今回のプレイガイドはイタリアの強豪のインテルです。一時は低迷をしていた時期もありましたが、中国の蘇寧電器グループがオーナーになったあたりから調子を取り戻し、今シーズンは首位となっております(2021年2月23日現在)。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
キーパー
まずはハンダノビッチがとても優秀なのだが、控えのラドゥは控えにしておくのはもったいないほど優秀だし、パデッリも控えにしてはかなり優秀。
サミール・ハンダノヴィッチ
空中戦はそこそこだが、それ以外は非常に強い。特に反応は最高評価の20となっている。ビルドアップ参加はあまり得意ではない。
ヨヌーツ・ラドゥ
欠点が無く、ビルドアップも含めて全体的にそこそこで、反応は優れている優秀なキーパー。しかし、ハンダノビッチがいるのでカップ戦などのローテーション要員か。
ダニエレ・パデッリ
どの能力も悪くなく、ハンドリングや反応はそこそこ優れており、足元はキーパーにしては優秀。ベテランだが冷静さが低い。
センターバック
ここも層の厚いポジション。デ・フライやシュクリニアルあたりはワールドクラスで、優秀な若手のバストーニがいる。
ステファン・デ・フライ
非常に優れたセンターバック、足の速さはそこそこという感じだが、それ以外については非常に優秀。ビルドアップに関しても優秀。
ミラン・シュクリニアル
ディフェンス周りの能力は全般的に非常に優れているが、集中力、判断力、冷静さといったプレイの安定感周りの能力はそこそこという感じ。ビルドアップもそこそこできる。
アレクサンダル・コラロヴ
センターバックもできるサイドバックだが、能力は割と攻撃寄り。ビルドアップ参加やアシストが得意である。一方で空中戦やフィジカルコンタクトが強かったりして、これがセンターバックも任されるゆえんか。一方で守備の能力は最低限という感じで、マーキング、ポジショニング、予測力あたりがセンターバックとしては物足りない。
アレッサンドロ・バストーニ
21歳と若手のセンターバックながら非常に完成をされた能力をしている。全般的に欠点が無くそこそこ優秀で、ビルドアップまでできる感じ。この年齢で集中力、判断力、予測力といった安定感がこのレベルなのはかなり凄いと思う。まだまだ若いのでこれからの成長が楽しみ。
ダニーロ・ダンブロージオ
右サイドバックとセンターバックの両方ができる選手。サイドバックとしては欠点が無く、全般的にそこそこのレベルで、空中戦も強いという感じ。しかしセンターバックとしては守備力が物足りない感じか。
右ウイングバック
攻撃のハキミと守備のダルミアンと個性がハッキリと分かれている印象。どちらの選手も悪いレベルではないので、相手によって使い分けるのもありかもしれない。
アクラフ・ハキミ
レアル・マドリードのユース出身で、トップチームでもプレイ経験がある。インテルに加入をする前にはドルトムントでプレイをしており、21歳という若い年齢だがなかなかの経歴。右サイドバックからミッドフィルダーという感じで、左サイドでもプレイが出来たりする。守備は最低限で、足が速く攻撃的な選手。
マッテオ・ダルミアン
右サイドがメインだが、守備的なポジションならどこでも出来る選手。守備は全般的にそこそこで、ボール奪取が得意だったりするが、攻撃は最低限という感じで、ビルドアップはあまり得意ではない。
左ウイングバック
攻撃寄りのペリシッチと、万能型なヤングの組み合わせ。2人とも年齢は高め。
イヴァン・ペリシッチ
左のウイングバックもできるが、メインは左のインサイド・フォワードという感で、オフザボール、予測力、決定力といった得点能力が高い。足が速かったり、ビルドアップ周りの能力はそこそこという感じだが、守備はあまり得意ではない。また、集中力や判断力が低く、プレイの安定感が低いのが気になる。
アシュリー・ヤング
攻守ともに全般的にそこそこ良い感じ。クロスが上手かったり、運動量が豊富だったりする。パスコースを探す視野は10と最低限は出来る感じ。35歳と非常に高齢なのが気になる。
ミッドフィルダー
基本的に献身的で運動量が多く、何でもできる選手が多い。そして大体の選手がボール奪取が得意。エリクセンは少し能力が尖っており、少し得意な存在か。層が厚いポジション。
アルトゥーロ・ビダル
非常に運動量の優れた選手で、全ての局面に顔を出せる選手。能力が全般的にそこそこ優秀で、全ての局面に顔を出すだけではなく、良い仕事ができる感じ。
ニコロ・バレッラ
献身性があり運動量が豊富でボール奪取が得意だが、空中戦以外は他も全般的にそこそこ優秀。
クリスティアン・エリクセン
トップ下のパサー。アシスト能力が優れている。ロングシュートが得意だったり、他の攻撃周りの能力もそこそこあったりする。チームワークはあるのだが、運動量が低かったり、勝利意欲が低いのが気になる。また守備面でもトップ下にしてはポジショニングが良く、予測力が高いので位置取りは良い感じだが、タックルやマーキングは低い。
ロベルト・ガリアルディーニ
身体能力と、運動量、ボール奪取を中心とした守備が得意な選手。攻撃参加もそこそこ得意だったり、ビルドアップも最低限は出来る。
フォワード
ルカク、ラウタロ・マルティネス、サンチェスと優秀な選手がいて、起用に迷う。層が厚いポジション。
ロメル・ルカク
全体的に優秀な選手、身体能力、献身性や運動量、プレイの安定感、シュートあたりは非常に優れている。
ラウタロ・マルティネス
オフザボールや予測力、決定力あたりが高く、得点能力が優れている選手。集中力は10と物足りないが、メンタルは全般的に高く、フィジカル系の能力も全般的に高い。
アレクシス・サンチェス
空中戦とボディコンタクト以外は何でもできる感じ。オフザボールが良く、ドリブルもパスも出来て、足が速い。
アクセル・バカヨコ
バカヨコという名前だがチェルシーのティエムエ・バカヨコと兄弟であるとか親戚であるといった情報は見つからなかった。空中戦は得意ではないが、それ以外のフォワードに必要な能力は最低限からそこそこあるので、怪我人が多発した場合に使うのであればしかたがないといった感じか。
戦術
フォーメーションは3-4-1-2を使用。守備的ミッドフィルダーを使用していないため、中盤とディフェンスラインのパス交換が気になるので、それぞれディープライイング・プレイメイカーとローミング・プレイメイカー。ディープライイング・プレイメイカーは、後ろ目の位置からのパス供給なので、試合が作れて守備ができるブロゾヴィッチが適任か。ローミング・プレイメイカーは真ん中から少し前目でのボール運びなので、ドリブル、パス、オフザボールあたりが得意なセンシを起用する。
セントラル・ミッドフィルダーの前にはフォワードとのつなぎ役で、攻撃的ミッドフィルダーのサポートのエリクセンを起用する。
フォワードは2トップで、前に出るポーチャーと、後ろとのバランスをとるディープライイング・フォワードの組み合わせ。ポーチャーはオフザボールなどが高く、相手のディフェンダーとの駆け引きが得意で、シュートも上手いラウタロ・マルティネスを起用。ディープライイング・フォワードはボールのおさまりが良いルカクを起用する。
キーパーは考えるまでもなくハンダノビッチ。
ディフェンスは1,2番手のデ・フライ、シュクリニアルが優秀かつ何でもできるのでそのまま起用。残りの選手は皆わりと優秀なのだが、その中で欠点が無く使いやすいバストーニを起用することにした。
強固な3バックがいるのでウイングバックは少し攻撃的な選手を起用する。それぞれ右はハキミ、左はペリシッチを起用する。
結果
リーグ戦は優勝、カップ戦は早期の敗退、チャンピオンズリーグはベスト8という結果になった。カップ戦はローテーションをしている上に早い段階でフィオレンティーナと当たってしまったので仕方がない感じか。チャンピオンズリーグは準々決勝でリヴァプールと当たってしまい、計2-3の接戦だったが、敗退をしてしまった。
リーグ戦は優勝をしたものの2位のクラブとの勝ち点差は1とギリギリで、勝ち点自体も83と優勝にしては低めの値となった。失点は23ととても少ない値になったのだが、得点は61とリーグ内でも6位とあまり高くない値で、結果として負けは少ないものの引き分けが多く、勝ち点が伸び悩んだ感じだ。
チーム内得点ランキング1位はルカクとなった。ポーチャーのマルティネスがより前に出るはずなので、そっちが得点1位となると思ったので意外だった。マルティネスは13得点と思ったより少ない値となった。
アシストは誰かが特別多かったというわけではなく、様々なところからされている。
セントラルミッドフィルダーの二人が70パス/試合を超えており、とても大きい値となった。プレイメイカーの設定の二人を中心に試合が展開される期待通りの感じではある。
スタメンの選手の中で平均走行距離が13kmを超えている選手がおらず、どこか特定の選手に過剰な負荷がかかっているようではない感じか。
課題
戦術的にみると少し守備的な感じとなってしまい、攻めきれずに引き分けが多かった感じがする。フォーメーションを少し攻撃的な配置にしたり、メンタリティを弄ったり、選手の役割を見直しても良いかもしれない。個人的にはフォーメーションとして3-5-2を起用して、セントラルミッドフィルダーの横二人を攻撃めな役割を与えて、攻撃参加する選手を増やす試みとかをしたいか。
選手層を見るとあまりツッコみどころはないのだが、左ウイングバックの年齢が高めなので若返りが必要なくらいか。
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