今回のプレイガイドはセリエAのカリアリです。イタリアのサルデーニャ島を本拠地にするクラブで、過去にセリエAで一度優勝経験があるものの、近年は基本的に下位に位置をしていることが多いです。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
ゴディン、クラヴァン、ルガーニ、アサモア、ナインゴランとどっかで聞いたことのある選手が多い。
ゴールキーパー
スタメンのクラーニョが優秀で、ヴィカリオとアレスティと悪くない控えがそろっている。
アレッシオ・クラーニョ
空中リーチが11と低く、ジャンプ到達点、強靭さとフィジカル周りの低さは気になるが、一方でそれ以外のキーパーに必要な能力はとても優れている。1対1、ハンドリング、支配力、反応に加えてコーチングとキーパーに必要なスキルが全て15以上で、ポジショニング、集中力が優秀で、判断力、予測力、冷静さも悪くないレベルで、メンタル面でも隙が無い。また、敏捷性が高いのも良いか。一方で、パス、ファーストタッチ、視野が低いので、攻撃時に彼にボールを持たせるのは自殺行為だろう。
グッリェルモ・ヴィカリオ
判断力が少し低いことは気になるが、それ以外のキーパーに必要な能力は全体的に悪くなく、バックアッパーやローテーション要員としては文句はないレベルの選手。
シモーネ・アレスティ
ヴィカリオと同じく、予測力だけ欠点があるが、他は全体的に悪くない、控えにしては文句はないレベルの選手。34歳とベテラン。
センターバック
ゴディン、ルッガーニ、クラヴァンとメンバーが濃いめのポジション。ハマれば鉄壁だが、それぞれ欠点を持っている選手が多いので、そこを突かれてしまうと辛そう。
ディエゴ・ゴディン
長年の間、守備の堅いアトレティコ・マドリードのセンターバックで活躍をしていたベテラン選手。スキルとメンタルは未だにワールドクラスだが、年齢のためかフィジカルで加速力や敏捷性に衰えが見える。
ダニエレ・ルガーニ
ユベントスからレンタル移籍の元イタリア代表の選手。一見優秀なセンターバックに見え、特にヘディング、ポジショニング、ジャンプ到達点が高いので、空中戦は実際にとても強い。しかし、冷静さが8と低かったり、色々なプレイに影響を与える大事な能力の判断力も12とトップレベルで活躍をするにはもう一声欲しいレベルで、スタメンで使うかは少し迷う。
ラグナル・クラヴァン
まさかのリヴァプールで周囲を驚かせた選手だったが、現在はカリアリに所属をしている。全体的に悪くなく見えるが、ベテランなので加速力が10と少し低かったり、意外と判断力が11と高くない。
セバスティアン・ヴァルキエヴィツ
ゴディン、ルッガーニ、クラヴァンとセンターバックは個性的な選手が多いが、バランスが良く欠点が無いタイプの選手。強いて言えば判断力が12なのでもう少し欲しいところか。
ハラランボス・リコヤニス
視野が低くビルドアップが苦手だったり、加速力や敏捷性が10と良くないので機動力に欠けるが、それ以外は悪くないセンターバック。タックルやポジショニングといった能力が高く、ジャンプ到達点が良いので空中戦にも強かったりする。他のセンターバックに必要な能力も大体が13を超えていて、前述の機動力以外では欠点は無い。
右サイドバック
何でも出来るザッパと守備が得意なカラブレージの2人。ともに星は2.5と低めだがあまり弱点となるポジションではなさそう。
ガブリエレ・ザッパ
とにかく欠点が無い選手。強いて言えば、コーナーキック、フリーキック、ペナルティーキックと止まったボールを蹴るのが苦手なのと、ひらめきが低いので相手の意表を突いたプレイをするタイプ出ないのと、リーダーシップが低いがまだ20歳の若手選手である。それ以外の能力は決定力も含めて悪いところが無く、現代の何でも求められるサイドバックにぴったりな選手。20歳と若いのでこれからの成長が楽しみ。
アルトゥーロ・カラブレージ
欠点らしい欠点は無いが、センターバックもできることもあり、タックル、マーキング、ポジショニング当たりが少し優れており、どちらかというと守備寄りの選手。また、ジャンプ到達点が13とサイドバックにしては高く、対ファークロスの守備も安心。
左サイドバック
一番手のリコヤニスは普通に優秀な選手に見えるが星は2.5と厳しめの評価。二番手のトリパルデッリは最低限の能力はある感じ。
ハラランボス・リコヤニス
右サイドバックのザッパと似て何でもできるタイプの選手で、少し優秀にした感じで、サイドバックに必要になりそうな能力がだいたい13以上になっている。ジャンプ到達点も13とファークロスの対応も安心。
アレッサンドロ・トリパルデッリ
守備系の能力のタックル、マーキング、ポジショニングが10や11と最低限な感じ。攻撃も優れているわけではないが悪くはない感じで、スピードと加速力が14と少し足が速い感じの選手。
ミッドフィルダー
欠点が無く何でもできる選手が多い。ナインゴランとダンカンがボディコンタクトが強いので、フィジカルで無理矢理に中盤を制圧できそう。
ラジャ・ナインゴラン
ローマの選手のイメージがあるかもしれないが、その前にはカリアリに所属をしており、ローンではあるが戻ってきた形になる。32歳と年齢が高めなのは気になるが非常に優秀な選手。運動量、勝利意欲、積極性、勇敢さが高く、どんな時にでも全力でプレイをする選手で、タックルが高くボール奪取が得意だったり、バランスと強靭さが高く、ボディコンタクトが強い選手。他の能力も全般的にそこそこ良く、割と何でもできる。
マルコ・ログ
ミッドフィルダーとしては珍しくスピードと加速力が15と高い選手。チームワーク、運動力、オフザボールあたりもあるので、カウンター時には生きそうな感じもする。全般的に悪くない能力をしているが、冷静さが8と低く、プレッシャーがかかる場面でのプレイの安定感に課題がありそう。
ラズヴァン・マリン
ロングシュートが15と得意で、パスも15とミスが少ない感じ。他の能力は全体的に13前後で、割と何でもできる感じ。
アルフレッド・ダンカン
バランスと強靭さが15とボディコンタクトに強いミッドフィルダー。タックル、チームワーク、運動量、勝利意欲、積極性、勇敢さ、スタミナあたりも良い能力をしており、ボール奪取が得意で、献身的に動き回り、色々な場面で顔を出す感じの選手。他の能力も全般的に悪くなく、そこそこ良いので、まぁまぁ何でもできるタイプの選手ではあるが、ドリブルが12とそこまで高くないのにプレイ特性で「頻繁にドリブルをする」がある。
アレッサンドロ・デイオラ
多くの能力が12,3あたりで何でもそこそここなせる感じではあるが個性がない選手。
ガストン・ペレイロ
トップ下がメインではあるが2列目ならどこでも出来る選手。テクニック、ドリブル、パス、ファーストタッチを中心に技術関係の能力が高め。冷静さ、バランス、敏捷性あたりも良いので狭いエリア内でも活躍が出来そう。一方で集中力が9だったり判断力が10だったりとプレイの安定感には難がありそう。
右ミッドフィルダー
ナンデスの守備が優秀で、他の能力も悪くない良い選手。ソッティルも個性には欠けるが、控えとしては悪くないと思う。
ナイタン・ナンデス
セントラルミッドフィルダーと右サイドが出来る選手。サイドバックの適正はあまりないが、能力的には攻撃的なサイドバックっぽい感じ。タックルが優秀で、マーキングとポジショニングといった守備系の能力がそこそこ良い感じで、ウイングとしてみたら守備はとても優秀。チームワーク、運動量、勝利意欲、積極性、勇敢さ、スタミナあたりの能力が全て高く試合を通じて献身的に動き回るタイプの選手。クロス、テクニック、ドリブルなど攻撃関係のスキルは悪くはない感じで、できなくはない感じで、視野とパスあたりもそこそこあるので、ビルドアップにそこそこ参加をできる感じ。
リッカルド・ソッティル
両サイドのウイングが出来て、ドリブル、シュート、オフザボールがそこそこできるのでウイングとしてもインサイドフォワードとしてもそこそこできそう。とはいっても、そこそこで、突き抜けた個性がないので、なかなかファーストチョイスにはならなさそう。
左ミッドフィルダー
ここではアサモア一人の紹介となってしまうが右のミッドフィルダーで紹介をしたソッティルや、左サイドバックで紹介をしたリコヤニスとトリパルデッリもこのポジションが出来るので、あまり選手層の薄さは感じないか。
クワドォー・アサモア
ユベントスやインテルなど名門でプレイをしてきた選手。スキルとメンタル関係の能力は優れているが、年齢が31と少しいっているためか、スタミナが10と少し低めで、スピードと加速力あたりもピーク時と比べると少し陰りが見える。
フォワード
いろいろできるペドロ、バランスが良いシメオネ、ターゲットマンのパヴォレッティとチェッリという感じ。使う戦術に合わせて好きな選手を使うと良いと思う。
ジョアン・ペドロ
テクニック、ロングシュート、決定力、冷静さあたりが高くシュートが上手く、オフザボールも良いので、フォワードの必要な能力を持っている。そのほかに、パス、ファーストタッチ、視野、判断力もそこそこあるので、ボールのおさまりが良かったり、そこからの展開にも期待が出来そう。トップ下もできる。
ジョバンニ・シメオネ
元アルゼンチン代表で、現アトレティコ・マドリード監督のディエゴ・シメオネの息子。大きな個性は無いが、全般的にそこそこ優れた能力をしている手堅いフォワード。
レオナルド・パヴォレッティ
ジャンプ到達点、バランス、強靭さが高いのでエリア内でフィジカル的に競り勝てる上に、勇敢さも高いので五分なボールでも無理矢理食いつきに行く強さがある。さらにヘディングが20と最高評価で、精度がとても高いので、クロスのターゲット先として適任な選手。オフザボールも14とそこそこ高く、判断力、予測力も高いので位置取り的にも問題はなさそう。決定力が15で冷静さが14なので普通のシュートも問題はなさそう。
アルベルト・チェッリ
以前はユベントスに籍を置いており、将来を期待されていた選手で、過去のFMでは高いポテンシャルを設定されていたが、現実ではレンタルで色々なクラブを回ったのちにカリアリへたどり着いた。ジャンプ到達点がそこそこ優秀で、バランス、強靭さ、勇敢さあたりもあるのでエリア内での競り合いは強そうで、ヘディングも得意なので使われ方次第では活躍を思想ではある。パス、ファーストタッチ、視野あたりも悪くはないので最低限のポストプレイもできるので、ターゲットマンとして使うならば、期待した働きはしてくれそう。しかしながら決定力やオフザボールといった能力があまり高くなく、足も遅かったりして、フォワードとして大事なそれ以外の仕事に難がありそう。
戦術
中盤にボディコンタクトが強いダンカンとナインゴランをボールウィニングMFで並べて無理矢理制圧をする。
また右サイドにはナンデス 、左サイドにはアサモアとボール奪取が得意な選手を並べて、中盤でボールを奪って、カウンターを狙う。
さらにプレスの圧を高めるためにトップ下を配置する。しかし両サイドをサイドミッドフィルダーにしているために、攻撃力に懸念があるので、シャドーストライカーに設定をしてペドロに任せる。
カウンター狙いなのでフォワードにはターゲットマン系の選手ではなく、シメオネを起用。
両サイドバックは一番手のザッパとリコヤニスが特に問題がないのでそのまま起用。
センターバックは一番手のゴディンとバランスの良い能力をしているヴァルキエヴィツを起用。
キーパーも一番手のクラーニョをそのまま起用。
中盤でボールを奪ってカウンターを狙っているので、テンポを高く、攻撃の幅を非常に狭く、カウンタープレス、ディフェンスラインを大きく上げる、エンゲージラインを大きく上げる、極めて激しくプレスをするなどの設定をしている。また、カウンター時にパスをミスってさらにそのカウンターを食らうと失点確率が高いので、安全のためにパスは短めに設定をしている。
結果
リーグ戦は2位、ローテーションをしたカップ戦は早期の敗退となった。例年は下位で、目標も中位となっているのでかなりの善戦だと思う。
勝ち点は74で2位にしては気持ち少ない感じがしなくはないが、トップ4には入れそうなレベルなので、チャンピオンズリーグの出場権は獲得できそう。得点は68と気持ち多いが、失点は40と上位陣では少し多い気がする。とは言ってもかなり期待以上の出来だとおもう。
シメオネがなんと32得点の大活躍。特別な個性があって、その個性がハマった結果ならわかるが、個性がなく、ずば抜けて能力が高いわけでもない選手がこれだけの得点を上げるのは少し驚いた。また、ペドロのアシストも19ととても多く、シメオネとペドロの関係性がとてもよかった感じか。
サイドの選手もナンデスが7ゴール9アシスト、アサモアが9ゴール7アシストと思っていた以上に攻撃への貢献度が高い。
タックルの数を見ると中盤での奪取が多く、狙い通りという感じか。
課題
戦術面では期待以上の成果を上げているので、あまり問題点は無い気がする。フォワードの得点数と、トップ下のアシスト数が異常なので、この原因を解明できればかなり成果が上げられそう。しかし、ボール奪取が得意な中盤を集めたり、さらにはサイドミッドフィルダーも集めなくてはいけないので、この戦術向けにスカッドを組むのが少し面倒そう。
スカッドを見ると、ゴディン、クラヴァン、アサモアと主力に高齢の選手が多めなのが気になる。また、レンタルの選手が多いので来年以降の選手層が気になるところ。ディフェンダーに弱点のある選手が多いので、ある程度は何でも対処の出来る選手を獲得すると良い気がする。
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