MLS解説(Football Manager)(翻訳記事)

アメリカ合衆国。5つの異なるタイムゾーンにまたがるほど広大な国。国旗の星条旗、タイムズスクエア、ハリウッドで有名なこの国は、メジャーリーグサッカー（MLS）の本拠地でもある。

MLSは1994年のアメリカW杯の成功を受けてスタートし、1996年に10チームで開幕した。多くのアメリカンスポーツと同様、東西の地域カンファレンスに分かれ、その最初のシーズンからリーグは成長を続けてきた。2007年にトロントFCがカナダ初のフランチャイズとしてリーグに加盟し、2023年シーズンはセントルイス・シティSCの加入により29チームで争われることになった。

このリーグは、普段ヨーロッパのリーグでプレイしている人には馴染みのないルールがたくさんあるユニークなリーグだ。ここでは、それらに慣れ親しみ、MLSカップの栄光にあなたのチームを導くのに役立つガイドです。

リーグのフォーマット

セントルイス・シティSCの加入により、2023年のMLSは東カンファレンス14チーム、西カンファレンス15チームの計29チームとなる。レギュラーシーズンは合計34試合を戦うことになる。

リーグ戦は2月下旬に開幕し、MLSカップファイナルは最終的に11月下旬に行なわれる。各カンファレンスの上位7チームがプレーオフの出場権を獲得し、一発勝負のノックアウトゲームが行われる。

また、各チームはサポーターズ・シールドを争う。サポーターズ・シールドはレギュラーシーズンの成績が最も良かったチームに与えられるトロフィーだ。

アメリカでのキャリアを通じて、あなたのチームが出場する可能性のあるノックアウト大会がいくつかある。

選手登録のルール

すべてのセーブと同じように、戦術を練るのと同じくらいに重要なのがチーム作りだ。

スカッドを編成する際に念頭に置かなければならないのは、リーグのサラリーキャップを遵守しなければならないということだ。2023年シーズンのサラリーキャップの総額は521万ドルで、登録選手全員のコストをカバーしなければならない。あなたが組織化され、利用可能なさまざまな契約オプション（そう、1つだけではない）を使いこなすことができれば、キャップ内に収めることはそれほど難しくないはずだ。

ロースターには主に2つのパートがある。"オンバジェット "はサラリーキャップに計上する契約、"オフバジェット "はそうでない契約に適用される。少し詳しく説明しよう。

シニア契約はアメリカで利用できる標準的なプロ契約であり、特別指定選手(DP)契約はチーム内で最も年俸の高い選手にのみ与えられる。ポテンシャルの高い若手選手には、若手特別指定選手(YDP)契約かU22イニシアティブ契約を結ぶことができる(U22の場合は年俸が61万2000ドル以下でなければならないという違いがあり、どちらも移籍金が認められている)。DP/YDP/U22契約はすべて、賃金や獲得コストに関係なく給料制限が固定されている。詳しくはゲーム内のルールページをチェックすると良いだろう。フルタイム契約とシニアミニマム契約は、シニア/20プレーロースターの契約タイプを締めくくる。

これも全体のサラリーキャップに影響しないジェネレーション・アディダス(GA) 契約はスーパー ドラフトを通じて来る最高のプロスペクトにオファーされる契約ですが、これらはエントリー レベルと契約し、更新することはできません。MLSリザーブ(RES)契約は、リーグに新規加入選手のためのもので、これらは25歳未満にのみ与えることができます。Football Managerでは少しシンプルにするために、もう一つの契約タイプ、シニア最低報酬(SMS)を追加しました。SMSはOn/Off予算が可能な唯一の契約タイプで、利用可能な枠に基づいて決定されます。ジェネレーションアディダスとリザーブ契約の選手は、キャップフリーとみなされます。 キャップフリーの最後のタイプは、ホームグロウン選手(アカデミー出身)です。HG選手は、FT、SMS、またはRES契約を結ぶことができ、最初の契約中は常にオフバジェットになる。

シーズン初戦の直前、3月上旬に選手登録を確定する必要があります。30人以上の選手を登録することはできず、そのうち20人以上は「シニア」選手(特別指定選手を含む)であってはならない。この20人がサラリーキャップの上限となり、残りの10人(最大6人のリザーブ選手とジェネレーションアディダス、シニア最低報酬の選手)は「予算外」とみなされます。シニアのホームグロウン選手の中には、ホームグロウン予算のおかげで、サラリーキャップの一部または全部をオフにすることができる選手もいます。

MLSの各チームは8つの外国人枠を得る。カナダのチームにはさらに3つの外国人枠が与えられる。さらに、カナダの3つのクラブは、最低3人のカナダ人をチームに入れなければならない。あなたは高価で優秀な選手が多いが小さいスカッドと、安いが多くの選手がいてローテーションができるスカッドのどっちが好みですか？

トレードと移籍

さあ、自分のチームに選手を獲得することを考えましょう。リーグ外から選手を獲得することも、フリーエージェントと契約することも、他のチームとトレードすることもできる。

MLS外から外国籍の選手と契約する場合、あなたは彼らを受け入れるための8つの外国人枠からスタートする。しかし、この枠は他のチームとトレードすることができる。たとえば、さらに外国人選手を獲得したい場合、他のチームとトレードすることで、自分の枠を9つに増やし、相手の枠を7つに減らすことができる。これらの枠は、現在リーグでプレイしている外国人のうち、「グリーンカード保持者」でない者にも適用される(アメリカのチームであればカナダ人も含む)。MLSでのトレードは楽しい。交換する選手が同じようなレベルであれば、追加要素なしで交換できるかもしれない。しかし、一方の側は、彼らが望むものを確保するために少し多くを提供する必要があり、その時点で選手の権利、将来のドラフト指名権や配分金のようなものを含めることができる場合があります。MLS での取引を成功させる鍵は、長期的な計画と何をやって何を望むかに少し考えを置くことです。

MLSプレイで自由に持っている最も貴重なものではないが、選手の権利は有用なカードにすることができます。彼らはゲーム内で選手の価値の10％と推定される。クラブは、いくつかの様々な権利を持っている(ドラフトのピック、ホームグロウン選手、フリーで去ることを選択した選手)、つまり他の誰かの選手の権利、選手、割当金または将来のドラフトピックのいずれかと後で任意のクラブと交換できることを意味します。ドラフト案にこれらを加えることで、すべての違いを生み出すことができ、さらに先のトレードを準備することができる。

選手と契約する際に考慮する価値があるもう1つのことは、移籍予算の外にある一般移籍金(GAM)と目標移籍金(TAM)の予備費だ。前者はシニア選手のサラリーキャップへの影響を軽減するために、後者は特定指名選手のキャップへの影響を、代わりにシニア契約に降格させる程度まで軽減するために使うことができ、それによって指名枠を空けることができる。このお金は各シーズンの初めにリーグからクラブに与えられ、どちらのカテゴリーもトレード可能である。GAMとTAMは契約オファー時に交渉に役立てることができ、選手の要求を満たしながら契約をキャップに収める方法が増える。

選手登録の固定は9月までないため、自分のスカッドを調整時間はある。選手を変更する1つの方法は、選手が負傷したときだ。レギュラーシーズン6試合以上の離脱が予想される選手がいれば、故障者リストに入れることができる。また、シーズン残りの試合に出場できない選手がいる場合は、シーズン負傷者リストに追加することができます。このどちらかを行う利点は、負傷した選手の代わりの選手と契約するためのロースター枠を空けることができることです。

ドラフト

ドラフトは、すべての主要なアメリカのスポーツの重要な要素です。MLSではシーズンを通して6種類のドラフトが行われる。

拡張ドラフトは、新規加入チームだけのものだ。2023年、セントルイス・シティSCは既存のMLSチームから5人ずつ指名できる。新規加入チーム以外のチームは、最大12人のメンバーをドラフト指名から守ることができる。ドラフトで獲得できるのは、各チームから1人のみ。

1月に行われるMLSスーパードラフトでは、アマチュアチーム(アメリカの大学に在籍する選手)から最大4人(指名トレードを行う場合はそれ以上/それ以下)を指名することができる。エクスパンションチームが常に最初の指名権を獲得し、その順番は前シーズンのリーグ順位によって決まる。たとえば2023年、最初の指名権はセントルイス・シティSCに与えられ、その後に2022年にプレーオフに進出できなかったチームが続く。その後、プレーオフに進出したチームが敗退した順に続き、リーグ優勝チームが最後のピックとなる。もしあなたのシーズンが好調であれば、1巡目指名権を他のものとトレードしてみる価値があるかもしれない(これについては後述）。

既存のチームは、2回行われるウェイバードラフトで、他チームから放出された選手を指名することができる。1つは3月のシーズン開幕直前に行われるもので、土壇場で2、3人補強する手段として役立つことが多い。もう1つはシーズン終了後に行われるもので、他チームとの契約が切れた若手を獲得するチャンスがある。このような選手は、チームに若返りのために放出されたこともあれば、単にキャップに収まらない選手であり、トレードや新規契約を探す時間がなくなってしまうこともある。

MLSは無制限フリー エージェントがなく、選手のリーグにいた時間によって彼らはフリーエージェント、または権利放棄または再エントリードラフトになります。ウェイバードラフト・ステージ1で指名された選手は、あなたのチームに入団した時点で自動的に契約延長となるので、指名する選手の賃金や契約タイプには注意しよう。 ウェイバードラフト・ステージ2では、あなたはMLSの権利を獲得するだけであり、指名した選手と契約するために新たな契約を交渉する必要がある。

MLSをマスターするためのTips

• ドラフトを活用する - 大金をかけずにチームを強化する素晴らしい方法です。スカウティングは難しいものですが、ショーケースや12月のドラフト選手プールとGAセレクションの発表後にスカウトを配置するようにしましょう。
• サラリーキャップに気を配りましょう。予算内に収められないと、なかなかうまくいきません。ロースターにいる選手の契約を買い取るにはGAMを使い、新しい選手と契約するときはGAM/TAMを使う。
• 戦略的に考えよう。さまざまな契約タイプを最大限に活用して、勝者のチームを作ろう。例えば、最大6人までしか獲得できないからといって、全員にRES契約を与えてもうまくいかない。
• 成功への道をトレードで切り開く - 選手、選手権利、割当金、ドラフト指名権をトレードできるのは素晴らしいリソースであり、適切に行うことですべてが変わる可能性がある。キャップに収まらない選手を無駄に失うことはない。
• 育成とキャップとロースターの管理を助けるために選手を貸し出しましょう。

どこのクラブでプレイする？

もしアメリカで監督業に携わることになった場合、私たちがお勧めするいくつかのチャレンジがある。

ニューヨーク・レッドブルズ

レッドブルズは、13回とポストシーズン出場の最長連続記録を保持しているが、まだMLSカップを持ち上げていない2つのオリジナルチームの一つです。彼らは3つのサポーターズシールドを獲得することに成功しましたが、ついにそのリストにMLSカップを追加することができますか？

現在レッドブルズでプレイしている有名選手には、ルイス・モーガン、カルロス・コロネル、リニャレスなどがいる。

セントルイス・シティSC

FM23のリーグに新たなフランチャイズが加わり、ゼロから戦術や移籍戦略を実行できるようになった。

チームはすでに、元ボルシア・ドルトムントのロマン・ビュルキやヨアキム・ニルソン、セルミル・ピドロなど、国際的に活躍する素晴らしいタレントを擁している。

ロサンゼルス・ギャラクシー

L.A.ギャラクシーはMLSの銀河系軍団として、初期のリーグを支配した。彼らのトロフィーキャビネットは、5つのMLSカップ(リーグ記録)と4つのサポーターズシールドと非常に印象的です。現在、ハビエル・"チチャリート"・エルナンデス、ドウグラス・コスタ、リキ・プッチを含む注目すべきスーパースターたちが、ここ数年にわたってジャージを着ている。カリフォルニアに本拠地を置くこのチームにとって、近年はあまり芳しくない。ギャラクシーは過去5年間で2度しかプレーオフに出場していない。

ナッシュビルSC

音楽の都を本拠地とするナッシュビルSCは、2020年シーズンからMLSでプレーを開始し、それ以来ますます力をつけている。最近、サッカー専用スタジアムがオープンし、未来は明るい。キャプテンのダックス・マッカーティ、ハニ・ムフタル、ウォーカー・ジマーマンなど、すでに強力なロースターを誇る。必要なのは2、3人の新加入選手だけで、MLSカップはあなたのものになるかもしれない。