今回のプレイガイドはプレミアリーグのバーンリーです。以前に紹介をしたリヴァプールの戦術を他のクラブでも使えないかと、中下位レベルで探していたら、最終的にバーンリーに行き着きました。そのあたりの理由も込みで書いていきたいと思います。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
ショーン・ダイク監督の元、限られたメンバーの中ではあるものの、優れた守備を構成して、今ではプレミアリーグに定着をしたクラブとなった。そういったチームのスタイルもあって、ディフェンスには優秀な選手がそろっており、また全体的に献身的な選手が多いクラブといった感じである。
ゴールキーパー
どの選手も足元が無くビルドアップに関しては苦手ではあるが、ニック・ポープはキーパーとしての能力は非常に優れているし、他の2人も控えとしては優秀なレベルだと思う。
ニック・ポープ
イングランド代表のキーパー。足元は弱いが、キーパーとしての能力に限れば優れていて、空中戦やシュートストップは高いレベルでこなせる。
ベイリー・ピーコック=ファレル
センターバック
ターコウスキーとミーで優秀なディフェンスが組めるが、ミーが怪我をしているので序盤は使えない。ダンが控えとしては問題ないレベルの能力の上に、給料が安かったりクラブ内育成というありがたい選手。
ジェームス・ターコウスキー
イングランド代表にも選ばれる優秀なディフェンダー。ディフェンスに関しては欠点が無く、タックル、マーキング、ポジショニングあたりが得意な選手。ビルドアップは少しパスコースを探すのが苦手だが、割と正確なパスは出せるという感じ。
右サイドバック
1番能力の高いロートンは割と何でもできるので使い勝手の良い選手。しかし、ロートンもバーズリーも年齢が高めなので、若手の選手が欲しいところか。
マシュー・ロートン
攻守ともに全体的に何でもそこそこできるサイドバック。運動量が豊富なのは良いが、サイドバックとしては少し足が遅いのが気になる。
左サイドバック
テイラーもピーテルスも同じくらい優秀だが、テイラーがビルドアップ面で欠点がある感じか。一方ピーテルスは年齢が高め。
チャーリー・テイラー
クロスとタックルが得意ではあるが、パスコースを探すのが苦手。あとはそこそこできるといった感じ。
ミッドフィルダー
コーク、ウェストウッド、スティーブンス、ブラウンヒルあたりまでは優秀だが、そこから大きくレベルが落ちる感じ。本来は4-4-2を使うクラブなのでミッドフィルダーの数は手薄か。
ジャック・コーク
献身的に走り回れるのが売りの選手。守備はそこそこ優秀で、攻撃も最低限は出来るといった感じ。
ウイング
どの選手もチームワークや運動量が高め。欠点はないが、大きな個性もない選手が多い。
ヨーハン・ベルク・グズムンドソン
献身的で運動量のある選手。アシストはそこそこできるが得点能力は最低限といった感じ。
ジェイ・ロドリゲス
全体的にそこそこ良いが、クロスだけ苦手という感じ。
ドワイト・マクニール
ドリブルが得意で、他も全体的にそこそこ優秀といった感じ。守備に関してはウイングというポジションにしてはかなり優秀。まだまだ若いので、これからの成長次第では何でもできる優秀な選手になるだろう。
フォワード
フォワードもウイングと似て献身性のある選手が多い。それに加えて空中戦も強い感じ。
クリス・ウッド
ラグビーが盛んなニュージーランドという少し珍しい国籍の選手。ニュージーランドからイングランドに10代で渡ってきて、イングランドだけで10個のクラブを経験している。フィジカルに優れていて、空中戦に強いターゲットマンという感じ。ボールを受けた後にパスの出し先を探すのは苦手だが、あとはだいたいそこそこといった感じ。
センターバックも同様にターコウスキーとミーが優秀なので起用をするが、ビルドアップ能力の低さが気になる。
右サイドバックはロートンを起用。欠点が無く、右サイドバックの一番手なのでそのまま起用。運動量が豊富なのは戦術とあっているが、もう少し足が早いと嬉しいか。
左サイドバックはピーテルスとニールが同じくらい優秀なので悩みどころ。センターバックのビルドアップ能力が微妙なので、サイドバックはビルドアップ能力があったほうが良いかと思いピーテルスを使おうと思ったが、元から足が遅かったのだが、途中から高齢による退化でより足が遅くなったので、テイラーを使うことにした。
守備的ミッドフィルダーはミッドフィルダーの中で守備が得意なスティーブンス。ミッドフィルダーは残りの選手でオフザボールが優れているコークとブラウンヒル。
ウイングも一番優秀なグズムンドソンとロドリゲスが献身的でスタミナもあり戦術にあっているのでそのまま起用。
フォワードはウッドとバーンズが同じくらい優秀で悩みどころだが、ウッドはゴールに背を向ける特性を持っていて、ポーチャーの役割に求めることと反するのでバーンズを起用。
結果
リーグ戦は6位で来季はヨーロッパリーグに出場、カップ戦はそれぞれマンチェスター・シティとユナイテッドに負けてベスト4だった。降格回避が目標のクラブなのでかなり良い成績が納められたと思う。
リーグ戦の成績を見ると失点が少し多めな感じが。
上位のクラブを相手にしたときの失点が多い。ウイングが両方ともインサイド・フォワードという攻撃的な役割を担っているので、どうしても押し込まれて守備的な局面が多いと無理が来る。
リヴァプールの時とは異なり、フォワードが一番得点が多くなった。リヴァプールと比較をするとカウンターからの得点比率が多いので、そういった結果となった感じか。
アシストは同じミッドフィルダーでもコークとブラウンヒルで大きな差がついている。これはそれぞれのプレイ特性で、コークはボールを受けに下がるを持っていて、ブラウンヒルは相手エリア内にはいるを持っているので、そこらへんが影響をしているか。
課題
戦術的な課題としては、両ウイングがインサイド・フォワードという攻撃的な役割を担っているため、劣勢時に守備にかなり無理が来てしまうところか。チームワーク、運動量、スタミナが高いウイングであればある程度はカバーできるが、強豪相手に押し込まれると無理がくる。戦力を強化して劣勢となるような試合を減らせばリーグ戦であれば優勝が狙えるかもしれないが、強いクラブしかいないチャンピオンズリーグで優勝を狙うのはこの戦術だときついかもしれない。実際に、リヴァプールの時もパリサンジェルマンに敗れている。
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