今回のプレイガイドはブンデスリーガの強豪ボルシア・ドルトムントです。
1994/95年と95/96年のシーズンに連覇をしたり、2001/02年にも優勝をしたことがある名門チームでしたが、一時は財政難で成績が低迷をした時期もありました。しかし、近年もクロップ監督が就任をしたころから力を取り戻し、リーグ戦で上位に位置することの多いクラブとなっております。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
良い戦力をそろえている強豪クラブだが、特徴としてはホーランド、サンチョ、ムココ、レイナ、ベリンガムと若くて良い選手が多い。
キーパー
そこそこ良い選手層をしているが、どの選手もポジショニングが低め。そもそもドイツはキーパーのポジショニングの評価が厳しめな気がする。
ロマン・ビュルキ
出来ることと出来ないことが異常にはっきりをしている選手。シュートストップ自体や、空中戦、パス、スローイングは得意であり、身体能力も高い一方で、コーチングやポジショニングは最悪という感じ。また、支配力も低く、エリア内での密集地でのプレイも苦手だろう。
マルヴィン・ヒッツ
シュートストップとコーチングが得意なキーパー。ポジショニングが悪かったり、パスがあまり得意ではないが、控えにしてはかなり優秀。
シュテファン・ドルリャーカ
配球関係の能力とポジショニングが悪いが、他はそこそこという感じ。第3GKであれば悪くはないか。
センターバック
1番手のフンメルスは長所と短所がはっきりしているがワールドクラスな選手で、2,3番手もブンデスの大体のクラブであればスタメンで出れるレベルなので、そこそこの選手層という感じ。
マッツ・フンメルス
バイエルンのユースの出身だったが、トップチームには定着できずに、ドルトムントに加入をして、そこでブレイクをした。その後、バイエルンに戻ったが、またドルトムントに戻ってくるといった経歴。機動力や運動量が良くないことを除けば、ビルドアップも含めて全て優秀な能力をしている。
マヌエル・アカンジ
身体能力が高く、ボール奪取も得意。パスを出すのが得意な上に、両足とも使えるので、ビルドアップのときには活躍をしそう。一方でポジショニングと予測力が低いとは言わないが、あまり良くはないのが少し気になる。
ダン=アクセル・ザガドゥ
空中戦が非常に優れている選手で、フィジカルコンタクトも強い。足が速いが、加速力が10と低めで、トップスピードにのるのは遅そう。守備関係の能力は全般的にそこそこ良い。ビルドアップの能力も高めで、冷静さが18ととても高いので、きついプレスの中でも安定したプレイができそう。
ニクラス・ダムズ
欠点は無いが、大きな長所もない選手。2部ならスタメンかもしれないレベル。
右サイドバック
ムニエもパスラックも走力と運動量で勝負をしたい選手なので、そういった役割を任せたいところ。
トーマス・ムニエ
攻撃的なサイドバック。守備は最低限で、攻撃参加が得意だったり、そこそこビルドアップができる。
フェリックス・パスラック
足が速く、運動量が豊富なのが武器。右サイドならどこでも出来るが、サイドバックとしては守備力が足りなく、ウイングとしては攻撃力が足りない感じ。
左サイドバック
1番手のゲレイロはとても優れている選手で、2番手のシュルツも控えにしては優秀。しかしゲレイロとシュルツの給料が逆転している。
ラファエル・ゲレイロ
ビルドアップ能力が非常に優れており、攻撃参加が得意だったり、ドリブルもそこそこできたりと、攻撃的な選手で、守備は最低限はできるという感じ。ウイングやミッドフィルダーもできるのだが、能力的にはサイドバックというよりそっちの選手。
ニコ・シュルツ
足の速さと運動量が武器の選手で、他の攻撃、守備、ビルドアップは最低限という感じ。この能力で年俸7.5億円は少し多すぎる気がする。放出をするにしても中国や中東であれば給料を払えるかもしれないが、それ以外の移籍であれば給料を一部負担しなければいけないだろう。
ミッドフィルダー
ヴィツェル、ジャン、デレイニーと手堅いプレイができる選手が揃っている。更に控えには、17歳と非常に若いが優秀なレイナ、ベリンガムといった選手がいる。
アクセル・ヴィツェル
全体的に悪いところがなく、そこそこ良いレベルの能力が多い。テクニック、パス、ファーストタッチが優れており、技術力があるのと、チームワーク、集中力、予測力、冷静さ、バランスといった他の能力を支える能力が高い。
エムレ・ジャン
身体能力が高く、プレイが積極的で、ボールを奪うのが得意な選手。欠点がなく、何でもそこそこできる。
トマス・デレイニー
守備が得意で、献身的な選手。欠点がなく、攻撃やビルドアップも悪くない。
マフムド・ダフード
技術力があり、ドリブルが得意だったり、視野もあるのでアシストや試合を作れる選手。運動量も豊富だったりする。攻撃はそこそこで、守備は最低限。勝利意欲の低さが気になる。
ジョヴァンニ・レイナ
攻撃的な選手で、オフザボール、ドリブル、足の速さあたりが長所。攻撃の能力は全般的に良いが、守備は少し微妙。ドルトムントでスタメンは厳しいが、ブンデスでも中下位のクラブならレギュラーというレベル。しかし、17歳という年齢でこのレベルは恐ろしい。
ジュード・ベリンガム
能力がベリンガムと似た感じだが、年齢もほぼ一緒。
ウイング
万能なサンチョ、得点能力が高いロイス、技術力と視野のブラント、ドリブラーのアザールと様々なタイプで良い選手が揃っている。
ジェイドン・サンチョ
まだ20歳ではあるが、非常に優れた選手で、足が速く、ドリブル、得点、アシストと攻撃関係の能力が全般的に高い。
マルコ・ロイス
テクニック、決定力、冷静さが高いのでシュートが上手く、オフザボールや予測力も高くポジション取りも良いので、得点能力が非常に高い選手。他の攻撃関係の能力もそこそこ良く、ウイングにしては守備も悪くない。
ユリアン・ブラント
ドリブルなどの技術力が高い。それに加えて視野も高く、ゲームメイクや決定的なパスを出すのが得意な選手。
トルガン・アザール
レアル・マドリードに所属をしているエデン・アザールの弟。足が速く、ドリブルが上手い選手で、他の攻撃関係の能力もそこそこ高い。しかし、冷静さが低く、プレッシャーがかかる場面でのプレイ精度が少し気になる。
フォワード
1番手のホーランドが非常に優秀な上に20歳ととても若いが、控えのムココが16歳と更に若い。引き抜かれさえしなければ10年以上はフォワードで困らなさそうだが、引き止めるのも難しそう。
アーリング・ホーランド
どの能力も高く隙のない選手。身体能力が高く、足も速いし、空中戦も強いし、フィジカルコンタクトも強い。オフザボールが優れていて、シュートも上手いので、相手のディフェンダーからしたら悪魔のような存在か。ちなみに、フォワードとしてはパスも得意で、ポストプレーも出来たりして、本当になんでもできる。
ユスファ・ムココ
16歳になったばかりの非常に若い選手だが、既にブンデスリーガでやっていけるだけの能力を持っている。特にドリブルや決定力は既に優秀なレベル。判断力が9と少し低かったり、ジャンプ到達点が7と空中戦が得意ではないが、それ以外の能力はそこそこ良い。
戦術
今回は非対称なフォーメーションを採用。攻撃時に各ポジションで前後の差をつけることにより、相手のディフェンダーから捕まりづらくすることを狙う。守備時には逆に陣形が整いづらいという懸念があるが、今作は守備のAIが向上したので、そこらへんはいい感じにカバーがされて、気にならないと思う。
フォワードはホーランドを起用。左利きなので、体がゴールに向きやすいように右へ配置をする。足が速く、オフザボールも良いので、先陣を切って相手のディフェンスラインを押し下げて、味方のプレイエリアを広く取ることができるだろう。さらに、そもそも本人の得点能力が高いので、そこも期待をできそう。
ホーランドの左にはロイスを配置。フォワードのサポートがメインだが、得点能力が高く、右利きで体がゴールに向いているので、得点を決めることも期待している。守備のことも考えてサポートの設定にした。
ホーランドの右にはウイングでサンチョを起用。フォワードと距離が近づきすぎ内容に、インサイド・フォワードやインバーテッド・ウイングではなく、ウイングを選択した。
3列目の中盤はいびつなフォーメーションの無理をカバーすることを求めるので、運動量で勝負をするボックス・トゥ・ボックスMFを選び、ヴィツェルを起用。なんでもある程度は出来たり、チームワークが高いので気が利いたプレイができたり、予測力が高いので、難しい場面でも上手く対応ができそう。
3列目の左サイドにはブラントを配置して、幅を取りつつ、そこからドリブルやパスで展開をすることを狙う。
ボランチにはジャンを起用。ミッドフィルダーと同じく、いびつなフォーメーションのカバーを求められ、特に守備面でのそれを期待する。それに加えて、ある程度のボール供給能力があると嬉しい。
サイドバックの右は幅を取るためにウイングバックを選択。ムニエを起用するが、運動量で勝負ができる選手なので適任か。
左サイドバックはインバーテッド・ウイングバックを設定して、前にあるサイドミッドフィルダーとミッドフィルダーの間の位置でパスを出すことを狙う。ここもパスを出すのが得意で適任のサイドバックのゲレイロがいる。
結果
リーグ戦は優勝、チャンピオンズリーグは決勝トーナメントの初戦でバルセロナに敗退、カップ戦はシャルケと早い段階であたり、ローテをしていたこともあり敗北となった。
2位と勝ち点が8も差をついての圧倒的優勝だったが、リーグで最強のバイエルンがこけてくれたおかげな感じもする。得点が72と1位なのだが、それ以上に失点が16と非常に少なく、2試合で1失点以下のペースとなっている。いびつなフォーメーションなので隙が生まれるかと思ったが、逆にいびつがゆえに、相手がどこにボールを置いてもそれなりにプレスを仕掛けることが出来て、それが良い守備につながった気がする。
ホームでは全勝の上に得点が46と非常に多く、失点も33ととても少ない。ホーム戦最強戦術の説がある。
アウェーではライプツィヒより勝ち点が低く2番手という結果。失点は少ないが、得点がライプツィヒと比べると少な目。そのせいか、引き分けが少し多くなった。
ホーランドの41点がかなり目を引く。1試合に1点以上のペースでゴールを決めており、もちろんダントツで得点王だ。他に2桁以上の得点の選手がおらず、偏りが気になるところ。右ウイングかトップ下を攻撃的な役割にしても良かったかもしれない。
課題
選手層を見ると、キーパーが弱点を抱えているのと、両サイドバックの控えのレベルがあまり高くないのが気になるところ。良い若手が多くそろっているので、その選手で黄金時代を築くか、その選手たちを売って、さらにより良いチームを目指すか迷いどころ。
戦術面ではホーランドが強すぎて、もし彼がいなかったらどうなるかわからない。裏取りも得意だし、エリア内での肉弾戦も強いので、どの局面でも得点が狙える強さがあり、手が付けられない感じだった。しかしながら、似たような戦術をYoutubeの動画配信で使っていて、そこそこ悪くない成績をおさめているので、問題がない気がする。
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