利き足とパスの方向性(Football Manager)

2025年5月18日日曜日

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今回は利き足とパスの方向性についてFootball Managerで検証をしていきたいと思います。

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利き足とパスの方向性についてピンとこない人の為に一応説明をしておくと、人間の脚の構造的に、インサイドでキックをしたときにボールを飛ばせる方向はある程度の制限があります。そして多くのバスはインサイドキックによって行われると思いますので、利き足によってパスをする方向は多少の偏りがあるかもしれません。(クアレスマみたいな特殊な例は除いて(Youtubeに飛びます))

この影響で利き足によって選手が蹴りやすい方向といったものが存在するみたいです。なので監督によっては特定のポジションに特定の利き足の選手を配置するのを好む事があり、例えばビルドアップのことを考えて左のセンターバックには左利きの選手を置くのが好きな監督がちらほらいると思いますし、どの監督でも基本的には左サイドバックには左利きの選手を配置すると思います。

というわけで今回はFootball Managerでどれだけ利き足がパスの方向性に影響を与えるか検証をしていきたいと思う。検証の環境は以下の通り。

まずは検証結果の偏りを避けるために、90分で中立地開催のコミュニティ・シールドの試合を利用する。

そして対戦するマンチェスター・シティとアーセナルの選手の全員を、全ての能力が13でプレイ特性が無い状態に変更をする。

検証に使う戦術は以下の通りの4-3-3で、戦術自体は左右対称で、戦術が原因でパスの分布に影響が出ないようにしている。

そんな感じで全ての条件を揃えて、利き足だけ全員右利きの場合と、全員左利きの場合でそれぞれ15試合を実施した。そして両チーム合わせて30回分のデータを取得して、パスを受けた回数をポジションごとに平均を出したのが以下の通り。

左右のサイドバックや、センターバック、セントラルMF、ウイングを比較すると、明らかに右利きの場合は右、左利きの場合は左のほうがパスを受けた回数が多くなっている。なのでおそらく利き足によってパスの方向に左右差が生まれると言っても差し支えはないと思う。ちなみに一番右にp値というのは、統計学のt検定というものを使って2つの集団の平均が等しいかを検定した結果において、等しい確率となっている。一般的にこの値が2.5%以下の場合に有意な差があるとされていて、やはり基本的には前述の通り全員右利きの場合と左利きの場合でサイドバックなどの左右があるポジションはp値が低くなっている。セントラルMFに置いては左利きの場合にパスを受けた回数が多くなってしまった影響で右が差がないという結果になってしまっているが、右利きと左利きで明らかに左右のセントラルMFでパスを受けた回数が異なっているので、ここも差が出ていると言ってよいだろう。(記事を書いている時点でパスを受けた回数自体ではなく、左右差を検定すれば良かったと思ったが、もう一度計算し直すのが面倒だし、どうせ優位な差が出ると思うので許してほしい)

同じ右利きや左利き同士の中で左右のポジションで、同じくt検定を行った結果は以下の通りで、検定結果的にも明らかにパスを受けた回数に左右差があることがわかる。

続いて、以下の通りに、基本的には全員が右利きだが、左のセンターバックだけ左利きにした場合で、全員右利きの場合とパスの分布にどういった変化が出るかを検証してみた。

その結果が以下の通りで、全員右利きの場合と比較をしてセンターバック、サイドバック、ウイングでパスを受けた平均回数の左右差が減少をしたのと、セントラルMFにおいてはパスを多く受けたのが右から左に変わっている。おそらく左のセンターバックが左利きになったことにより、左のセントラルMFへのパスを通しやすくなったということか。

そして左のセンターバックを左利きにした場合でも左右のポジションでt検定をした場合は以下の通り。

センターバックについてはp値を見るとほぼ左右差が無くなったと言っても良い値になっている。セントラルMFは有意な差があるとまでは言えないが、3.59%というそこそこ差がありそうな値になっている。しかしそもそもセントラルMFは左右のパスを受けた回数が反転をしている。サイドバックとウイングについては相変わらず有意な差がある感じだが、全員が右利きや左利きだった場合と比較をするとp値は高くなっていて、左右差が減ったことがわかる。

というわけで今回は以上。今回の検証で選手の利き足とパスの方向性に関係性があることが分かったと思う。また、センターバックの利き足でセントラルMFへのパスの入り方が異なる方も分かったと思う。以上のことを考慮したり、チームのスタッツを見て、利き足と選手がパスを受ける回数を意識して戦術を組むと良いかもしれない。

今回はセントラルMFのパスの回数の左右差の原因をセンターバックの利き足で見つけることが出来た。しかしながらサイドバックやウイングについては色々と検証をしてみたが、このポジションだけを個別にパスを受ける数の左右差を逆転させることが出来なかった。

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プロフィール

サッカー監督シミュレーションゲームのFootballer Managerに関する動画やサイトを作っている人です。 かれこれFM2013からやっているけど、永遠の初心者。 好きなサッカークラブはイングランドのニューカッスル・ユナイテッド。 当ブログではプレイしているゲームについての...

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