プレッシングFWと守備的ウイングの活用法（翻訳記事）

今回は、Dictate the GameのIhor Crusadertsarが、過小評価されていて活用されていない2つの役割に焦点を当ててお届けします。

プレッシングFWと守備的ウイングは、一見すると、試合の終盤に活躍する役割のように見えます。もしかしたら、緊迫した試合でわずかなリードを維持しようとするときや、ビッグマッチで劣勢に立たされたときに使うのかもしれません。いずれにしても、どちらかの役割を標準的な戦術やフォーメーションの基礎に据えることは非常に珍しいことです。しかし、見た目に惑わされることはありません。私は別のスポーツから、両者を使うという発想を得ました。

アイスホッケーから学んだこと

初めて『Football Manager』（私の永遠のお気に入り、FM14）を試すずっと前から、私は別のSports Interactive社のシミュレーションゲームが大好きでした。当時、私が選んだゲームは「Eastside Hockey Manager 2007」でした。

EHM07では、モントリオールを3連覇に導いたことを覚えています。私はクラブのDNAを定義していました。それは、最も大きく、最も強く、最も速いスケーターを獲得し、彼らを攻撃に参加させることでした。これが功を奏して、ほとんどの対戦相手が我々の陣地に入る前に止められました。後になって、これは本来の考え方ではないことがわかりました。ほとんどのチームは、相手を苦しめるために、オフェンスゾーンの内側にある「フォアチェッキングライン」でプレーするトリオを置いています。これは、フォワードの選手が相手のボックス付近で常にラインを組んでいると考えてください。

私の場合は、これをFMでも応用できることを知り、現代サッカーの不名誉なヒーローであるプレッシングFWや守備的ウイングを試してみたところから、楽しみが始まりました。

前線から守備をする

ディフェンシブFW（現在はプレッシングFW）と守備的ウイングは、FM14から存在しています。これらの役割のコンセプトは昔からほとんど変わっておらず、その説明も似通っています。例えば、FM20での説明を見ると、守備的ウイングは、相手のサイドバックにプレッシャーをかけ、フィールドの高い位置でボールを奪い、チームの他の選手にボールを供給するという役割を担っています。

プレッシングFWと同様に、守備的ウイングは、現実とゲームの両方の監督にとって注目の商品となっています。RBライプツィヒのようなチームの最近の成功は、前線からのディフェンスと、プレッシングをチームの攻撃的なゲームプランの重要な要素とすることの重要性を示しています。このことは、選手の一般的なフィットネスレベルが上昇し、カウンター攻撃の戦術がサッカー界の上位層でより一般的になるにつれて、特に顕著になってきています。

守備は最高の攻撃

守備的ウイングの役割は、その名前のせいで、ゲームの中で最も誤解されていると言えるでしょう。かつての守備的フォワードのように、名前の「守備的」という部分が混乱の原因となっています。実際のところ、守備的／プレッシングFWは、慎重なカウンターアタックシステムには理想的な役割ではありません。優れた守備的ウイングは、ヨーロッパで最も成功しているチームが採用しているような、積極的なハイプレス戦術に最適です。実際、FM20で私が最も得意とするポゼッション戦術の中には、守備的ウイングとプレッシングFWを組み合わせたものがあります。このことを説明するために、興味深い戦術に満ちたリーグであるブンデスリーガを見てみましょう。

このスタイルにぴったりのチームが、前述のRBライプツィヒだ。実際の世界で、この役割を効率的に活用しているチームです。4-4-2の形は、プレッシングFWと守備的ウイングの両方をミックスするのに理想的です。ライプツィヒでは、ティモ・ヴェルナーがラインをリードしていますが、これはプレッシングFWの好例です。

彼の強みは、そのフィジカル的な特徴、運動量、そして積極性です。また、他のフォワードに比べてタックルやポジショニングが上手いので、ボールを奪い返すのに大いに役立ちます。ヴェルナーは、典型的なプレッシングFWが、もはや「守備的」ではないことを示す完璧な例でもある。むしろ、自らチャンスを作り、それを完結させることができる新しい役割なのです。これまでの守備的フォワードはサポートかディフェンスしかできなかったのですが、このフォワードは攻撃的な任務を選択することもできます。そして、どのような役割であっても、システムの中で最も勤勉なストライカーであると同時に、最も重要な役割でもあります。

ライプツィヒの例に倣い、ウイングにはヴェルナーのパートナーであるユスフ・ポウルセンとマルセル・サビッツァーが守備的ウイングに設定されている。彼らはそれぞれの役割に沿って行動し、フィールドの高い位置にいる相手のサイドバックをターゲットにしてタックルし、素早くボールを稲妻のように速いヴェルナーの足元に送り込む。そして彼は、シャドーストライカーのすぐ前でプレーする。これは決して偶然ではない。ヴェルナーがウイングからボールを受けても、自分でボールを掴んでも、彼はそのバランスと運動量を駆使して、突進してくるシャドーストライカー、ダニ・オルモを引きずり出すことができるのだ。

能力という点では、典型的な守備的ウイングはプレッシングFWとさほど変わりません。積極性、勇敢さ、運動量、そしてほとんどのフィジカルが重視されます。しかし、タックルやクロス、センターフォワードやシャドーストライカーのパートナーへのパスを出せるだけの技術力も必要です。

残りの戦術は、このプレースタイルに合わせて設定されています。中盤は、2人のカリレロとインバーテッドウイングバックによって密集しています。これは、相手のウイングとサイドバックがサイドを経由してボールを前に持ってくるように仕向け、守備に優れたウイングで圧倒するというものです。

どんなチームでも、ボールを支配していれば勝利の可能性は高くなります。ボールの支配率が高ければ、危険な攻撃を仕掛ける時間が増えることになります。ボールを保持するためには、相手が何かをする前にボールを奪い返すために、積極的に前に出る必要があります。オランダの伝説的な選手の言葉を借りれば、GKは最初の攻撃者であり、ストライカーは最初の守備者であるべきだということです。

このガイドでは、プレッシングFWがいかに攻撃をリードできるか、また守備的ウイングと組み合わせることで、この万能な役割がハイプレスポゼッション戦術においていかに優位に立てるかを紹介しましたが、いかがでしたか？時には良い攻撃が最良の防御になることもあるのです。