今回のプレイガイドはスペイン1部のラ・リーガに所属をしているレバンテです。以前にオリンピック・リヨンの記事で紹介をした戦術の4-2-3-1の他のクラブでの検証です。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
中盤にパスが出せるカンパーニャ、ドリブルとアシストができそうなバルディなど戦術の攻撃面に必要な選手がいる。フォワードのマルティはオフザボールや予測力が高く、マッチエンジンにフィットしそうなので活躍が期待できそう。
ゴールキーパー
第1GKのフェルナンデスがそこそこ優秀で、控えのベガスもカルデナスも控えとしては申し分のない実力の上に給料が安いという良いバランス。
アイトール・フェルナンデス
欠点が無く優秀なキーパー。反応が優れていて、ビルドアップ周りも最低限は出来る。
コケ・ベガス
フェルナンデスと比べると劣るが、全体的にそこそこ優秀で、ビルドアップも最低限は出来る。第2GKとしてはレベルが高く、フェルナンデスが出場をできなくても安心。給料が安いのも良い。
ダニエル・カルデナス
コケ・ベガスと比べるとレベルは落ちるがそこそこ優秀なキーパー。第3GKとしては十分すぎる能力をしていて、怪我人などが多発して出場をしなくてはいけない場面でも安心。給料が安いうえに、自クラブ内の育成選手でもある。
センターバック
ヴェソやポスティゴと優秀で割と何でもできる選手がおり、控えとしてもロベルやドゥアルテといった優秀な選手がいて層が厚め。
ルベン・ヴェソ
ビルドアップも含めて欠点が無く全体的に優秀な選手。フィジカル面を見ても空中戦もできて、足もそこそこ速い。強いて言えば、バランスと強靭さがそこまで高くないので、そこを武器とした選手とマッチアップすると難しい展開になるかもしれない。
セルヒオ・ポスティゴ
ヴェソと同じく全体的に優秀で欠点のない選手。ビルドアップも最低限は出来る感じ。
ロベル
守備は全体的にそこそこ優秀で欠点はないが、トップレベルの選手は相手をしきれない感じか。ビルドアップは少し得意。
オスカル・ドゥアルテ
ヴェソやポスティゴと比較をすると少し物足りないが、ロベルよりは守備が得意という感じ。足は遅いのと、ビルドアップは苦手。
右サイドバック
ミラモンもコケも攻撃は優秀だが、守備は最低限という感じ。2人とも30歳を超えて高齢。
ホルヘ・ミラモン
サイドバックにしては攻撃が得意でパスが捌ける選手。守備も悪くはないのだが、マーキングが10と少し物足りない。
コケ
運動量が豊富で攻撃参加が得意なタイプだが、高齢のため足の速さなどフィジカル面に衰えが見える。守備は最低限という感じか。
左サイドバック
2人とも足が速く、バランスの良い選手。右サイドバック程ではないが、少し年齢が高め。
トニョ
足が速く、スタミナがある選手。他の能力も弱点はなくそこそこといった感じ。
カルロス・クレルク
トニョと比較すると少し足を遅くして、他の能力を少し充実させた感じ。とはいっても、そこそこ足は速い。
ミッドフィルダー
パスを出して試合を作れるカンパーニャと、ドリブルもパスもそこそこ出せるバルディがいて攻撃面では4-2-3-1のミッドフィルダーの素質はありそう。
ホセ・カンパーニャ
安定感のあるパサー。良いパスを出せるが、プレイの判断の間違いも少ない選手。他の能力はそこそこだが、マーキングが9と守備が少し不安。
エニス・バルディ
スキルのある選手。ドリブルが得意で、そこそこパスが出せる選手。他の攻撃面はそこそこだが、守備面を見ると、ウイングとしては良い方だが、ミッドフィルダーとしてはあまりよろしくない。
ニコラ・ヴクチェヴィッチ
守備がとても優れているミッドフィルダーだが、パスもそこそこ出せる。
ネマニャ・ラドヤ
ポジショニングと予測力が高く、守備時の位置取りが優秀な選手。オフザボールが低いので攻撃時の位置取りに課題はあるが、他の能力はそこそこという感じ。
ミカエル・マルサ
運動量が豊富で、全体的に欠点が無くそこそこな選手。
アレックス・ブレサ
攻撃周りのスキルとメンタルは悪くはないレベルだが、守備やフィジカルは少し物足りない。1部レベルの選手ではないが18歳にしてはそこそこ優秀なので今後に期待。
右ウイング
右ウイングで左利きの選手はロチーナだけ。左ウイングの一番手のモラレスも、ロチーナも得点能力はそこそこで、ドリブルが得意な選手と、アシストが得意な選手といった感じだが、戦術的には得点を期待している。
ルベン・ロチーナ
ドリブルやアシストが得意な選手。特にパスコースを探す能力の視野が17と非常に優秀。他の能力はそこそこという感じ。ミッドフィルダーもできる。ウイングとしては守備はそこそこだが、ミッドフィルダーとしては物足りない。
ホルヘ・デ・フルートス
攻守ともに欠点はないが、少し足が速くてドリブルが上手い以外は、これといった長所はない選手。両方のウイングができる。
フォワード
マルティがオフザボールと予測力が高く、今作のマッチエンジンとの相性がよさそうな選手。控えのゴメスとレオンもそこそこ良い選手。
ロジェール・マルティ
得点能力が高い選手。オフザボールと予測力が高く、相手のディフェンスと駆け引きが得意な選手。チームワークも高く、他の能力もそこそこ優秀。
ダニエル・ゴメス
マルティと似たタイプだが、全体的に少しだけ弱くなった感じ。ドリブルは優れている。
セルヒオ・レオン
ゴメスと同じくマルティと似たタイプだが、さらに少し弱くなった感じ。とはいっても、控えとしては悪くない選手。
戦術
キーパーはフェルナンデスを起用。特に欠点もなく、キーパーの中で一番能力が高いので、そのまま起用をすることに。
センターバックはヴェソとロベルの足元がある組み合わせ。
右サイドバックはミラモンを起用。コケは年齢が高いため、シーズン中のフィジカルの低下が気になる。
左サイドバックはクレクを起用。足の速いトニョより、スキルやメンタルを重視した。
ディープライイング・プレイメイカーは試合を作るのが得意なカンパーニャ。ローミング・プレイメイカーはドリブルもパスもできるバルディ。
トップ下はオフザボールや運動量があるメレロを起用。セントラルミッドフィルダーとフォワードの間のスペースを効果的に走り回ってくれることを期待。
ウイングはロチーナとモラレスを起用。それぞれアシストとドリブルが武器の選手だが、得点能力が無いわけでもないので、悪くはないか。
ポーチャーはマルティを起用。オフザボールや予測力が高いので適任で、活躍が期待できそう。
結果
リーグ戦は中位を期待されていたが4位となり、来期はチャンピオンズリーグに出れる快挙を達成した。一方でターンオーバーをしたカップ戦は早期に、下部のクラブ相手に敗退をしてしまった。
リーグ戦の成績を見ると得点は多いが、失点が多め。リヨンでプレイをしたときはあまり失点は多くなかったのだが、今回は中盤の二人の守備能力があまり高くなかった影響か。
個人成績を見るとマルティが31得点の大活躍。やはり今作はオフザボールや予測力が大事な感じなのか。
アシスト面を見るとバルディが20と非常に多いアシスト数。リヨンの時もこのポジションのアワールのアシスト数が多かったが、ここまでではなかった。リヨンと比べるとレバンテはリーグ内の序列が低いので、比較的相手が前目に出てきてくれたので、押し込んでサイドからクロスのアシストより、中盤からスペースを突いたフォワードへのアシストが多かったのか。サイドバックのアシスト数を見てもリヨンの時のアシスト数より少なくなっているので、おそらくそういった感じだろう。また、ウイングの得点数も減っているが、アシストは変わらないのもそういった影響だろう。
ウイングの二人はなんだかんだ8ゴール8アシスト、12ゴール7アシストのそこそこの活躍をしてくれた。
マルティはなんとメッシを抑えてリーグの得点王となった。
リーグのアシストランキングはバルディが1位となった。メッシはゴールもアシストも2位というわけだが、33歳で27ゴール16アシストの活躍っぷりだ。
レバンテの総人件費は約25億円、2019年のJリーグのクラブのランキングと比べると、9位のガンバ大阪と同じくらいの規模だ。このレベルでチャンピオンズリーグの出場権を獲得できたのは驚きだ。ちなみに1位の神戸は69億円ほどらしい。
課題
戦術的な課題としては、中盤の守備能力の重要性が分かったことか。こうなるとディープライイング・プレイメイカーには試合を作る能力と守備能力、ローミング・プレイメイカーにはドリブルとアシスト能力と守備能力といった感じで多くの能力が求められ、質の高い人材が要求されることとなりそうだ。
レバンテのスカッドを見ると、悪くはないのだが、サイドバックが高齢なこととウイングの層の薄さが気になるところか。
もし4-2-3-1を使うのであれば、上記のように質の高い中盤が欲しいところだが、ヴクチェヴィッチのような守備の優秀なミッドフィルダーがいるので、そもそも4-1-2-3にして、中盤の底で守備を任せれば試合が安定がしそうでもある。
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