2016年5月2日、ラニエリ監督が率いるレスター・シティがプレミアリーグで優勝を決めました。
前のシーズンにプレミアリーグに昇格をし、ピアソン監督と、経験豊富なベテランのカンビアッソの頑張りがあり、なんとか残留をした倶楽部でした。しかし、そのシーズンはカンビアッソは移籍をして、監督のピアソンも自身の問題と、リザーブに所属をしていた息子の乱交騒動と人種差別の問題もあり、退任をしてしまいました。
そんな中で監督に就任をしたラニエリでしたが、当初は残留を目標としており、クリーンシートを達成したらピザをご馳走すると、選手と微笑ましい約束をしていました。
しかしながらラニエリの戦術と選手の特徴が非常に上手く噛み合った結果、周囲や自信達の予想に反し勝点を積み重ね続け、最終的には優勝という、ゲームのFootball Managerでも無理な偉業を達成しました。
残念ながらその後は相次いで主力選手が引き抜かれて、来年以降は順位を落とすことになりました。しかし、現在ではまた力をつけてきており、良い成績をおさめていたりします。
今回はそんな偉業を達成したメンバーたちの現在を見ていきたいと思います。
カスパー・シュマイケル
父親はマンチェスター・ユナイテッドで活躍をしたピーター・シュマイケル。マンチェスター・シティのユース出身だが、色々なクラブをレンタルで渡り歩き、最終的には富豪がマンチェスター・シティのオーナーになったになったタイミングで、イングランド4部のクラブへと放出されてしまった。しかしその後、レスターに流れ着き、1部への昇格やプレミアリーグの優勝に貢献をした。現在でもレスターに残っており、2018年にはFIFAベストゴールキーパー賞の第3位に選ばれたこともあった。現在のFMの能力はスキルとメンタルは素晴らしいが、年齢のせいかフィジカルに少し衰えを感じる。
ウェズ・モーガン
長らくイングランドの下部リーグでプレイをしていた選手で、彼がレスターに加入をしたときも、レスターは2部だった。空中戦に強く、エリア内の守備なら得意だが、ビルドアップは苦手だったり、足が遅かったりと、それ以外のプレイは苦手な感じの選手。しかし、守備の得意なミッドフィルダーのカンテや、運動量の豊富なドリンクウォーターや岡崎のサポートもあり、得意なプレイに集中をすることができて、レスターの硬い守備に貢献をしていた。現在もレスターに所属しているが、今年限りで引退との噂。
ロベルト・フート
当時の主要メンバーでは唯一引退をしている選手。モーガンと似て、エリア内で、来たボールを弾き返すような守備が得意だった印象。FM内ではコーチになろうとしているが、2シーズンほどさまよっている感じになっている。
ダニー・シンプソン
マンチェスター・ユナイテッドのユース出身で、レンタルで様々なクラブを放浪したがマンチェスター・ユナイテッドのトップチームで定着をすることはできなかった。その後は1,2部のクラブを転々とした後にレスターに加入をした。守備が得意な右サイドバックで、攻撃的なウイングのマフレズの上手くバランスが取れる存在という感じか。今シーズンのはじめはフリーの状態だったが、冬に再びレスターに戻ってきている。
クリスティアン・フックス
クロスが得意な左サイドバック。レスターの前はシャルケに所属をしていて、内田篤人の逆サイドを守っていたり、レスターでは岡崎と同僚だったりと、なにかと日本と縁がある選手。
エンゴロ・カンテ
カンビアッソが抜けた穴を埋める以上の活躍をした選手。とてつもない広さのエリアの守備をカバーしてボールを回収して、ちょっとやそっとの戦術的な無理をなんとかしてしまう選手。
ダニー・ドリンクウォーター
マンチェスター・ユナイテッドのユース出身だったが、様々なクラブをレンタルで渡り歩いた後に、当時は2部だったレスターに加入をした。豊富な運動量と何でもできる器用さで、レスターの中盤を支えた。
リヤド・マフレズ
フランスの2部から加入をした選手。あまり期待がされていなかった選手で、移籍金も6000万円程度であった。しかし、優勝をした年にブレイクをしてシーズンで17得点を決めた。その後、移籍金90億円でマンチェスター・シティへ移籍をして、活躍の場を移している。
マーク・オルブライトン
運動量が豊富でクロスが得意な選手。逆サイドのマフレズへのクロスでアシストが多かった印象。
岡崎 慎司
フォワードの選手ではあるが、攻守ともにすべての局面で顔を出す高い運動量でチームを支えた。常に全力でプレイをすることを求められる高い負荷がかかる役割を任せられていたため、後半にウジョアと交代するのがほぼ決まり事となっていた。
ジェイミー・ヴァーディ
24歳までイングランド7部に所属をしており、プロではないなので工場で働きながらプレイをしていた選手。レスターに加入をする前も5部でプレイをしていた。しかし当時27歳でブレイクを果たし、プレミアリーグでシーズン24得点を挙げる大活躍をした。その後2019-20年シーズンにはプレミアリーグの得点王にもなった。
レオナルド・ウジョア
岡崎と途中交代でよく後半から出場をしていたフォワード。岡崎と似て運動量が豊富な選手で、空中戦や体の強さもあるタイプの選手。
アンディ・キング
レスターのユース出身で、レスターが3部だった時期からいる選手。優勝した年はカンテやドリンクウォーターにスタメンを奪われてしまっていたが、レスターを支え続けてきた選手。背番号は10で、2部時代にはシーズンで15得点をしたこともあった。レスターの選手としてイングランドの1,2,3部で優勝を経験した。
クラウディオ・ラニエリ
ナポリ、バレンシア、アトレティコ・マドリード、チェルシー、ユヴェントス、ローマ、インテル、モナコと有名クラブを渡り歩いた監督ではあるが、逆に言うとたくさんのクラブを首になってきた監督。レスターの前にはギリシャ代表の監督も務めていたが、1試合も勝つことが出来ずに退任となった。レスターの監督に就任をしたのも、前監督がシーズン前に急にクビになったために代わりにという感じであった。現在はイタリアのサンプドリアで監督をしている。
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