今回のプレイガイドはセリエAのベネヴェント・カルチョです。
昨季にセリエBで優勝をして、今季セリエAに昇格をしてきたクラブで、監督はあのフィリッポ・インザーギです。
内容としてはジェノアに続き、以前にカリアリで上手く行った戦術の検証で、それぞれのポジションでどんな選手が良いかの確認という感じです。今のところはトップ下はオフザボールと判断力あたりが良いと活躍をしそうなことはなんとなくわかっています。また、ジェノアでプレイをしたときに、右サイドミッドフィルダーのザッパ・コスタが15ゴールの活躍をしました。得点シーンや能力について色々確認をしてみたところ、得点シーンでは空中戦が多かったり、能力についてはカリアリのときの同ポジションの選手と比較をして、ジャンプ到達点やヘディングが良かったように見えました。なのでそのようなタイプのトップ下やサイドミッドフィルダーのいるクラブを探した結果、ベネヴェントにたどり着いたという感じです。
他のクラブのプレイガイドもこちらでまとめてあるので、よろしければご覧ください。
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戦力確認
2部から昇格をしてきたクラブではあるが、意外とそれぞれにポジションに悪くない選手が揃っており、残留は難しくはないのではないか。
ゴールキーパー
モンティポ、マンフレディーニと2部から上がってきたクラブにしては優秀な選手がいて層が厚い。
ロレンツォ・モンティポ
とりあえず欠点はなく、空中リーチや反応あたりが優秀な選手。悪い選手ではないが、セリエAレベルの平均的なキーパーと比べると1対1やハンドリングが少し物足りないか。
ニッコロ・マンフレディーニ
モンティポと同じく欠点はない選手だが、長所もない感じ。2部なら正GKという感じで、1部の控えGKとしてはちょっと優秀な感じか。
ピエール・グラツィアーノ・ゴーリ
40歳の超ベテランGK。ベテランではあるが、予測力や冷静さといったメンタル面に欠点がある。そして顔が濃い。
センターバック
悪くはない選手がそろっているのだが、全体的に足が遅い選手ばかり。
カミル・グリク
モナコで活躍をしていたポーランド代表のベテランのセンターバック。スピード、加速力、敏捷性あたりは低く、機動力にかける選手ではあるが、それ以外の守備に必要な能力は素晴らしい。特に、ジャンプ到達点、バランス、強靭さ、ヘディングが強く、空中戦やボディコンタクトに強かったり、タックル、積極性、勇敢さあたりも高いので、積極的にボールを奪えそう。また、視野とパスも悪くないので、ボールをそこそこさばける。
ルカ・カルディローラ
少し機動力に欠けることを除けば全般的に悪くない能力をしている選手。特にジャンプ到達点やヘディングが高く、空中戦に強い。
アレッサンドロ・トゥーイア
カルディローラと似て、機動力には少し欠けるが、空中戦は強い選手。冷静さが低く、プレッシャーがかかるときのプレイの安定感が少し心配。
ルカ・アンテイ
控えとしては悪い選手ではない感じではあるが、足があまり早くなかったり、集中力と判断力が低かったりと少し欠点がある一方で、あまり長所もない感じの選手。
右サイドバック
レティツィアは欠点が無く使いやすい選手で、デパオリも空中戦の弱さは気になるが悪くないので、層は良いポジション。
ガエターノ・レティツィア
マーキングは最低限という感じだが、全体的に欠点が無い選手。足が速く、クロスが上手い。
ファビオ・デパオリ
マーキングが低いのと、ジャンプ到達点が低いので、クロスに対する守備に不安はあるが、それ以外はまぁまぁという感じ。
左サイドバック
バルバ、フロンとともに悪い選手ではなく、どちらも使いたいレベル。
フェデリコ・バルバ
守備が優れており、ポジショニングの15や、ジャンプ到達点が13なのはサイドバックとしてはかなり優秀。攻撃やビルドアップ面はそこそこという感じ。
ダーム・フロン
全体的にそこそこ優秀な選手。2部から昇格のクラブでこのレベルの選手が控えになってしまうのはもったいない感じがする。
ミッドフィルダー
全体的に欠点が無く、それに加えてなにか個性を持っている選手が多く、使い勝手も良いし、面白い戦術が組めそう。
パスクアーレ・スキアッタレッラ
33歳のおじさんだが運動量が多い頑張り屋さん。全般的にそこそこ良い感じで、割と何でもできる。
アルトゥール・ヨニツァ
モルドバ代表という珍しい国の代表選手。オフザボールとチームワークが高く、他の能力も全般的にそこそこな選手。
ペルパリム・ヘテマイ
ユーゴスラビア系のフィンランド人。チームワーク、運動量、勝利意欲、勇敢さ、積極性あたりが高く、元気に走り回る選手で、タックルも高いので、ボール奪取が得意。他の能力も悪くない。
ブライアン・ダボ
オフザボールと予測力が高いので、攻撃時のポジション取りが良い。運動量も豊富な選手。サイドミッドフィルダーもできるのだが、ジャンプ到達点とヘディングが13と、サイドの選手にしては空中戦が強い。
ニコラス・ヴィオラ
まずはロングシュートと決定力が16なのは強烈すぎる。ミッドフィルダーでこのレベルシュートがうまい選手はなかなかいないだろう。また、クロス、パス、視野が高く、長短関わらず、パスやアシストが得意な選手。守備は苦手だが、攻撃関係のスキルとメンタルは全般的にそこそこ優秀。
サイドミッドフィルダー
今回求めていた空中戦が強いサイドの選手としてはテージョがいるが、他の選手は普通のウイングという感じ。
アンドレス・テージョ
ジャンプ到達点が13、ヘディングが14とサイドの選手としてはとても優秀で、今回の趣旨としてはかなり期待通りの選手。足が速く、全般的に悪くない能力をしているが、パス、判断力、冷静さが低いのが少し気になる。
ロベルト・インシーニェ
ナポリで活躍をしているロレンツォ・インシーニェの弟で、本人もナポリのユース出身。ドリブルが上手く、全体的に悪くない選手なのだが、空中戦が強くないので、残念ながら今回使いたい選手とはズレてしまう。
リッカルド・インプロータ
冷静さが低いものの、パスが12、視野が10とビルドアップは最低限できて、それ以外のウイングに必要な能力はそこそこという感じで、控えなら悪くないレベルの選手。
トップ下
ファルケが今回の戦術でトップ下に必要な能力として求めていたオフザボールと予測力を持っている。カプラーリも悪くない選手。
イアゴ・ファルケ
オフザボールが15と高く、予測力も14とそこそこ良く、今回求めていたトップ下のタイプとしてぴったりな選手。他の能力はテクニック、パス、ファーストタッチとスキル周りの能力が優れていたり、他の攻撃系の能力も大体が悪くないレベル。
ジャンルカ・カプラーリ
フォワード、トップ下、ウイングと幅広くポジションをこなせる選手。全般的にそこそこ優秀という感じで、オフザボールは特に優れていたりする。
フォワード
ラパドゥーラ、サウとオフザボールが高く、駆け引きが得意な選手がいる。割と選手が多く、本来は2トップの戦術向きのスカッドかもしれない。
ジャンルカ・ラパドゥーラ
まず目を引くのはオフザボールと予測力の高さで、ボールを持っていないときに相手のディフェンダーとの駆け引きが非常に上手い選手。運動量、勝利意欲、勇敢さも高く、非常にアグレッシブな選手。
マルコ・サウ
この選手もオフザボールが高い。32歳と高齢ですが、加速力や敏捷性があり、瞬間的な足の速さがある。
オリヴァー・クラグル
ジャンプ到達点、強靭さ、ヘディングが高く、空中戦に強い選手。また、チームワークと運動量も高く、献身的に走り回る。
ガブリエレ・モンチーニ
テクニックは最低限だが、全体的にストライカーに必要な能力が13前後で、何でもそこそこという感じの選手。
戦術
フォワードはラパドゥーラを起用する。なんとなくオフザボールと予測力が高いフォワードは活躍しやすい気がするので期待。
トップ下はファルケを起用する。今回使用をする戦術だと、このポジションもオフザボールと予測力が高いと活躍をする気がするので、ピッタリの選手がいてくれた感じ。
サイドミッドフィルダーの右はダボ、左はテージョを起用する。このポジションは以前のジェノアでのプレイの際に空中戦に強い選手が多く点を上げていたように感じたので、両サイドともそういうタイプの選手を起用してみた。これで今回も得点が多ければ、空中戦の強さがこのポジションに必要なのは間違いなさそう。
ミッドフィルダーの右はヨニツァ、左はヘテマイを起用する。どの選手を選ぶか迷ったが、ボールウィニングMFでボディーコンタクトが多そうなので、強靭さが高いほうが守備が安定をするのではないかと思い、強靭さが高い2人を選択。比較的に攻撃的なヨニツァを右のサポート、守備的なヘテマイを左で起用。
サイドバックは右にレティツィア、左にバルバを起用する。両サイドとも1番手の選手が特に欠点もないのでそのまま使うことに。
センターバックはグリクとカルディローラ。ここも1,2番手に特に気になる点が無いのでそのまま起用。
キーパーも同じく一番手のモンティポを起用する。
結果
リーグ戦は5位だった。目標が降格回避なのでかなり良い成績か。ローテーションをしたリーグ戦は早期の敗退となった。
リーグ戦の結果の詳細を見ると、得点は71ととても多いが、失点も56と少し多め。
個人の成績を見ると、フォワードが24得点、トップ下が17アシストの大活躍。両ポジションともオフザボールと予測力が高いのが効いたか。また、両サイドミッドフィルダーも2桁得点の活躍をしており、空中戦に強い選手を使うと得点がとれるという仮説が当たっていたっぽい。
課題
戦術面ではそれぞれのポジションに必要そうな能力がなんとなくわかってきた。トップ下はオフザボールと予測力が大事そうで、両サイドのミッドフィルダーはジャンプ到達点やヘディングが高いと得点を多くとれそうだ。攻撃面はそんな感じで良さそうなのだが、今回は失点が多かったので、今度はその原因を探りたいところ。センターバックのグリクなどは悪い選手ではないのだが、唯一の欠点として鈍足ということがあり、ディフェンスラインが高めの戦術なので、それの影響なのかという気もする。今までのシリーズではディフェンスラインを高くしたときに、裏を突かれて失点をするかは足の速さよりポジショニングだった気がしたが、今作は異なるのかもしれない。
選手面ではフォワードが多めなので整理をすると良さそうなのと、ミッドフィルダーの平均年齢が高いので、若返りが必要そうな感じがする。
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