【オトラボ様コラボ！】スペイン3強以外のスター選手をFootball Manager 2023で見てみる

今回はオトラボ / オトラ・リーガ研究室様(@_otrabo_)に、スペイン3強以外のスター選手を、サッカー監督ゲームFootball Manager 2023にも触れながら紹介をする記事を書いていただきました！

オトラボ様は、スペイン3強(レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード)以外のクラブ、いわゆる"オトラ・リーガ"を中心にLaLigaの魅力を広めるために活動をしており、Youtubeのチャンネルはこちらです。個人的にはレアル・ソシエダのカンテラの元コーチへのインタビュー動画や、セルタのカンテラのコーチへのインタビューの動画が、スペインのサッカーや育成のリアルが知れて非常に面白くて好きです。

当ブログ「社畜ゲーマ」は、Twitter(@kerlon_fm)もやっているので、よろしければフォローをよろしくお願いいたします。当ブログではFootball Managerの様々な情報を発信しているので、よろしければ他の記事も見ていってください。

セビージャ
オリベル・トーレス Óliver Torres
#21/CM/27歳

20代前半でアトレティコの10番を背負った神童。ポルトを経て、2019年の夏からセビージャでプレーしている。天才肌らしい右足での展開力やボールキープ、スルーパスのセンスは抜群。しかし、ブロックを組む時のポジショニングやマーキングなどの組織守備が出来ないのが惜しいところで、良いところも悪いところもしっかりゲーム内で表現されている。フィジカルも持ち合わせてはいるのだが、守備時は身体能力に任せたシーンが目立っていた。その中で今季は主にシャドーやサイドハーフを務めており、ここ4季の中では最高潮の輝きを見せている。守備面に関しても今季は少しずつ改善していて、穴になるようなポジショニングは減ったように思える。歳を重ね円熟味すら感じさせる神童のプレーぶりに今後も注目だ。

ベティス
アイトール・ルイバル Aitor Ruibal
#24/RB/26歳

元々はストライカーの選手だったが、いつからかウィングになり、サイドハーフになり、そして度々見せる魂のハードワークと当たられても倒れないフィジカルの強さが評価され、今季から右のサイドバックにコンバートされた苦労人。それが反映されて、FM内でも右サイド全てに前線や左サイドのポジションまで適性がついている。中でもやはりサイドバックは性に合うようで、完全に適応し退団したベジェリンの穴を埋める大活躍をしている。元々前線の選手であるため技術もサイドバックとしては非常に高く、大外のレーンを走り回りつつ、要所要所で内側に入りカットインからの展開やドリブル突破なども持っているので、非常に厄介な選手だ。

ラ・レアル
ベニャ・トゥリエンテス Beñat Turrientes
#22/CM/21歳

BチームでクラブのレジェンドX.アロンソに薫陶を受けた、レアル・ソシエダに所属する2002年生まれの新鋭。世代別代表に選ばれるなど早くから将来を嘱望されていて、FMでもポテンシャルが高く設定されている。主なポジションは守備的中盤、センターハーフ。繊細なボールタッチ、両足を使う捌きとターン技術が光り、狭いスペースでも難なくプレーする。一見線が細く見えるがフィジカルコンタクトが強く、ボール奪取力も高い。強烈なミドルも武器の一つ。現在はトップチームのサッカーへの適応に苦しんでいるが、ハマればチームに大きなクオリティーをもたらすだろう逸材。

ビジャレアル
アレックス・バエナ Álex Baena
#16/WG/21歳

ビジャレアルで今季最も勢いのある21歳ファンタジスタ。昨シーズンは、セグンダ所属のジローナにレンタルされると、クラブのプリメーラ昇格に貢献。今シーズンは、ビジャレアルに戻り、公式戦36試合出場10G5Aと、クラブを牽引する働きを見せる。

主戦場は、ライン間でのゲームメイク。高いサッカーIQを活かしたポジショニングと抜群のパスセンス、高精度のミドルシュートが持ち味で、FM内でもテクニック系の能力が軒並み高くなっている。また、常に被カウンター対応の一番手として激しいネガティブトランジションを見せる献身性も魅力。U21代表に選出されている。

対人能力、空中戦、ビルドアップ、ポジショニングといった全ての能力が二重丸のハイクオリティなスーパーセンターバック。二度精巣がんの治療のためピッチから離れる経験をするも、闘病を経てピッチに帰ってきた不屈の男。トップチームに在籍してから5回監督が変わっているのだが、どの監督のもとでも主力になるなど適応力の高さも魅力的。リーガの中では1,2を争うレベルで完成度が高いのだが、何故か代表に一向に呼ばれない上に、ビッグクラブに移籍する気配もないため、実力に対する知名度がものすごく低く、過小評価されている。FMの能力も高め設定ではあるが、もっと高くてもいいくらいだ。

バレンシア
ギオルギ・ママルダシュビリ Giorgi Mamardashvili
#25/GK/22歳

多くの有望な若手がいるバレンシアの中でもトップクラスの注目株。昨季、度重なるGK陣の負傷により移籍後直ぐに開幕スタメンを飾り、デビュー戦となったこの試合でいきなり怒涛のパラドンを見せ、鮮烈なインパクトを残した。2メートル近い長身と長く伸びる手足からはワールドクラスのポテンシャルを感じさせる。そして今季は短所だったビルドアップにも挑戦。左右両足でのフィードや、積極的な縦パスの姿勢が伺え、その成長は著しい。成長曲線はFMでも高く評価されているため、現段階でも完成度の高い未来の守護神として獲得してほしい。しかし年明けからはチームの不調に巻き込まれる形となり中々コンディションが上がらないが、降格を争ってる現状、彼の奮起に残留の命運がかかる。

オサスナ
モイ・ゴメス Moi Gómez
#16/CM/28歳

バレンシア生まれの28歳。地元クラブからビジャレアルユースに引き抜かれ、ビジャレアルや、ヘタフェ、スポルティング・ヒホン、ウエスカを渡り歩き、今シーズンからオサスナに所属している。

FM内では何故か利き足が右になっているが、彼の一番の強みは、両足とも高精度に蹴り分けるプレースキック。オサスナではインテリオールやサイドハーフを担当しながら、押し込んだ展開では、ボランチ付近までポジションを下げて、配球力を活かしたゲームメイクを見せる。また生粋のハードワーカーで、押し込まれる展開が続いても常にディフェンスの集中力を切らさないタフネスさを併せ持つ。

バルセロナから今季、大補強の煽りを受けセルタへフリー移籍したDF。元々は3バック専用機タイプで、4バックのバルサでは適応に苦しんだが、セルタの新監督カルバリャルからの｢ちゃんと守備をするなら、攻撃は何をしてきてもいいよ｣という言葉を受けサイドバックとして覚醒。攻撃時の振る舞いはフリーロールどころの話ではなく、何故か逆サイドのハーフレーンをドリブルで切り裂いたり、ペナルティエリア内でFW顔負けの引き出し方をしたりと謎の才能を開花させた。ミンゲーサ・ロールとして一世を風靡する時代が来るのかもしれない。そんな戦術をFM上でぜひ再現をして欲しい。

ラージョ
オスカル・バレンティン Óscar Valentín
#23/CM/28歳

マドリードのクラブを渡り歩き、2019年夏からラージョ・バジェカーノでプレーするセンターハーフ。圧倒的な個の力が光るタイプではないが、守備ではDFラインから大外まで幅広くカバーし、攻撃では駆け引きを交えて開かせたゲートから縦パスを通す。またキックが上手く、ダイレクトで大外レーンに展開することも可能。守備範囲の広さはFMの能力でも現れていて、チームワーク、運動量、勇敢さ、スタミナが高い評価になっている。ボールに絡まない時は斜め後ろのパスコースを作ることで選択肢を生み、味方の前向きのプレー選択を助ける。パンチ、抑えの効いたミドルシュートも魅力。

エルチェ
エドガル・バディア Édgar Badía
#13/GK/31歳

豹のようにしなやかなセービングが魅力の31歳ゴールキーパー。カタルーニャ生まれでエスパニョールのカンテラで育つも、トップチーム昇格は果たせず。移籍先である当時3部相当のレウス・デポルティウでスタメンに定着し、2部昇格に貢献。しかしながら、クラブが給料未払い問題で処分されてしまい、現在のエルチェに加入することとなった。

180cmと小柄ながらも、読みと抜群の身体能力でボールに飛びつく。FM内でも反応が19と際立って高い。戦力差から押し込まれる展開の多いクラブ状況の中、プリメーラ残留に最も貢献している選手だろう。

今冬にエスパニョールに加入したメキシコのDFリーダー。今季前半戦破綻していたエスパニョールのDFラインは彼の加入後見違えるほど改善された。対人能力や空中戦、駆け引きやラインコントロール、守備能力の全てにおいて高水準であり、引け目がない。FMの能力を見ても全ての能力がハイレベルになっている。攻撃面は控えめな印象だが、特段大きなミスもない。無理に繋ぐことは決してせず、判断力の高さが光るシーンも多い。もう既にプレミア方面から興味を示されているそうで、夏にはステップアップもあるだろう。リーガでも指折りのCBになっていくであろう選手に注目だ。

ヘタフェ
ポルトゥ Portu
#9/RB/30歳

2022年夏にヘタフェCFに加入した、CB/守備的中盤以外ならどこでもプレーできるユーティリティープレイヤー。スピード、当たりの強さが持ち味のアタッカーで裏抜けや積極的な仕掛けでチャンスを演出する。一度ボールを収めれば相手とボールの間に身体を入れるキープで簡単には失わない。FMでも高い評価を受けている並外れた勝利への執念と献身性は攻撃のみならず守備にも生かされる。ハイプレスでは二度追い三度追いを厭わず、ブロック守備時に正しいポジションを取る感覚も持ち併せている。足技こそ無いが、“闘う”プレースタイルで勝利に貢献する。

マジョルカ
アブドン・プラッツ Abdón Prats
#9/ST/30歳

マジョルカの9番を背負う30歳のカンテラーノ。1部でのシーズン最高得点は3点で、数値もおおよそ普通で目立つ能力はないが、マジョルカ島では英雄と呼ばれている。その理由は、昇格プレーオフでの逆転弾、チームを残留に導く一発など、幾度も劣勢の場面からマジョルカに奇跡をもたらしてきたから。さて、ここで彼に興味を持った人は、昨季の37節ラージョ戦のハイライトを見て頂きたい。残留のためにはほぼ勝利が絶対条件という中で行われたこの試合。これを見れば、彼の異常なまでの勝負強さ、さらには彼が英雄と呼ばれる理由もわかるはずだ。是非。

カディス
ホセバ・サルドゥア Joseba Zaldua
#2/RB/30歳

レアル・ソシエダの育成組織で育ち、2022年夏にカディスCFに完全移籍。中央寄りのレーンに入って組み立てる事はあまり無く、大外レーンを上下動するクラシカルなサイドバック。1 on 1に絶対的な強みのあるディフェンダーではないが、抜かれてもカバーが間に合うよう周囲の選手と良い距離感、位置関係に身を置く感覚に長けている。チームワークの値が高いのはそういう部分であろうか。どちらかというと守備に強みのあるタイプだが、機を見た思い切りの良い攻め上がりから放つ美しい放物線を描くクロスは、何度も重要なゴールを演出してきた。

アルメリア
エル・ビラル・トゥレ El Bilal Touré
#9/ST/21歳

今季スタッド・ランスから加入したコートジボワール系マリ人のストライカー。ラ・レアルに移籍したサディクの穴を埋める形での加入となった。身体能力が売りのストライカーで、強靭さと加速力がどちらも高くなっている能力通り、ポストプレーとラインブレイクどちらも出来るのは強み。シーズン序盤は昨季までサディクにおんぶに抱っこだったチーム事情もあり、タスクオーバーに陥り機能していない場面もあったが、適応し始めてからは圧倒的な馬力とフィジカルでアルメリアの攻撃を牽引。18試合で6ゴールと低迷するチームの中で1人気を吐く活躍を見せていた。しかし、いよいよブレイクかというタイミングでまさかの靭損でシーズンアウトしてしまったのが悲しい。

バジャドリー
イバン・フレスネダ Iván Fresneda
#27/RB/18歳

今冬の移籍市場で、各国10クラブ以上の強豪が興味を示していた逸材のティーンエイジャー。マドリーのカンテラ出身で昨季からバジャドリーでプレー。中々調子が振るわないチームの中でも別格の輝きを魅せている。粘り強い対人性能に現代型SBらしい技術力を持ち合わせており、ゲーム内でも総合力の高さが光る能力になっている。その中でも特筆すべきはメンタリティだろう。低い位置からのアーリークロスや果敢に一対一を仕掛けていく姿は自信に満ち溢れている。若手らしいアグレッシブさはありつつも、堂々としたプレー判断からは既にベテランらしい風格も出ている。近いうちにステップアップを果たすであろうフレスネダ。早いうちから知っておいても損はないだろう。

ジローナ
アレイシ・ガルシア Aleix García
#14/CM/25歳

ようやく日の目を浴びた遅咲きの天才肌。10代でマンチェスターシティに引き抜かれた逸材だが、レンタル生活や戦力外通告、ルーマニア移籍などを経験している苦労人でもある。昨季からプレーするジローナではプリメーラ昇格に貢献し、今季はプリメーラで圧巻のパフォーマンスを披露している。FMでの能力はちょっと過小評価気味だが、プレイ特性の部分はまさに彼といった感じである。三列目から鋭く入れるキラーパスは唯一無二であり、彼の右足から多くの決定機が演出される。また抜群のセンスを持っていながらも、攻撃に守備に奔走する献身性も持ち合わせている。天才肌ならではの過信から生まれる低い位置でのロストや、自陣ペナ内でサイドチェンジをするといった判断力が玉に瑕だが、それを差し引いても魅力的な選手であることは間違いない。