジションよりかなり多い値になっている。ジェノアとカリアリで同ポジションの選手の能力を比較すると、ジャンプ到達点とヘディングの精度がジェノアの選手の方が勝っており、そこが影響をしている感じか。
課題
戦術面では、カリアリでのフォワードの得点数の多さの原因と、ジェノアでのサイドミッドフィルダーの得点の多さと、失点の多さあたりの原因を突き詰められたら、かなり強い戦術になるのではないかと思う。
選手層の課題といえば、レンタルの選手が多すぎて、来期の選手はどうするのだろうというという感じ。
0 件のコメント:
コメントを投稿