Football Managerのリサーチャーにインタビュー アルゼンチン編(翻訳記事)

2020年10月27日火曜日

FMリサーチャーにインタビュー Football Manager シリーズ関係なく楽しめる記事 翻訳記事

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Football Managerのアルゼンチンで活動をしているリサーチャーのインタビュー記事が面白かったので翻訳をしてみました。2分で読めるって元記事には書いてあったけど、翻訳記事を書くのには2時間くらいかかったぞ…

Football Managerのデータがどのように作り上げれているか不思議に思ったことはありませんか?FMのデータベースの作成は世界中にいる1000人以上ものリサーチャーの協力により支えられています。リサーチャーは私達と同様にFMシリーズのファンであり、国内のクラブ、リーグ、代表チームを可能な限り正確に表すことに情熱を注ぐためにこの仕事を引き受けました。

FMのリサーチャーとして働いていた人の多くはその経験をもとにサッカー界の仕事へと転職をしています。なのであなたの夢の仕事への道筋としては良いかもしれません。

Facundo Delgadoはアルゼンチンのヘッドリサーチャーです。ヘッドリサーチャーの仕事は年々増えていて、今では60人以上のスカウトチームをまとめていたり、約13000人がいるオンラインコミュニティでガイドなども行っています。

Football Managerのために働き始めてどれくらいですか?

アルゼンチンのヘッドリサーチャーになって今年で10年経ちます。Sports Interactiveのゲームのプレイ歴はもっとあって、おそらく1999年くらいからやっていると思います。

どのようにしてリサーチャーの仕事を始めるようになりましたか?

私は、スペイン語のフォーラムの中のさらにアルゼンチンの人が活動をしているサブフォーラムで活発に活動をしていました。そうしているうちに、私たちはリーグのデータにいくつか誤りがあることに気が付きました。そして毎年毎年、データにミスや欠落があったので、SIにその情報を集めて伝えることにしました。そしてSIとやり取りをしているうちに、リーグデータに手を入れる必要があるとの結論に至り、私はリーグのデータのとりまとめを指揮していたので、チームに加わることを誘われました。このことは会社がコミュニティーのフィードバックに対してオープンであることのとても良い例だと思います。

プレイヤーの能力を適切に評価をするためにどれくらいの試合を見る必要がありますか?

一度見ただけですぐに基本的な能力は評価できれば良いのですが、経験的にだいたい5~10試合が必要になります。いくつかの能力はもっと時間がかかって、裏付けをとるために20~25試合ほど必要になります。

評価が難しい能力は何ですか?

メンタル中でも特に性格にかかわる能力が難しいです。ロッカールームまで踏み入ることができなければ知れることはわずかでしょう。なのでSNSで選手のアカウントをフォローしたり、選手の知人に話を聞いてみるなど出来る範囲で頑張っています。

ゴールキーパーの能力も同じくらい難しいです。キック力は単純だったり、空中リーチは身長で決まるのですが、コーチングや支配力は評価をするのが難しいです。

潜在能力の評価はどれくらい難しいですか?

責任をもってやるのはとても難しいです。初めのころは楽観視をしすぎていました。しかし時間が経つにつれて、本当に目立っている選手も含めて、すべての選手についてよく考える必要があることに気が付きました。アルゼンチンの選手(他の南米も国々もですが)は、とても良い選手であっても、ヨーロッパに移籍をすると適応ができずに期待をされていたよりパフォーマンスを発揮できないことがよくあります。海外へ移籍をしてもプロとしても人間としても成長をし続けるために必要な強い素養をもった選手を見極められるようになることが課題です。

今では沢山の人々がリサーチのプロセスに携わっています。データを一般公開する前に、すべての選手のポテンシャルを評価するために、私たちの間でデータを精査します。なので、高いポテンシャルを選手に設定するためには、少なくとも5人以上の人を納得させる必要があったりします。

高い潜在評価を設定して、実際に活躍をした選手はいますか?

エステバン・アンドラダ(ボカ・ジュニアーズ、アルゼンチン代表)をU20のトーナメントで見たときは良い選手だと思いました。その時の彼はラヌースのキーパーの3,4番手でした。しかしながら、彼は驚くべき反射神経と強いパーソナリティを持っていました。なので私たちは彼に高い潜在評価を設定しました。彼はあまり試合に出場ができなかったり、出場をしても活躍ができないときもありましたが、着実に成長を続けてくれました。今では私たちの予想通りに成長をして南米を代表するキーパーとなりました。今のコロナが落ち着いたら、彼が海外でプレーをするのを見てみたいです。

元リーベル・プレートのディフェンダーで-10の潜在評価(最高評価)を持っていたて、すべてのFMプレイヤーが獲得をしたであろう、エデル・アルバレス・バランタの話も避けることはできないですよね。彼は目を見張るスキルがあるセンターバックに見えました。彼は速くて強くて、ボールを持っても素晴らしかったし、タイミングに関するセンスも抜群でした。しかし彼は現在スイスでプレーをしていますが(※正しくはベルギーへ移籍をしている)、海外では彼の実力は発揮できていないようです。彼を長年にわたって見守ってきましたが、彼が遅咲きの選手であることを願います。

アルゼンチンのリサーチで独自な課題があったりしますか?

まずは財政面です。スーペルリーガのすべてのクラブの正確な財務を把握することは不可能で、さらに下位のリーグのクラブに関しては言うまでもありません。私たちは数学を用いて、一人の選手や移籍市場を分析することで得られる証拠に基づいて「推測」することを余儀なくされています。

また、SNSはこちらではまだ成長し始めたばかりなので、あまり知られていないチームの情報を見つけるのはかなり難しいです。公式には上位2ディビジョンをカバーしていますが、私たちのファンベースはほとんどが下位のディビジョンでのプレーに専念しているため、できるだけ多くのチームの情報を更新することは毎年の課題の一つです。一部のチームは必要な情報をすべて持っていないため、一部のスカウトはスプレッドシートを使用して、試合ごとに手動で更新し、履歴を正確に維持しています。

あと、毎年のようにリーグ構成が変わってしまうので、シーズンごとにデータを比較することが出来ません。私たちがこのプロジェクトを引き継いだ時には、前期と後期の2期制で、20チームしかなく、年間38試合しかできなかったのでした。しかしその後、1部リーグを30チームに拡張するというとんでもない改編を経て、徐々にクラブ数を減らしていったのですが、今年は30チームに戻すという話も出ています。

アルゼンチンのデータベースをより良くするために行ったことは何ですか?

私たちは徐々に成長をしています。最初のころは最善の努力をしてデータベースを着実に良いものにしていました。これは量(収録選手数が3000人から13000人へと増加した)と質の両面で行われました。そのためには、メールで作業する6人から、Slack、WhatsApp、Google Drive、Dropboxを使った60人のスカウトチームへと、明確な仕事の手法を確立し、彼らの仕事を調整しました。

その後、アルゼンチンのコミュニティを育成するために、Twitterのアカウントを立ち上げました(@FM_Argentina)。これにより、アルゼンチンのFMプレイヤーを一箇所に集め、コミュニティが何を求めているのかを感じ取り、誤ったデータに対するフィードバックを改善し、スカウトネットワークを広めることができました。また、おかげでコミュニティーが爆発的に拡大して、フォーラムで200~250人いたコミュニティでしたが、13000人以上のフォロワーを持つようになりました。

現在はFMとそのコミュニティを広めるための第三段階に入っています。ラテンアメリカではまだ何千人もの人がFMとそのコミュニティを知らないので、その人々に布教をしたいです。幸いなことに、私たちには素晴らしいコミュニティがあり、多くのコンテンツ制作者がいて、ゲームを始めたばかりの人や、ゲームのデータ量に圧倒される可能性のある人たちのために、そのギャップを埋めてくれています。また、ゲームの技術的な面でもスペイン語でのサポートを提供しています。これにより、以前はFMとは何かを知らなかったプレイヤーがコミュニティに参加してくれるようになりました。

また、1部リーグクラブのプロコーチにもインタビューしています。彼らの選手との経験や、FMのデータとの比較など、現実とゲームとの横断も行っています。ソーシャルメディア上では、ゲームの入手方法やSteamについての質問など、何百ものメッセージが寄せられています。

まだまだやることはたくさんありますが、私たちはそれを仕事とは見ていません。それはほとんどが何年も前から好きだった趣味で、そこから変わることはありません。

みんな大好き終身名誉ワンダーキッドことエデル・アルバレス・バランタを誕生させた張本人のインタビューが見れるとは思ってもいませんでした。もし彼が期待されていたどおりの成長をしていれば、世界を代表するセンターバックはファン・ダイクではなくバランタになっていたでしょう。インタビューでは潜在能力を見誤った理由を色々と述べていますが、この頃のFMでは他にもアルゼンチンではクラネヴィッテルやマンマナなどリーベルの選手にワンダーキットが偏っていた気がして、単純にこの方がリーベルのファンなのかなとも思ってしまったりしました。クラネヴィッテルもマンマナもヨーロッパに渡り、それぞれアトレティコ・マドリードとリヨンという名門に所属をしていましたが、今ではモンテレイとソチでプレイをしていて、期待されていた活躍は出来ていません。とは言えども、期待の若手が大成しないのは世の常だし、FMの膨大なデータベースを支えるリサーチャーの皆さんには感謝をしてもしきれません。また、本文でもあるように遅咲きの選手になることを願います。

潜在能力についてはキーパーのエステバン・アンドラダについても書かれていて、U20のトーナメンの話があったが、これはおそらく2011 FIFA U-20ワールドカップのことをさしているかと思われる。この大会でアルゼンチン代表はベスト8であったものの、5試合を戦って、失点はエジプト戦でサラーにPKで決められた1点だけだったし、最後の試合もPK戦で2本止めたが敗戦という結果だった。試合を見ていないのでわからないのだがおそらく守備で大きな貢献をしていたのだろう。

また、アルゼンチンリーグをリサーチする上での難点として、リーグのルールが頻繁に変わるというものがあった。アルゼンチンのトップディビジョンは1期制だったり2期制だったり、クラブの数が変わったり、順位の決定方式が変わったりもするが、有名クラブを何としても降格させないために、降格の条件がここ3年間平均勝ち点で決めるという変わったルールがある(南米ではいくつかのリーグであるらしい)。それにも関わらず超人気クラブのリーベルは2010-11シーズンに降格する条件にあてはまってしまった。当時のアルゼンチンリーグの会長が1部と2部をくっつけてしまうことにより無理矢理リーベルを残留させようとしたのだが、流石に無理だったらしい。

アルゼンチンのFMコミュニティの活発さが羨ましく、なんとか日本のFM界隈も盛り上がってくれないかとは思うものの、力不足を感じるところである。

元ネタ:THE RESEARCHER INTERVIEWS | ARGENTINA

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サッカー監督シミュレーションゲームのFootballer Managerに関する動画やサイトを作っている人です。 かれこれFM2013からやっているけど、永遠の初心者。 好きなサッカークラブはイングランドのニューカッスル・ユナイテッド。 当ブログではプレイしているゲームについての...

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